盤遊堂映画部

ボージャック・ホースマン シーズン6の盤遊堂映画部のレビュー・感想・評価

4.8
メモ
ボージャックホースマンをシーズン6まで見た。ポップさとシリアスさ、あとぶっ飛んだ世界観(なんでみんなハリウーを受け入れてしまうんだ)。そのバランスが心地よくて、じわじわとハマり、シーズン3を見た後にはすっかり心を奪われていた。
ふざけたシーンがあるからこそテンポよく楽しめる、ぐっと人の本質に迫るからリアルな問題がより際立つ。
このアニメを見ながら自分の幸せについて考える時、いつも誰かに重ねて思い浮かべていた。何がお互いにとって良いカタチか。答えも出ないまま考える。

シーズン後半のダイアンが抗うつ剤を飲むシーン。困難な状況に陥る時は自分のことしか考えられなくなるものだが、心に余裕を持たせて、周囲の人との関わり方を模索していきたい。

全体を通してかなり重めのストーリーだったが、平常心で見ることが出来ていたと思う。それは先述の、テンポの良いシーンとシリアスな人間心理に心を奪われていたからだろう。

私は最悪なシーンを想像して心のバランスをとることがある。それは幸せだと感じている時、その幸せを失うのが怖くなるからだ。
しかし今回解決策を見つけた気がした。それは、今に集中すること。難しいことかもしれないけど、今の幸せを思い切り堪能すればいい。今日がまるで人生最後の日のように、友人や恋人、家族に会えばいい。ピーナッツバター、プリンセスキャロライン、ダイアン、トッド、ボージャックにもまた会いたい。
ずっと前を向いて歩くなんて出来ないが、恐れずに生きていきたい。馬鹿馬鹿しい今を忙しく楽しむために。
そう自分に伝えてみる。
盤遊堂映画部

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