八咫烏

機動戦士ガンダム サンダーボルト 第1シーズンの八咫烏のレビュー・感想・評価

4.2
自分の中でファーストとZ、ユニコーンが最高のガンダムなんだけど、それと張るくらい良かった。
こんなガンダムがあったなんて知らなかった。。

1年戦争末期、ジオン軍によって破壊されたコロニーの生き残りムーア同盟と、それを殲滅せんとするジオン軍の戦い。
主人公はシャアとアムロのごとき宿命のライバル、ダリルとイオ。
コックピットでジャズを流しながらガンダムを操る傲岸不遜なイオに対し
普段物静かなダリルはコックピットでポップスのラブソングを聴くスナイパー。
対照的な2人がどちらも魅力的。

その戦闘シーンがとにかくいい。
これまでとは一味違った劇伴によるアプローチが新鮮。
作画の良さはもちろんの事、軽快なジャズをバックにデブリだらけの宇宙空間を飛び回るシーンや、甘ったるいラブソングを流しながら敵を仕留めていくシーンなど鳥肌モノ。

しょっぱなから名もなき兵士達が沢山死んでいくし、サイコザクに乗せる為に無事だった腕まで切り落としたり、少年兵を盾に作戦を遂行するなど、爽快なカッコ良さだけでなく戦争の容赦のない過酷さ、不条理さも存分に描かれている。

劇伴と見事に融合した戦闘シーンやキャラクターだけでなく、カメラワーク、脚本、セリフも秀逸で、自分の好きが集約したかのようなガンダムだった。
八咫烏

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