千年女優

アイ・アム・グルート シーズン2の千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
ダークアスターの爆発から仲間を守るため犠牲となった植物型ヒューマノイドのグルートが残した枝から誕生し、アライグマのロケットらと宇宙を旅するベイビー・グルート。様々な星に訪れては生命息吹く春や雪に覆われた冬を体験し、時にはゲームやおやつに夢中になり、果てには謎の大予言へと触れる彼の冒険を描いたアニメドラマです。

映画作品に加えてDisney+での配信ドラマを開始してかつてない量産体制に入りながら評価はそれまでの手放しの賛辞の継続とはいかず、製作陣の意見の相違や俳優のスキャンダルにも悩まされるマーベル・スタジオが軌道修正を進める中で配信した短編ドラマシリーズの第二弾で、そのかわいらしいアニメーションが高い評価を獲得しました。

言わずもがなのアニメーションのクオリティは流石ですが、誕生からの成長をそつなく描いた前シリーズに比べてテーマ性は乏しく、『ホワット・イフ』のウォッチャーを登場させて意味深さを演出するも箸休め以上のものは感じ辛いところです。それもこれも本線に募る不安故のものでそちらがかつての安定感を取り戻せるか次第な一作です。
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