人の心理が数値化され監視・記録されるようになった近未来を舞台としたSFサスペンス。
まず、世界観が素晴らしい！こんな時代来てほしくないけど、このままだとありえない話ではない。故に自分がこの世界にいたらどうなっているか？なんて考えながら楽しむことができました。
前半は1話～3話完結型が多くて、それぞれの事件が裏で繋がっていて、どんどんピースが埋まってき、クライマックスへ向かっていく様子はホントにドキドキしました。
そしてなんと言ってもキャラクターが魅力的です。個性豊かな公安局のメンバーの絡み、そして最凶の敵 槙島聖護、みんなそれぞれの信念があって、それが時にはぶつかり合い、時には共鳴しあう。物理的な衝突もさることながら、気持ちのぶつかり合いがとても見応えがありました。
哲学的な言及も多くて、その点はちょっと置いてけぼりになる場面もなくはなかったですが、実在の名前を使っているのは中々おもしろいと思います。
世界観、ストーリー、キャラクター全てがよく出来ており、この世界にどっぷり浸かりながらも現代の世界との差や、人間の心理など色々考えさせられるものもある作品でした。
