ざわざわさんの映画レビュー・感想・評価

ざわざわ

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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

モノの見方は人によって違う、もっと言えば人は自分の都合の良いようにしか見ないし伝えない。まさに本質を描いた作品。敗戦からまだ5年余りの時代、東洋の黄色民族にもこんなスゴイ映画が創れると世界に知らしめた>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.1

後年「エヴァンゲリオン」などでもオマージュされた明朝体の文字が独特に配列されたクレジットに大野雄二の「愛のバラード」、インパクト抜群のオープニングを観るだけでも銭を払う価値がある。不気味さ満点のスケキ>>続きを読む

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998年製作の映画)

3.8

大英帝国が誇る夭折の天才チェリストの伝記映画。クラシックファン必見。実の姉が原作なんだが暴露映画でもある。恨みも嫉妬もあったんだろうな。描かれ方がヒドイ、真実だとしてもチョットやりすぎ。天才に生まれる>>続きを読む

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

4.0

いわゆるスクールカーストもの。そこまで陰湿ではなく軽妙でコミカル。当たり外れが激しいジャンルの作品だがこれは大当たり。エンディングはビリーアイドルの曲をザ・ドナスがカヴァー、カッコ良く締めてくれる。学>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.2

単体としてみた場合普通に良作。前作と前前作の出来が良すぎる為なんか物足りなく感じるだけ。周りが優秀なので頼りなく見えるコルレオーネファミリーにおけるフレドの様な存在。そのフレドの件でマイケルが懺悔する>>続きを読む

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.0

人を騙すための嘘では無く守るための嘘、なんとも微笑ましい。タイトルも文学的でオシャレでキャッチー。心があったかくなり、歴史の勉強にもなる良い映画。
時と場合によっては嘘つきは泥棒の始まりでは無いってこ
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狂った野獣(1976年製作の映画)

3.8

登場人物がクズかアホの2種類しかいない。拓ぼんの馬鹿の一つ覚え「動いてみぃ」、室田日出男の自爆シーンなどは70年代東映らしい突き抜けたアホっぷり。
キアヌリーブスもサンドラブロックも出ていないがバスが
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.2

全てのギャンブル好きに捧げるクズ讃歌。バクチ打ちの生き様と死に様のステレオタイプ。娯楽としての賭け事ではなく食うために他人を喰うバイニン達が逞しく、負けたら一文無しになるとわかっていながら勝負に挑む馬>>続きを読む

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

3.7

ヤバイ映画の代名詞、スーパークレイジー極悪列伝の中でもトップに君臨するキチガイっぷり。タイトル通りの映画。ブッ殺してミンチにして饅頭にして売る。何が凄いって、これ実話だってとこ。女子供も容赦無しの為、>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

家庭持ち版ジョンウィック。こちらは自作の武器も使用するイコライザー仕様。老人ホームで暮らす父親がさらに強く恐らく本作最強キャラ。義弟も相当強い。
あれだけ人をブッ殺しておいて「何者でもない」て言われた
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狂った果実(1981年製作の映画)

4.5

蜷川有紀の魅力全開。ルックスはもちろん喋り方、雰囲気までもがどハマりするレベル。演じるキャラも最悪で最高。主人公も一見優男だが時折り見せる狂気は元ブラックエンペラーの面目躍如。
個人的に金子正次「竜二
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

女から全ての男どもに贈る独立宣言、2人のレジスタンスによる女性解放運動。カゴの中の鳥が解き放たれたかのようなラストに悲壮感は無い。
80年代のグロリア、サラ・コナーに続くカッコイイ女の代名詞、90年代
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ミスト(2007年製作の映画)

3.8

平凡なB級パニックホラー、さてどんな結末なのかと思っていたらいきなり背後から頭をブン殴られたかのような感覚。映画ファンが集まって今作について語り合うとき、話題の9割がこのラストシーンに集中すること確実>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.3

主人公のノホホンとしたキャラに救われるが切なくもなり、配給が少ないのに工夫して食事を作るところに悲しくもなり頼もしくもなる。どこにでもいそうな主人公とその日常こそが本作の見所。
アメリカが「オッペンハ
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.0

ザ・ブルーハーツの完コピに奮闘するJKを描いた青春映画。ハリウッド映画のようなガチガチの三幕構成ではなく終始ノッペリとした展開、それがこの映画にピッタリ合っている。
ラストの「終わらない歌」は永久に終
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.4

ほぼワンシチュエーション。派手なドンパチなど無くCGなど当然無し、素晴らしい脚本と演出、役者の演技だけで極上の会話劇を成立させている。こういうのなんていうか知ってるか?傑作ていうんだ。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.6

作曲家に頼らず既存の楽曲で構成するいわゆるキューブリック方式の代表的な成功例。選曲が抜群で全ての曲がシーンにフィットしている。なんかサントラのレビューになってしまったがそれぐらいこの映画は音楽が素晴ら>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

3.6

冒頭の車爆破シーンはVFXの最終進化形。なんでも有りな映画。主人公は「エクソシスト」の神父より100倍強い、間違い無く史上最強の神父。なんせ恐竜になる。
「デタラメ忍者にアーメンダブツ」このキャッチコ
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宣戦布告(2001年製作の映画)

