【2014年夏アニメ作品{全13話}】
福井県坂井市三国町をモデルにした架空の町「日乃出浜」を舞台に描かれる、ひと夏の群像劇。
何がしたいのかよく分からないアニメ。
そして率直に面白くない。
随所にSF要素をチラつかせながらも正統派な青春ストーリーが展開していく様な雰囲気。
全体的にはラブファンタジーの様相だが、抽象的でフワフワした描写が多過ぎて最終的に何を表現したいのかがよく分からない。
もしかしたらアーティスティックで高尚なコンセプトが根底には在るのかもしれないが、別に興味も湧かないし、何より観てて退屈。
明確な答えは提示せず、視聴者に解釈を丸投げしてくる様な作品は他にもあるが、それ以前に本作の場合、シンプルに話の内容がつまらないもんだから救いようが無い。
舞台設定とか〈未来の欠片〉とか、最初こそ悪くはなかったと思う。
しかし、待てど暮らせど一向に面白くならない。
大したイベントも起きず、ダラダラと起伏の無いストーリーがただただ進んでいく。
そして設定もフラグも何も活かしきれていないまま物語が終わる。
各キャラクターも終始何を考えているのかよく分からん。
特にダビデくん、君はずっと何を言っているんだ?
何を気取っているのかしらんが、これならまだ馬鹿みたいに愛だの恋だのとのたまってくれていた方がよっぽど感情移入できる。
どうやら彼はトンデモナイものを拗らせているみたいだな。
あとおかしなタイミングで止め絵カットの演出を多用しているが、あれに関しても目的がよくわからない。
特に意味も無くテンポが悪くなるし、シーンによっては単純に手抜きに見える。
作風的に昭和チックなテイストにはなるが、、、だから何?
余計何をしたいのか分からない。
ロケーションなどの繊細な雰囲気作りには拘りを感じるが、ただそれだけだった。
P.A.WORKSの誇るトップクラスの謎アニメ。
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[主題歌]
OP
ChouCho「夏の日と君の声」
ED
nano.RIPE「透明な世界」
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