トケグチアワユキ

理想のオトコのトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

理想のオトコ(2021年製作のドラマ)
4.2
最後まで観とおしたのでポイントと追記。

ご都合主義的な部分とか、唐突だったりとか、ストーリーとして満足感を得るにはもう少し緻密さが欲しかったところだけど、放送回数(30分×8回)と少ないであろう予算を考えれば、それを補うだけのていねいさはあったと思う。
なによりエンドロールまで演出プランに則ってコントロールされているのに好感を持った。
そして、ラストシーンのモノローグ!!
ドラマの最初から、この姿勢がブレずに貫かれていたから、多分わたしは楽しめたんだと思う。
そう、パートナーに対する価値観が古いのは、このモノローグのためにあったわけだ。
他愛もないアラサーラブコメだと甘く見ちゃダメよ。



(現在第5話まで放送済み。折返しに近い気がするので、ここまでの感想。完走できたらポイントはつけます)

どうでもいいことだけど、今期(2021.04.期)は蓮佛美沙子が美容師役の連続ドラマが2本同時進行するという異常事態。
おもしろいのは、どっちもベッドの俯瞰ショットがあって、なんか演出家の意識(癖というべきか)を勘ぐってしまう。

こっちの作品はマンガ原作で、想像の域を出ないがたぶんすごく韓流ドラマっぽいんじゃないかと思われる。
いい加減な想像で書いて申し訳ないが、私は韓国制作ドラマの照明にものすごーく違和感があって、それを理由に見るのをやめてしまう。悪意はないし、できれば楽しみたいんだが。


で、こういう煮えきらない人たちが、ゴニョゴニョモゾモゾと恋愛する(盛ってるともいう)ドラマは見下されがちだけど、私は大好物。
登場人物全員にいえることだけど、ちょっとパートナーに対する価値観が古いかなー。
まあ、それは原作マターか。
でもドラマに際してもうちょい工夫できたんじゃないかという思いもある。
とんでもなくコンサバな衣装センスがドラマの方向性を示唆してるね。
なんだかんだ言いつつ、割と楽しみにしてる方のドラマ。

ただ、最初からずーっと感じてるんだけど、原作マンガの担当編集者とかドラマのディレクターやプロデューサーに、私を見てッ!!っていう意識が強くあるように感じる。イヤミにならなきゃいいけどねぇ。