Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価

Vermontcurry

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ビースト(2022年製作の映画)

3.0

正統派アニマルパニックもので息が詰まる場面が多い。
ただライオンがただひたすら可哀想なのと
人間模様の味付けのために過去の話をいきなり持ち出して空気を悪くする姉妹にイライラさせられた。
もっと頭空っぽ
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.5

でかい音でのびびらせがちょっと多すぎるが
緩くて軽くミステリーを観たい時にぴったり。
このピンチをどう切り抜けるんだ駄目でしたのパターンが多くて最後までこの調子なのかと心配した。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

このジャンルはどうしても共感性羞恥との板挟みにもなるが
ミュージカル要素に何か特別な理由を持たせている作品は大好きだ。
わかり易すぎる部分や強引な所もあるにはあるが
それが許されるのがアニメの良さでは
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耳をすませば(2022年製作の映画)

1.5

甘酸っぺえ。
青臭え。
終始NHKの朝ドラのような人間模様。
それほど漂白された世界観でも15歳から10年間続く海外遠距離恋愛というファンタジーを実写で描くのは無理がある。
そういう意味でもジブリ版の
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.5

サムネイルを見て硬派なクライムサスペンスかと思いきや意外とコメディ要素が濃かった。
何一つ応援できる要素が無いおっさんの一世一代勝負も2時間しっかり付き合うとなぜか笑えてくる。
最後は「まあそうなるよ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

原作は観たことないけど面白かった。
コメディタッチでありながらガンアクションがここまで映える邦画は新鮮。
鈴木亮平は相変わらず命を燃やしてる。

バービー(2023年製作の映画)

2.0

映画は同時代に同じテーマが集中するのが常とはいえ
ありのままの生き方を目指す女性の描き方や男性性の否定にもそろそろ胸焼けがしてくる。
もう5年くらいずっと切り口を変えるだけで同じ問題提起と結論を出す模
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.5

同じ様な境遇にあった横井庄一も終戦直後の投降の呼び掛けに対し「敵兵の捏造だと思った」と語っていた。
そんなバイアスが掛かった状態での家族の説得に対する抵抗は笑えないブラックコメディを観ている様で恐ろし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

Netflixの『ターニング・ポイント: 核兵器と冷戦』を前もって観ていたから何となく全体像は掴めたが
そうでなければ特に戦後の赤狩りの時代背景はちんぷんかんぷんだったろうなと。
原爆との向き合い方に
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パレード(2024年製作の映画)

3.0

良い出来ではあると思う。
現世に介入はできないが納得できる形を自分達で模索していくというテーマは面白いと思ったし
一人一人の未練がましいとも取れる物語も普遍的でどこか共感できるものがあった。
唯一長澤
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

不安を煽る演出が終始良くて飽きさせない。
青色の使い方が印象的だがどんな意味が込められているのか。
思わぬ所での幕切れでそれはそれで納得の終わり方だったが
一応は明かされた真実をそのまま受け取ってもい
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

昔観た時はロビン・ウィリアムズの映画という印象だったが
今観たらベン・アフレックがとにかく強烈だった。
ラストシーンはそう来るとわかっていても泣けてしまう。
アカデミー賞で壇上に上がった3人の姿も合わ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

10年以上の拘留年数をこう出されるとさすがにずしりとくる。
安田顕の演技にはしてやられた。
しかし飢餓と極寒の地獄シベリアを描いているにしては少々綺麗すぎる印象を受けたり
必要だとはわかっていても冗長
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.0

『バイオハザード』というか『マッド・マックス』というか『fallout』というか
色々と混ざった世界観にいつもの最強マ・ドンソクが鎮座している変な映画だった。
スプラッター気味ではあるがアクションシー
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。
豪華絢爛な昼ドラ。
イギリスらしい口の悪さと何一つ共感できない性根の悪い女達の出し抜きあいに笑いが止まらない。
不気味なリズムの音楽や気持ち悪くなるほどの広角カメラが合わさって独特の緊張
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

題材を読んだ時は賞レース受け一点集中のように見受けられたが
ゆっくりとそれでも確実に流れていく時間を感じながら気付けばあっという間に観終わった。
もう何本目かもわからない聾者が題材の映画だが
それでも
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

子供の頃に観たら大好きになっていただろうな。
拾い切れない程の小ネタやBGMアレンジを探すのはマリオシリーズをちょこちょこ触ってきた身としては楽しいし
触れてこなかった人は全く楽しめない作りなのもわか
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.0

