八咫烏

キャプテン・アースの八咫烏のレビュー・感想・評価

キャプテン・アース(2014年製作のアニメ)
2.6
ロボットアニメに何を求めるかで評価が別れそうな作品。
10年前の作品だが、作画はきれいだしキャラデザやロボットの造形も悪くはない。
ただストーリーはと言うと。。
対象年齢はだいぶ低めかなぁ。

最もらしい用語を並べてはいるが、世界観がどうもチグハグ。
序盤で壮大さを演出。でもやってる事がこぢんまりしすぎている。
終盤のオーストラリアあたりのエピソードは多少それっぽかったが、ほとんど主人公周りしか描かれないし、子供騙し感は拭えなかった。
とても地球の存亡がかかっているとは思えない。
さらに25話もあった事で、余計に粗が目立った。この内容なら1クールで十分だと思う。

子供が何人かで地球に遊びに来た、みたいな敵はチープすぎるし、迎え撃つのもまた子供。
その子供をフォローするのもまた子供で、大人は居るには居るが、総じて子供っぽい。
まぁ、ある意味チープvsチープで、設定に整合性はあるのかもしれないが。

残念ながら自分には刺さらなかったが、主人公チームの誰かしらを押せれば、まだ楽しめるかも。
クールでも熱血でもなく、終盤までキャラが安定しない「ダイチ」と、永遠の命を放棄して地球に寝返った「テッペイ」、こちらも寝返ったヒロイン純粋培養少女「ハナ」、やたらハッキングする魔法少女でオイラっ娘「アカリ」。。

作画は最後まで崩れず、戦闘シーンも最近のアニメ顔負けで良く動く。
ハナがヒロインとしては珍しいキャラデザで可愛いかったのと、
cv神谷さんが最近ではちょっと珍しい役どころなのが印象的だった。

意欲的なオリジナルアニメではあるのだろうが、色々と残念と感じる作品だった。
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