3.7

平和ボケ日本への強烈な一撃。実際他国が攻め込んできたらこんなモンじゃ済まない、いい加減目を覚せ日本人。だが他人から叩き起こされなければ目を覚まさないのがこの国、終わってる。
ちなみにこの映画に「エヴァ
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.4

ハンニバル・レクターの独壇場。一目でヤバイ奴だとわかるサイコ感、だが知的で紳士な佇まいが単なる狂人ではない証。Aホプキンスの神がかった演技がこの作品を唯一無二のものとしている。名前が似ているAパーキン>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.8

もの凄い再現度。これは原作への多大なる愛とリスペクトに他ならない。エンディングも当然あの曲。この監督わかってるわぁ。今後メイドインジャパンは全て海外で映画化して欲しいとすら思えてくること必至な秀作。

ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.2

「このイギリス野郎、俺はアイリッシュだ」。いいねぇ、このわかり易さ。メッセージ性なんか排除して娯楽に全振り、俺たちのマイケル・ベイの真骨頂だ。音楽はハンス・ジマー、そして弟子の2人も参戦。その内の1人>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.6

冒頭「ワンスアポンナターイム」の声と小林武史のメインテーマのマッチ感が凄い。多国籍で無国籍な世界観も素晴らしい。当時はギリギリ「円」も強かったがこれだけ弱くなると本当に昔々の話になってしまった。円都に>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

悲劇と喜劇は表裏一体。
放送室のシーンは名場面で「ボンジョールノ プリンチペッサー」これでイタリア語1つ覚えた。ここの奥さんの演技も素晴らしい。心震える名作。
オスカー授賞式でのベニーニとソフィアロー
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

ゲームにもモータースポーツにも興味が無い人が観ても楽しめる。むしろこの映画がキッカケで趣味の幅が広がる可能性すら秘めた作品。ど迫力のレースシーンは臨場感たっぷり、特に勝負レースは皆「ここはモナコ、モン>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

この年齢でこの強さ、全盛期はどんだけ強かったんだ?こんなのが10人もいれば世界征服も可能。
現在幸福度世界一の国を舞台とした世界一強いジジイの皆殺し劇。観ていてナチスが可哀想になる数少ない映画の1つ。

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.6

強盗3人vs盲目の老人。普通なら勝負にならない対戦だが老人の戦闘力の高さがハンデをチャラにしている。わずかな音、気配を頼りに殺しにかかる米国の座頭市、オマケにサイコパスという最強設定。
襲う側も襲われ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

古すぎる、長い、白黒映画だからといって敬遠しているとしたら勿体無い。ラスト10分間の爽快感は何ものにも代えがたい映像体験。クリスマスの定番とされているが365日いつ観ても名作。自殺を考えている人には特>>続きを読む

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.1

ロイ・オービソンの表題曲と共に90年代を駆け抜けるラブストーリーの王道。この頃のジュリアロバーツは本当にイイ女、個人的に世界一。あんな美人が安アパートに住んで娼婦やるか、なんて野暮は言いっこ無し。黙っ>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

4.2

敵はテロリストでも宇宙人でもなく炎。殺害の意思を持ったエイリアンのように襲いかかってくるがそれに負けじと奮闘する消防士達にリスペクトせずにはいられない。そして触れない訳にはいかないのがサントラ。「料理>>続きを読む

デルタ・フォース(1985年製作の映画)

3.9

チャックノリスがアメリカ様に盾突く奴らをブチのめす。アジトにいればアジトで、空港にいれば空港でブチのめす。Aシルヴェストリの超有名テーマ曲もヤッチマエ感を加速させる。もしアホな国が日本に攻め込んできた>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

サブカルへのリスペクトに共感し、知ってるタイトルが出てくる度にニヤリとなる。単に「マトリックス」や「アヴァロン」に「アバター」を足したような映画ではない。金田のバイクにメカゴジラ、極め付きは「俺はガン>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.6

スタッフもキャストも日本映画最強の布陣。東映のロゴマークと同時に津島節が炸裂、この時点で名作確定。発せられる全てが名言、全シーンがハイライト。「孤狼の血」の元ネタ?比べんじゃねぇよ、格が違う。

アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.5

タイトルを見るとアホ映画ぽいが本当にアホ映画、とびきりの。ヒトラーと東條英機がガーナに亡命してカンフーやる無茶苦茶設定、ブリッツクリーク イン ガーナ。
観終わった後「アッフリカンクンフ〜♪」が頭の中
>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.5

ヒトラーに興味があるか無いか、WWⅡについてある程度知識があるか無いかで大きく評価が分かれると思う。歴史上の有名人が現代で一悶着、なんていう単純なものではなく強烈な風刺で社会に警鐘を鳴らす野心作にして>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.8

「最初の1分間が面白い映画選手権」があったら多分これが優勝。史上最もキャッチーなオープニング、みんな引き込まれたはず。凄い映画が、いやショーが始まった時のワクワク感でいきなりテンションMAXになる。あ>>続きを読む

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