きみこさんの映画レビュー・感想・評価

きみこ

きみこ

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

全然よくない恋愛をこれぞソフィアコッポラな超可愛い画にしてて期待通り!特に序盤の、本人は運命と信じてるけど客観視するとコンビニエンスな恋愛描写は、普遍的な共感コンテンツにも見えてすごいバランス感覚だな>>続きを読む

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)

3.4

とにかくお屋敷や衣装が素敵で、綺麗な画もたくさんあって眼福。その中で社会と階級の問題が描かれる生々しさとの対比もリアルに感じてよかったし、メロドラマみもあって一粒で3度美味しいです。
人間関係や背景は
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劇場版 Collar×Malice deep cover 後編(2023年製作の映画)

2.5

みんな言ってるけど短いのになんで前後編なんだろうとは思った

劇場版 Collar×Malice deep cover 前編(2023年製作の映画)

2.5

すっごい原作ファンとかではないけど、ゲームはかなり美麗絵なので落差で悲しくなっちゃう
でも原作同時空で別エピソードを供給してくれたことはお得感で感謝です。
ヒロインちゃん好きな人間なのでいちかちゃんに
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彼方のうた(2023年製作の映画)

3.4

明言されない闇の気配を感じ取る作品って感じだけど、なかでも主人公が家にいるシーンがまったくなくて、常に公共の場で不特定多数に朗らかに振る舞ってることが、逆に心ここに在らずな部分を照射してると気づいて凍>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.3

派手なアクションもラブも家族の絆も平和へのメッセージもあった気がするし、作画も流石にハイカロリーな豪華さなんだけど、番外編だし全て無に帰す展開で、良くも悪くも余韻とかない!全体的にファンサービスに徹し>>続きを読む

オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

3.4

美術や衣装がとにかくかわいい!子供の頃に見たかったです。お話も奇想天外に見せつつ多様性尊重のメッセージになってるし、大人の世界の世知辛さも描かれてて深いし、原作が良いんだろうなあ。。

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.5

展示まで1週間の焦燥感と美大の解像度高くて、その道の人なら共感の嵐だと思う。適度に仕事して制作してっていう割と理想的な人生かもしれないんだけど、アンハッピーな小さいアクシデントばかり印象に残って、でも>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

タイトルバック、エンドロールとかが流石の視覚的気持ちよさで、目を大事にしよう...という気持ちになる。もう眼科の検査機械で見える風景画?みたいなやつもウェスアンダーソンにして欲しいわ。文字も良い要素だ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

二元論すぎると言われるのは分かったけどわかりやすくするには仕方なかったのかな〜という気持ち。基本のフェミニズム教育とエンタメをバービーを通じて両立してるっていう点に価値があるコンテンツだと思います。ニ>>続きを読む

コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

3.4

戦時下のラブって感じの悲劇的さとは真逆のとるにたらない恋愛の展開と銃撃の夜が両立してるのが絶妙。思ったより残酷だしファンタジックな感じではなかったけどタジキスタンの景色とか画も綺麗でした。

劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~(2018年製作の映画)

3.4

べたべたな展開だけど、べたべただからこそのよさが詰まりすぎてて、その前提で見るなら飽きないドラマチックハッピーエンドで良い!結構悲劇的な場面でも紅緒ちゃんがコメディエンヌで安心できるのも好き。
にして
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劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~(2017年製作の映画)

3.4

作画はまあまあだけどテンポよくて楽しいし、現代につながるメッセージもたくさんあってよかった。原作読み返したくなる!

エコール(2004年製作の映画)

3.6

どう見られてるか含めて10歳くらいの女の子ってこんな感じに危うく死に近く鬱だし、悪い意味で見世物的すぎるので大人じゃなく少女時代の目線で観る努力をすることでモラルを保とうなどと考える自分も一応いるには>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

めちゃくちゃな行動でも、その人にとっては大事だったり意味があることってたくさんあるよねと思った。今ここが全部じゃないって希望だし、失敗したり諦めたぶん、出来るようになれる事がたくさんあるともいえるって>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.4

アニメーションの愉しさが溢れててものをつくることの自由を思い出す。お話はシンプルなんだけど、人の一生を語るってきっと虚実を行き来することだから、だれかにとってのリアルってこうなのかも。とりあえず映像の>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

タイムリープものの枠組よりも子供の頃の感覚がフォーカスされていて、感情を言葉や態度でわかりやすく説明することの対局にあるような、度量の広さと画の美しさが強すぎる。衣装と音楽も素敵

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.4

恋愛が全然違う人生が交差するためとか思いがけない行動をするためのきっかけとしての恋愛で、ラブストーリーってそういうところも不思議で面白いよねって思いました。物に感情を託す感じが好き。

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.6

自分のために波風たてないようにしたり賢く生きるために割り切ろうとするけど、それでもとりまくものからは解放されないこと。説教じゃなく淡々と問題含みの世界を描くって間口を広げることでもあって、テーマ的に苦>>続きを読む

マリア様がみてる(2010年製作の映画)

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外見の再現度だけは高かった記憶
アニメのほうが一億倍良いですが...
祐巳ちゃんはこんなに幼くないと思う...

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.3

ウェスアンダーソンとティモシーシャラメが好きな人は見たら良いと思います!目に楽しくて面白くないのに面白い安定の感じで、物語が多重の入れ子になっているのと、翻って雑誌メディアのよさが浮かび上がるところが>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.5

衣装と美術が素敵すぎて現実逃避できるんだけど、普遍的な人間関係の複雑さの話で妙にリアルなので現世を頑張るしかないなーという気持ちになる。恋愛も結婚も無理!ってなったときの変化球に良いと思います。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.2

名もなき人たちの人生の展開に対する愛に溢れてるのはいいんだけど、ちょっとホモソが過ぎる。

パターソン(2016年製作の映画)

3.4

起伏のない日々みたいに見えて名前の設定とか起こる事件が夢かファンタジーのようでもあって現実もきっとそうだよなと思う。(多分コロナでもっと)
曖昧なものを記録していくことの尊さがあるのと詩がいちいち良い

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

友達といるときってダウナーな時間の方が多いかもしれないこととか、大仰じゃない救いのほうが日常では大事だよねって思える。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.3

ドラマチックなストーリーのはずなのに退屈な田舎の空気感が全てを凌駕してた。

インスタント沼(2009年製作の映画)

3.5

時効警察の空気感が好きな人におすすめ!ってよく言われてるけど、サクッと悲劇が起こるとか謎の美女とかまでパラレルワールドレベルで想像以上に時効警察。霧山くんがいなくて悲しくなってくるが不条理に見せかけた>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.2

陰キャの夢展開スペクタクルをお家芸と思えばだけど、巧妙なディズニー批評とか時事的小ネタとか考察しがいがある。ただカテゴライズされた恋愛とかインターネットの描き方は前時代的な感じもあった。

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