つまらなくはないけど、もっと面白くもできそうなもどかしさが残るというか。
二次創作のようなものというか、悪い意味ではなくて正に二次創作ではあるでしょうから、だからこそもっと深みも併せ持った内容でないと物足りなくなってしまうので、まさにそういうもどかしさがずっと最後まで続いて終わってしまうというか。
絵もそこそこ。
悪くはなくきれいめで、でもこの形式で配信となると、現代ではもう少し更なるクオリティが求められてしまうというか、それには達していないというか。
CLAMPのキャラクター原案？ということのようですが、CLAMPのという以上に、ルルーシュのキャラクターデザインを意識したという雰囲気に見えました。伝わりづらい言い方になるようですが。
でもそれも狂言回しらしき三兄弟妹と第一話のシンデレラに色濃いデザインで、他はどの話もそれぞれ割と絵柄が違っていて最終話のハーメルンは特に絵柄が違うように感じられました。
意図したものというよりも、制作体制の関係なんでしょうか。
内容や話もシンデレラが一番作りこまれていて、話数が進むごとに少し尻すぼみ感もありました。全体を貫くようなストーリーも期待されるところですが、そこまででもなく雰囲気だけで終わった印象でもあり。
童話をある程度大人向けにアレンジとなると、求められる水準が爆上がりということを、作り手と制作させる側がもっと強く意識してほしい。
それが無理なら安易な企画は立てないでほしい。
何だかんだでこういう企画にはつい期待はしてしまうのですが。
