宇宙旅行中の予期せぬトラブルというスペース・ファンタジーらしい切り口から、想像もできなかった結末に繋がっていきます。
大規模な問題を取り扱いつつも、ワンクールでしっかり決着するところも大きな魅力です。1話と12話で1時間枠を取る変則的な構成で、しっかり出発し、しっかり帰還します。
アニメを観た後原作（全5巻）を買って読みましたが、アニメは映像作品としての見せ方が非常に工夫されていると感じました。どちらにも魅力がありますが、アニメのドラマチックな作りは本作の印象をさらに鮮やかにしています。
アニメ序盤は会話のテンポが気になるかもしれませんが、しばらくすると気にならなくなると思います。原作の篠原先生はギャグマンガもお描きになる方ですが、「アストラ」でもそのエッセンスを強く感じますね。会話劇が楽しい作品です。
キャラクター数が多いものの、どのキャラも個性的で魅力があります。
作画・演出などすべての仕上がりがハイレベルで、クライマックスにかけて全体像が仕上がっていく流れは圧巻です。１～２話で切ってしまうには惜しい良作です。万人にオススメできる一本ではないでしょうか。
