原作コミックが好きで全巻読んでいる。
荒々しく動きのあるタッチで、心象描写に富む作風。
削除するセリフなどひとつもないんじゃないかって思うほど濃い物語。何度も読んでしまうし、読む毎に気づかされることがある。
アニメ版は尺が短過ぎて大切なシーンも削りすぎた結果ただの美大受験物語になってしまっている。八虎がどんだけコンプレックスがあって悩んで克服しようとしてるのか、イマイチ伝わってこない。「何でも持ってる人がコッチに来た」に本当になってしまっており、八虎の成長譚である本作の方向性が全く変わってしまったように感じる。美大を目指す人々を描くにしてはどこでも見たことあるような作画に感じたし。原作は結構デッサンぽい描き方で味があるんだけど。
ユカちゃんと海に行った回はセリフが神過ぎて良いエピソードの反面、海の荒さや刺すような寒さなんてのは伝わりにくいものなんだなと思った。
