びょん氏

ヴィンチェンツォのびょん氏のレビュー・感想・評価

ヴィンチェンツォ(2021年製作のドラマ)
3.0
設定が面白いだけに少し残念だった。

 【以下イマイチだった点】
・長い。内容的には12話くらいで終われる。
1話がつまらな過ぎてこれは見続けるか否か…と迷ったが4話以降面白くなると聞いて見ました。確かに少し面白くなりましたが、10話くらいまでは面白い所と面白くない所の浮き沈みが多い感じ。10話以降やっと物語が本格的に動き出して面白くなる。が、遅すぎる。10話まで待てるかい。
色んな映画やドラマのパロディ、カメオ出演なども多かったので色々詰め込みに詰め込みすぎて20話までいっちゃったんだなと思った。パロディは愉快で良いけど物語のテンポは悪くなる。(チャニョル姉のカメオ出演は個人的好ポイントだが。)

・マフィアのコンシリエーレにしては主人公が隙が多すぎてやられすぎている。もっと冷酷で良いし、もっと先を読め。敵を脅しているのにそれ以上にやられてて散々やられてから復讐し出す。こっちは身内をやられてるのに相手の協力者、裏切り者を始末するだけで相手の身内は犠牲になっていない。割に合わない。家族は手にかけない、利用しないというヴィンチェンツォの信念はいいがこれのおかげで復讐の不完全燃焼感が残る。

・ヴィンチェンツォとホンチャヨンとの恋愛シーンに萌えない。これは個人的好みの問題。無理に恋愛に寄せずに最高の相棒的な感じでもよかった。

・散々引っ張った金塊の使い道、分け方が雑すぎる。復讐と同じくらい大事な所、というかむしろそっちの結末が気になって見始めたのに…という気持ち。

面白いと聞いていたので期待が大きすぎたのかもしれない。なんやかんや全話見たので、最後まで惹きつける設定の魅力はある。

住人達のコミカルなキャラクターはとても良かった。金塊をめぐるヴィンチェンツォvs住人達のコメディだったらもっと面白かったかも。ホンチャヨンとの恋愛模様も敵なのに惹かれる…みたいなのにしたら萌えたかもしれない。
びょん氏

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