いけさんの映画レビュー・感想・評価

いけ

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

大画面で見るアクションって面白いよなと改めて思った。
マッドマックスのとんでもマシンでアクションが繰り広げられるんだから、まあ面白い。
そして、何が起こっているのかがとても分かりやすかった。言葉の説明
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違国日記(2023年製作の映画)

2.5

擬似家族ものというか、名前がない関係性を描いた物語は個人的に好きな題材で、本作が描いている関係性はとても良かった。

亡くなった朝の母親を、全く違う角度で見ていた2人が語り、どんな人だったのか想像させ
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ゆっきゅんの新曲「ログアウト・ボーナス」のMVの監督を金子由里奈さんがしていた事をきっかけに鑑賞。

これは自分の映画だなと思う作品だった。
普段ぬいぐるみに話しかけることはないけど、この映画が描こう
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

BL漫画をきっかけに仲良くなる2人がとにかく可愛かった。縁側で楽しく話す2人の姿が美しくて、最後1人で縁側に立つうららのショットがグッときた。

物語としては思春期のうららの成長ストーリー。
うららが
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.5

Y2K新書の影響で鑑賞。
色物映画として見始めたら、最高のシスターフッド映画だった!
趣味嗜好が全く異なる女性がだんだん仲良くなり連帯し、お互いの問題を克服すべく手を取り合う映画が自分の好みにストライ
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

あまりに酷すぎる侵攻が悲しいし、悔しいし、怒りを覚えた。
ロシアのウクライナ侵攻はニュースで見ていたけど、全然想像力が足りなかったと思う。
こんなにも理不尽なことが起きているのに、東京の安全で清潔な映
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

全然咀嚼しきれなかったという思いで劇場を後にして、しばらくしてから「窮地に追い込まれた者は自分の思いや倫理観と関係なく闘うしかない」って話だと思った。

印象的だったのは、グランピング会社2人の車のシ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

大号泣。
公開当初にディズニープラスで見て、その時は人と一緒に見たから恥ずかしくて泣くのを抑えてたけど、今回は1人で劇場で震えながら泣いた。

ジャズピアニストとしての成功を夢見る主人公が、夢を叶えよ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.3

アンドリューヘイの「異人たち」がとても良かったので、原作のこちらを鑑賞。
俳優としての片岡鶴太郎を初めて見た気がする。
なんかすごく好きになってしまった。
なんてチャーミングなんだろう。

「異人たち
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異人たち(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

好きな映画すぎて困った。
今年のベストはこれで決定です。
何なら生涯ベストにしてもいいくらい。
自分のために作られた映画かと思うくらい刺さった。

都会で孤独に生きる物書きのゲイが主人公。
主人公は幼
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

4.0

あらすじを見て、この映画は自分の好みだなと思ったけど、その通りだった。

時空を超えてフランス料理のレシピを通じて繋がる2人の女性の話。
時代も環境も全く違うジュリアが50年前に書いたレシピ本を現代の
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

自分には難しすぎた。
登場人物が覚えられない&専門用語や聞きなれないワードが多く、多分ストーリーの半分も理解できていないと思う。。。
ある程度アメリカにおけるオッペンハイマーの歴史を予習しとかないとな
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

いい時間だった。

年老いた男性の繊細な友情をものすごく丁寧に描かれていた。
2人で建物に漆喰を塗るシーンは思わずウルッと来てしまった。
一筋縄にはいかない人生だったけど、最後に残ったのは2人の友情な
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ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

3.0

実写とアニメの融合が素晴らしい。
これどうやって撮影したんだろう?と思うシーンがたくさんあって非常に見応えがあった。

映画見たいけど体調がそこまで良くないし、軽く見られるアニメ映画にしようと思って選
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.5

たった2日、幻みたいな人に出会い恋をして、そして去っていく。
すごく小さな話ではあるけど、最後グレンがラッセルにとある物を渡して去っていくように、何か胸に残るものがあった。

異性愛規範の世の中、周囲
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞直前の特別先行上映で鑑賞。

固有名詞が多く物語の大枠しか掴めなかった印象だけど、とにかく怖くて心地が悪い。
エンドロールの音楽は鳥肌が立つような不気味さ。

印象的だったのは、妻がアウシ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

売れない黒人作家が、世間に迎合したいかにも黒人らしい小説を書いたら、まさか大ヒットしてしまうという話。

主人公はエリート富裕層の黒人家庭で育った作家。堅物で捻くれていて斜に構えているキャラクターがな
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Here(2023年製作の映画)

3.2

映像がとにかく綺麗で美しい
言葉も少なく、音楽も少ない
自然を贅沢な時間を使って切り取った映画だった
心地よかったが、なんの映画だったか自分の感性では理解できなかった

