このレビューはネタバレを含みます
「ちさたき」ファンは満足なのかなあ？
個人的な最大瞬間風速は2話。とはいえ中盤までは、可愛いキャラクターの織りなす、日常の緩さと事件の緊張感のバランス、話のテンポ感が好きで、楽しく見ていました。計算して作り込まれている作品だなあと感じていました。
だからこそ、終盤(特に11話以降)の展開とまとめ方が粗いように思えてしまいました。DAの作戦やセキュリティの緩すぎるところ、たきなの(射撃能力以外での)超人化、愚かすぎる民衆、などなど。中でもヨシさんの命と引き換えに千束が延命したことは、違和感もあれば後味悪さも強く残りました。千束の意思は？、「いのち大事に」という信念は？と考えてしまいます。千束の生存は、「ちさたき人気」というキャラクタービジネス的には正解でしょうけども……。
あとは、真島の素性、アラン機関、リリベル……興味を引く謎めいた事柄についてほぼ説明されず、肩透かしを食いました。1クールで描くには要素が多かったのかもしれないですね。
かわいいで終われば全てよし！(「かわいいは正義！」)的なリコリコらしいゆるゆるな締め方、最終話に関しては、前述のもやもやのせいで私はうーん……でした。
