機動戦士Vガンダムの6の情報・感想・評価

エピソード06
戦士のかがやき
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PANDADA

PANDADA

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「ガンダムが抵抗のシンボルなどという伝説は、このワタリー・ギラが打ち砕いてやる!」(ワタリー・ギラ) 本話もまた濃い話です。 戦闘シーンが格別ですね。 ヴィクトリーの特性をウッソが使いこなし始めます。 変形・分離ができるので、ハンガーがついた状態でシールドを広げつつ攻撃と回避を行い、すれ違いざまに変形して斬りつける。 真後ろの方向に頭部を回しながら射撃。 拾ったビームサーベルを投げつける。 名高いワタリー・ギラ戦闘小隊をこれで全滅させます。 本当に「スペシャル」ですね。 一瞬の隙をついてクロノクルが伯爵とカテジナを拐いますが、どこまでも紳士。 伯爵の腕の怪我に応急処置を施したり、 カテジナを紳士的に扱ったり、 ワタリーの騎士らしからぬ戦いに文句をつけたり。 こういう優しさや正しさが後にカテジナを惹きつけることになるのかな。 伯爵を連れ去られた後にウッソとオデロが喧嘩。自分は役に立ってるぜ、あんたら何やってたんだよという感じのやや増長気味のウッソに対して、 戦ってるのはお前だけじゃない、と正論のオデロ。 オデロは本当に良い「兄貴」ですね。 この後も色々とウッソを軌道修正してくれます。 本人もウッソに対して嫉妬してるとかはあんまりなさそうなんですよね。 自分がその時できることを精一杯やる。 世間慣れしていて、スレてるように観えますが、本当にまっすぐな少年です。 そんなウッソ達の喧嘩を見て、ここにいるとおかしくなっちゃうんだ、と思いつめカサレリアに戻るシャクティ。 カサレリアは彼女にとっては特別みたいで、今後もなにかとカサレリアに「依存」します。 ワタリー・ギラ大尉も強烈なキャラですね。 彼の話から察するとファラではなくてタシロ大佐の直属のよう。 今回はウッソが強すぎたせいもあり、あんまり戦闘上手にはみえないんですよね(笑)。 騎士道を重んじるらしく、 戦闘中に怯えをみせる部下や、 捕虜のカテジナやクロノクルに荒々しく接する部下に対して激昂。 そのあとはそんな状況に追い込まれたのはガンダムのせいだと、ガンダムに激昂。 怒りっぽい人だなあと思ったら直後、 ガンダムのパイロットが年端もゆかない少年である現実を悲しみ号泣。 ずいぶん情緒不安定な人ですね。 でも、最期に言うことはそれなりに正論ですよね。 子供までもが戦場に駆り出される現実を悲しみ、こんなことを続けているとみんなおかしくなるからMSを降りろとウッソを諭します。 全く逆の性格なのに、シャクティと同じことを感じてるんですね。 そして、最期には悲し過ぎる現実を受け入れながら、「まったく」とぼやいて自爆。 このセリフ、終局あたりで同じセリフをウッソが言うんですよね。 Vガンダムって、特徴のある同じセリフを場面を変えて言わせたりする所が節々にあって、そういう芸の細かい伏線がまた魅力なんだと思います。 シャクティとワタリーに「(こんなことを続けているとみんな)おかしくなってしまう」と言わせたりしてるのもその一例なのかな。 そんなワタリーも自爆する自分から離れるようにウッソに伝えたりしてます。 ベスパの士官達って基本、良い人が多い気がします。 良い人というか、常識人というか。 ギロチンを使う恐怖政治国家で、中には本当に戦闘狂みたいな人もいますが、普通の大人も多いですよね。 どんな普通の人でも、良い人でもそういう戦争を起こしてしまったり、参加してしまったりすることがあるということを描きたかったのかな。 ワタリーは途中でラゲーンに対して「ガッダール隊」の派遣を要請しています。 本作をある意味どんどんカオスに導いていく(笑)ドゥカー・イク大尉が出てくるのは次回ですね。
えりこ

えりこ

下半身がまた来たの?!
おはうち

おはうち

3対1の劣勢がなんと敵側の騎士道精神ゆえに生じた同士討ちにより一人にまで減っていき、最後の一人は子供が戦っている事実に号泣して絶望して自害を選択するハードさ、本気で戦争の現実に打ちひしがれていく様子。 クロノクルのただ事ではない状況でもカテジナに対して紳士に対応するニュアンス、檀臣幸さん好きだわ。
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