The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.0

よくもこんな地獄みたいな話が思いつくよなあ。
しかも、それをどことなく面白がって撮ってる感じが伝わってより怖いという。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

切り取られた一部分だけでは、その人たちの関係性や事実は分からない。
証言や証拠を提示された時に、どこまでは事実でどこからが主観的推測なのか区別するのが本当に難しいなと裁判シーンを見て思った。
そして、
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

未熟な男性性とそんな男性を庇護する女性性の話だと思った。

第一幕はトホホすぎるボーが可哀想すぎて、もはやコメディ。ショートコント「こんなアパートメントは嫌だ」状態。
世の中がいかに暴力で溢れているの
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

好きです
ラブです

原作の人がBL漫画をきっかけに漫画を描き始めたというのも納得。
敢えてジャンル分けするなら、ラブコメです。
ただ、決して2人の関係性を決めつけない描き方やどのジャンルにも当てはま
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

とてもいい映画だった。
自分みたいな人を描いた作品だなと思った。
自分は男性なのでPMSでは勿論ないし、パニック障害の診断も受けてない。だけど、同じように働くことや生きることが大変で、冒頭の藤沢さんの
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

生涯ベスト級に好きな映画。
10年くらい前に大学の授業をきっかけに知った映画。
映画自体は30年以上前に作られたというのが驚くほど、現代の感覚で観れる作品。
逆を言うと30年経っても共感してしまうほど
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ボクらのホームパーティー(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

こんなホームパーティーは嫌だ。
それぞれが自分に都合がいい理屈をぶつけ合って、地獄のような展開になっていく。
そして、急に乱入する第三者により、謎の連帯が生まれる。
ただ、「お前が連隊を呼びかけるな」
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksの試写会で鑑賞。
カメラの構図が綺麗な映画だなと思った。
ポスターにもなっているメリーゴーランドをバックに2人が語り合うシーンがとても象徴的だなと思った。
ポスターだと分からなかったけ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.2

ティザー予告見て、劇映画なのかなと思ってたから、ライブ映画でビックリした。
それくらい何も分かってない状態で見に行った。
トーキングヘッズも名前を聞いたことがあるくらい。
それでもビックリした。

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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

都市部に人々が集中し、農村部には誰も住まなくなった近未来が舞台。
代々受け継いできた農村部の家に住み続ける夫婦の元に突如宇宙移住計画の試験台の話が舞い込む。
宇宙に行くのは夫だけ、地球に残される妻には
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市子(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんな暑い夏の日にシチュー食べるか?
という若干の違和感と共に始まり、長谷川が市子を何故そこまで求めるのか、いや結婚まで考えた恋人ならこれくらいするか、と何となく疑問を持ちながら鑑賞した。
でも、最後
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

想像してた話と全然違った。
階級社会バリバリの中を貧困層の主人公がサバイブしていく、言わば「花より男子」のゲイ版みたいなものを想像していたら、そんな甘っちょろい話ではなかった笑

富裕層が求めるキャラ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶付き上映で鑑賞。

誰かの犠牲によって誰かの幸せが成り立っているという現実社会の構図をホラー寓話として描いた作品。
主人公はその構図に気付き反抗するけど、周りから「世間知らずの夢想家」扱いされ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

先行上映で鑑賞。
最高だった。

作中の道徳観とか倫理観がかなり歪なのは承知の上で、ラストに向けてどんどん胸が熱くなった。
嬉しいことも悲しいことも不条理なことも様々なことが降りかかってくる人生で、全
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.8

スクールカースト下位の生徒が結束して、学園のヒーローになる話って男子の話はたくさんあれど、女子の話は中々なかったなと思った。
あまりお利口さんな話じゃないのも却って好感が持てた。
これくらいはちゃめち
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柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

3.5

演劇の稽古ってこんな感じでやるのか。
もともとの戯曲がゴドーを待ちながら暇つぶしをする2人の意味のない会話だけど、あれをあんなに繰り返し繰り返し稽古したら意味分かんなくなるだろうなって見てた。

柄本
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.6

結婚後も他人と体の関係を持つ音楽家の夫と、彼に不満を持ちながら彼の才能に惚れ支え続ける妻の話。

レナードの人たらしっぷりがすごい。
めちゃくちゃだけど憎めない可愛さがとても上手に描かれていた。
そん
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.0

認知症になった妻とその夫を2画面で描いた作品。
妻と夫の視点を2画面で描くから、同じ出来事なのに左右の画面で全く違うように見える、みたいなことを期待してたら、そんなことは無かった。
どちらかというと本
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