ちょげみ

夏目友人帳のちょげみのレビュー・感想・評価

夏目友人帳(2008年製作のアニメ)
4.4
妖の姿を見ることのできる少年夏目貴志と招き猫の姿をした妖怪にゃんこ先生とが繰り広げる、妖しく、切なく、懐かしい感涙のあやかし譚。


物心つく前に両親を亡くし、それからというもの親戚の間をたらい回しにされ、ようやく藤原夫妻という温かい家庭に迎え入れられた夏目。
幼少期から引っ越しをすることも多く、また、妖が見える体質のため学校の友人から気持ち悪がられて深い繋がりを持つことの叶わなかった彼が"人との繋がりの喜び"を学んでいく話なんだけど、どこまでも温かい。。。


世界を肯定的に見れるようになる作品です。

物語の核にあるのは、世界と何の繋がりも持たなかった彼が友人帳という祖母の遺産を元に、記憶の中の祖母と、妖怪と、さらには学校の友人と、そして藤原夫妻と。
様々なものと接点を持ち、世界と仲良くなっていくというものなんだけど、徐々に繋がりを持てるようになってくる夏目を見ると涙が溢れそうになる。。。

世界観も見事だし、妖のキャラクターデザインも見事、にゃんこ先生との平和的な掛け合いにもほっこりするし、劇伴も牧歌的でやさしく、心に満遍なく染み渡る。

心が傷ついた時に見たくなる作品ナンバーワンです。
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