ダンス・ダンス・ダンスールの私のAVVENIREのネタバレレビュー・内容・結末

久々に素晴らしいスポーツアニメを観た。ダンスものという意味では社交ダンスでの青春を描いた『ボールルームへようこそ』を彷彿とさせるが、『坂道のアポロン』演奏シーンのように手描きでの滑らかな動きを得意とするMAPPA制作陣の作画によって、あの時惜しいと感じた「アニメーションでのダンス」を遂に観ることが出来た思い。
才能や環境、部活や友人達…父親の件以外は何でも備わっているかのような主人公が、クラシックバレエに魅せられていくうちに、バレエで必要なもの以外全て投げ捨てていく様が熱く、そして切ない。
唯一、違和感があったのは都との恋。中学生離れした艶っぽいキスシーンに鳥肌＋盛大な盛り上がりがあっただけに、例の件によって僅か１話程度で別れに至るのはちょっと(というかかなり…)残念で、視聴後感は何とも苦いものが残った。ただそれも中学生ゆえの不安定さなのかなとも思ったり。原作途中で終わったようなので、出来れば彼らの恋とバレエの行方を2期で観たい。