『ブルーロック』は、今や日本の一流サッカー選手(大久保や岡崎など)も注目しており、日本サッカー協会ともコラボしている、日本サッカー界に大きな影響力のある作品。
驚くべきは、そんな本作品が、日本サッカーの現状に批判的な描写が多い(そもそものコンセプトもそう)にも関わらず受け入れられているということ。
世界トップクラスのストライカーがいても世界一になれてないではないかという本作のコンセプトへの批判に関しては、少なくとも日本サッカーにおいては、そのような存在が(十分条件ではなく)「必要条件」だという応答ができると思う。
W杯2014年コートジボワール戦の本田、2018年ベルギー戦の乾、2022年のドイツ戦の浅野のようなゴールを、「再現性」があり、自分の中の「方程式」があるような形で量産できるストライカーが誕生する基盤をつくることが極めて重要なのは言うまでもないことだと思う。
あと、本作の魅力は、出てくるキャラクターの長所の解像度が割合高いこと。
オフ・ザ・ボールの動きに長けてる奴、肉弾戦がとにかくごり強い奴、トラップが異様に上手く収められる奴、そういう色んなストライカーが、確かにおったなっていう感覚。