ゆうさんの映画レビュー・感想・評価

ゆう

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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.8

デ・パルマのネチネチした変態性が演出となって光る作品。これでもかというほどの仰々しさも何だか許せる気がした。話は読めるけど、スリル満点。

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

本当に淵に立っていた!笑
気持ち悪さの中に、何だかユーモアを感じてしまう。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

青春時代のいとも簡単に寝返る人間関係、やるせなさ、それらを上手く表現出来る映画が他にあるだろうか。。
ちょっとした解れでどんどん壊れていく人間関係、そして危ういほど真っ直ぐな正義感と相反する時代、そし
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.1

Bruges is a shithole.
こんなにダウナーな内容なのに何故かクスりと笑える。ブラックでシニカル、やり取りも面白くて軽妙で、時には観客に不意打ちを食らわす変化球が楽しい。素晴らしい脚本
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.0

生々しく、不穏。
日常の何気ない生活の倦怠感を、消費する物や家族のルーティンをドキュメントみたいな映像で切り取る。ちょっと長すぎって思わせるようなシークエンスを観る不快感が凄い。。

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

4.1

80sのスピルバーグ風SF映画のノスタルジア×新しいタイプのインディーズ映画。どの俳優さんもハマり役!ガソリンスタンドのシーン最高!
ジェフ・ニコルズの作品には一貫したテーマがあると思う。出てくるのは
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ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

4.0

控えめ。もちろん今までのジェフ・ニコルズっぽさも控えめ。でも根底にある人間らしい部分はしっかりと捉えてる感じが彼の作品らしかった。普通と変わらない生活を送ってる人たちだからこそ、ドラマチックな演出はい>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.1

ジェフ・ニコルズは本当に子役を見つけてくるのが上手い。エリス演じるタイ・シェリダンくん、口数少なくて喧嘩っ早いけれど本当に真っ直ぐで…大人って何故こうも複雑にしてしまうのかと思わせられる…。
『スタン
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

4.2

ああ!マイケル・シャノン!!!!!
彼の演技だけでどんな映画もひとつ格上げされる気さえする。。この作品自体良いので尚更良いのですが(笑)
ジェフ・ニコルズの話運びは独特なペースがあり難しいテーマを追求
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.2

この絶妙なゆるさがたまらない…。
無理矢理笑いを起こすわけでもなく、ただ観てるだけでついつい口元が綻ぶ感じ…。
音楽も格好も最高!演奏する時のデッドパンな表情が何ともアンバランスで最高!
何度でも観た
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.0

私も電話越しに、ジャン=ピエール・レオにAllo, tu m'entends歌って欲しい。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7

國村さん!!!!!!!
タイトルのthe wailing=嘆きの通り泣き叫ぶ声が絶え間ない。グロあり、オカルトあり、笑いありで、宗教観や偏見に対しての追求もあるし、鬱屈とした村の色味は全体的にグレーな
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

パク・チャヌクの美は仰々しすぎると思われるギリギリのラインを攻めてて好き。
今回はお屋敷(セットお金かかってそう…)や滑らかなカメラの動きなどがストーリーとマッチしていて良かった。
少し残念だったのは
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

3.7

重さと軽さが何重にも色んなところに込められて対比される。でも時にはその二つの矛盾を孕み、二つは惹かれ合う。
私には“軽い”トマシュにも“重い”テレーザにも共感出来なかったところが痛手になってしまった。
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

4.1

40年くらい前の映画なのに、こんなにもミニマルなのに!最近のアクション映画のチェイスシーンがナメクジレベルに見えるほど編集のリズムといい、切り替えといい、撮影といい、突き詰めた感じがあまりにもかっこよ>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

ロケに使われた地は約18カ国だとか…各地を旅したくなるような映像美!
冒険心をくすぐるし、映画へのラブレターって感じもする作品。

叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.5

映画の中の赤い部屋って何故こんなにも魅力的なのか…
壊れてゆく三人姉妹の関係と崩れていく表の顔。こんなにも修復不可能になった原因が画面の外にあることで私達は推測することしか出来ない。
クローズアップと
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.2

いつもはハマるポップで派手な演出もこの映画では突然流れるファッションブランドの広告に見えてしまった…。
マリオン・コティヤールの演技もいつもは好きなのになぁ…。
時々あるシュールな演出は結構好きだし、
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レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望(1986年製作の映画)

4.0

レクター博士と言えばアンソニー・ホプキンスの怪演のイメージだけれど、後のリメイクよりこっちの方がすき。流石マイケル・マン!
これでもかというほど流れる80sな音楽も何だかいいです 笑
パルプっぽさもあ
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ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

3.8

ベニーはビデオのイメージを通して世界を観ることで残酷な行為にも無感覚だけれど、この映画を観てる私たちも実は彼と同じように淡々と起こる恐ろしい映像をスクリーン通して観てるということに気づくと二重に恐ろし>>続きを読む

グリーンルーム(2015年製作の映画)

4.0

一気に暴力のボルテージが上がるのがたまらない!たぶんそんなに暴力のシーンは多くないんだけれど、見せ方が上手くて何割増かに見えてしまう。
限られたセッティングを使いながらアイディア満載!“グリーンルーム
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インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

3.5

それぞれの登場人物の行動が俄には信じ難くて時々笑ってしまったけど、ラストはよかった。

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.2

ウォン・カーウァイの時間のコンセプトが好き。彼の作品の登場人物は過去に囚われて今に向き合えない人ばかり。どうしても思い出すのはその過去で、それが僅か一瞬であってもその思い出にしがみつき、周りが見えなく>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

嗜好品を囲む人々の何気ない日常会話にユーモアがある。私は特にイギーとトム・ウェイツの場面が好き。
実はジャームッシュさん、最近コーヒーもタバコも辞めちゃったんだとか 笑

エリザのために(2016年製作の映画)

4.0

飾り気のないストーリーと撮り方だからこそ、それぞれの登場人物の立場に自分がいた時を想像でき、考えさせられる作品だと思う。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

最初の方でかかるSomeone in the Crowdという楽曲が終わってから響く。その観客の中の誰かってプロデューサーだけじゃなくて、結局ゴズリング演じるセブのことだと思う。彼女の才能に気づき彼女>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.1

娘の選択を決して否定せずに見守っている母親。2人の最後の会話には涙が出てしまった。ラブストーリーでもあり、自分が誰であるか、自分のルーツを探り、選択に迷い成長していくストーリーにはクラシックながらタイ>>続きを読む

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