中国の宮廷を舞台にしたファンタジー。
持ち込まれた依頼を寿雪(じゅせつ・主人公)が不思議な力で解決していく。
寿雪は後宮に住む妃ではあるが、皇帝の夜伽をすることはないという設定。
意外に食いしん坊で、いつも皇帝に餌付けされている。
昔の中華アニメを彷彿とさせる色彩が懐かしい感じで良かったのだが、寿雪の造形に全振りしているキャラデザは他のキャラ達との落差を感じた。狙いなのかもしれないが、主要男性キャラにもう一工夫欲しかった。
権謀術数が渦巻く宮廷には、無念の死や悲恋の怨念がてんこ盛り。死者達の彷徨える魂を寿雪が導く。意外性はないが、今作は事件の真相を探るミステリーではなく、宮廷語りの後日譚として観るといいと思う。
登場時に名前を表記してくれたり中国モノに不慣れでも観やすい親切設計。
op主題歌は女王蜂。
どろろや犬王でも思ったが、女王蜂はこの手のアニメの主題歌がとても上手い。