北欧サスペンス。デンマーク。潜水艦内で起きたスウェーデン人女性ジャーナリストの失踪事件を追う執念の捜索ドラマ。いかに被疑者は殺人をおかしたのか？それを立証する執念の過程の刑事視点によるドラマ。
実際にあった殺人事件を基にしているだけあって、陰鬱で淡々としていて、犯罪事件のドキュメンタリーを観ているかのようだったけど、海、潜水、サスペンス、とても興味深くて好みの作品だった。
“海上遺体捜索犬”という存在を初めて知った。海中の遺体の匂いを嗅ぎ当てる訓練された警察犬。海風ではなくて海流が匂いを運ぶということ。
海洋上の殺人事件の捜索の特殊性。
北欧の海洋科学者。冷たい海で捜索するダイバーたち。
それぞれの分野で必死に捜索に協力する人たち。
世の中には色んな高度な知識を持った人がいるんだ。すごく興味深い。世界はまだまだ知らないことばかりだ。なぜか人間の奥深さみたいなものを感じた。
“疑わしきは罰せず”とはいうけれど、自分の歪んだ欲求を満たす為に平気で罪をおかす人間を野放しにはできないし、自分の家族が殺されたのにその犯人はのうのうと生きているのかと思うと胸が締め付けられる。
『The Investigation/捜査』緻密な捜索。まさに執念。犯罪被害にあってしまったことはとても辛く悲しいこと。だけど沢山の人たちがここまでしてくれたら…絶望の中で人の優しさや愛に触れ、ほんの少しは報われる気がする。。
監督インタビューでの「これは人間性の物語だ 自己犠牲 友情 助け合い 暗闇から光に向かって共に歩いた人たちの物語だよ 」という言葉通りの人間ドラマだった。
