機動戦士Vガンダムの31の情報・感想・評価

エピソード31
モトラッド発進
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PANDADA

PANDADA

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「貴様達は地球に行かせんと言っただろう!!」(オリファー・イノエ) 月で整備中の2機目のV2を受領するところから始まります。 人材不足のリガ・ミリティアはオリファーにオデロとトマーシュをパイロットとして育てさせます。 また少年兵です。やはり組織としてはかなり倫理観に欠けていますよね。なりふり構っていないというか。 本人達がまたやる気なのがまた辛いですね。 そこに入ってくるモトラッド艦隊発進の情報。 シャクティは艦隊を止めてもらおうとクロノクルの元へ行こうとしますが、これはシャクティの傲慢ですよね。 さまざまな人の思惑や都合で動いている戦況を、「マリアの娘」という立場であれば止められる、と信じ込んでいるのは傲慢です。 また「マリアの娘」というのも生まれつきのもので、本人の努力などで勝ち得たものではないのに、止められる力があるんだと思い込んでいるのは少し末恐ろしい気がします。 シャクティはたまにこういう面がありますよね。設定ではまだ11歳だから仕方ないと言えば仕方ないのですが。 宇宙世紀一のバイク野郎、イク少佐の夢、モトラッド艦隊がついに発進します。 このタイヤが硬いのなんの(笑)。 ビームライフルとかもまるっきり受け付けないですよね。 全体をこの素材でコーティングすれば無敵じゃないかなぁ。 カテジナはウッソとやりあってますが、この辺から会話が全く噛み合わなくなって来ました。もちろんミノフスキー粒子下の戦闘なので通信できるはずもないから、元々お互い独り言を言ってるだけなのでしょうが、それでもまるっきりベクトルの違う事を考えてるんですよね。 オリファーの特攻で車輪は大破できましたが、あくまで車輪ですからね、切り離されてしまいました。 この特攻で戦闘隊長のオリファーと新鋭機V2のコアファイターの二つが失われました。 どちらも替えの効かない貴重なものです。 「一時的にしろモトラッド艦隊の足を止めたんだから、無駄死にではない」とこの特攻を擁護する意見がネットで散見されますが、言い切りましょう。 全くの無駄死にです。 取り替えの効くタイヤと、替えの効かない、特に熟練のパイロットでもあるオリファーの命を天秤にかけることが間違っています。 パイロットは消耗品ではありません。 再生産できるパーツではありません。 パイロットは生きてこそ意味があるんです。 なので、やはり特攻というものは称賛されるべきものではないと思いますし、間違った選択肢であったと思います。 ラストにマーベットがオデロとトマーシュを泣いて抱きしめながら、まるで形見を見つけたかのように「あの人、あなた達を私に残してくれたのよね」と言っていますが、これも感覚がおかしいんですよね。本当なら戦死したオリファーに代わって、戦争に巻き込んでしまった2人についての責任を取るべきであって、こんな勘違いの涙を流してる場合ではないんですよ。 マーベットの倫理感覚が少しおかしいのは序盤からでも明らかですけどね。 戦争の引き起こす人の変化や倫理感覚の喪失について描写されているお話でした。
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えりこ

えりこ

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モトラッド(Motorrad):ドイツ語でバイク オリファーさんの特攻むなしく進んで行く艦隊...これは悲しすぎる(T_T) カテジナさんもいよいよキマってきた。この人パイロットの素質があるのが腹立つよのな~。
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おはうち

おはうち

タイヤ付きのモビルスーツや、戦艦にタイヤが取り付いているデザインのユニークさ威圧感、暴力的で話しても無駄な敵。タイヤ戦艦を止めようとするゲリラ部隊の勢い、特攻の性急さ、そして核爆発。何もかもが突然。
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