スタローンが出演しないと知っていたとはいえサプライズをどこかで期待していた自分がいる。
同じ地点から枝分かれして全く違う人生を歩んできた二人の再会から漂う居心地の悪さは嫌になるほどリアル。
このジメジ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

少し前に観たネトフリ版よりもコメディ色が強くてだいぶ楽しめた。
もし劇場で観てたら加速するメイン二人の顔芸に声を出して笑わせられていただろうな。
終盤のとんでも不死鳥バトルもこれくらいの勢いでオラオラ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

平穏な日々に突然現れる終末予言者はなぜこうも言葉足らずで説得下手なのか。
真か偽かの二択を「実はこうでした」とどうやって裏切ってくるのかを期待していたらまさかの真で拍子抜け。
こういった現代への風刺と
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#マンホール(2023年製作の映画)

1.5

ワンシチュエーションものはつまらないのが殆どだが本作は特に。
冗談とはわかっていても乗り切れないほどの冗談のような展開に開いた口が塞がらない。
この手の作品で行動の一つ一つに説得力を持たないのは割と致
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

スカイダンサーを生かす視覚的なアイデアに関心。
途中は雑多とも思えた色々なシーンの数々が収束していく様と
後半に突入するにつれて見えてくるこの監督ならではのメッセージ性に
終わってみれば気持ち良さすら
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.0

殺し屋映画にありがちな一人語りと
「問題が起こるのはその瞬間ではなく前と後」との丁寧な振りからの初手誤射に思わず笑ってしまった。
その道の仕事をしくじったら痛い目に遭うというフィクションの共通認識に一
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

トム・ハンクスと人情モノの組み合わせ。
それを聞いて期待したまさにその物が出てきた感がある。
過去の類似作と比べ何か新しい試みが有る訳では無いが
こういった一定以上のクオリティの作品が何時の時代にも作
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.0

ベニチオ・デル・トロ感を見たいのならまあ。
重厚な雰囲気や凝ったカメラワークは魅力的だったが
パズルのピースがピタリとはまるような気持ち良さはそこまで無い。
鑑賞後に思い返せばあれは何だったのかという
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

2.5

政治的な理由で待遇をころころと変えられる主人公に対する同情心も無くはないが
それ以上に自業自得感とアメリカ中東の図式の押しつけがましさが目に付く。
急転直下な幕切れにも何かを積み上げてきた先にあるカタ
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

2.5

ストレス耐久映画。
メインの漂流に持っていくまでの怒涛の展開には正直笑わされた。
そこからは良くも悪くも単調なワンシチュエーション。
観ていて辛くなる場面が多い。

ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.0

ふとしたきっかけでボニーとクライドのことが気になって
何か無いかと探していたらこの映画に行き当たった。
身体的には衰えを隠せない隠居老兵二人のバディものは中々新鮮な気がする。
内容はというと捜査が行き
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

10年以上前に「よくわかんねえな」と投げ出したのが勿体なく思える程に久々に鑑賞したら素晴らしい映画だったと気付いた。
恋愛の価値観は結局は人それぞれだと帰結しやすいラブストーリーというジャンルは苦手だ
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.0

「おそらく小説か漫画を映画用に切り貼りしたから細部が飛び飛びになったんだろうな」と勝手に想像していたがまさかのオリジナル作品だった。
終わってみればあらすじを読んだ時の高揚がピークだったかもしれない。
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.0

良くも悪くも大作スパイアクション。
デバイスが今風なことを除けばやっていることは20世紀のそれと代わり映えはしないが
わかりやすい派手な見せ場が絶え間なく続くため退屈はしない。
人物の行動理念も明快(
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.5

原田眞人作品は過去に痛い目にあった経験もあり身構えての鑑賞だったが予想以上に面白かった。
ヤクザ映画としてはデフォルメされた人間関係だが手堅い絵作りで一本の良作映画を観たという満足感がある。
派手なC
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.5

鑑賞中少なくとも10回は「訳が分からん」と心の中で呟いたと思う。
暗喩たっぷりの異世界に誘われ道筋を案内されつつも半ば能動的に突き進む構成は『千と千尋の神隠し』と似通ってもいるが
「向こうの世界ではき
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

仮面ライダーに新旧共に全く思い入れの無い身としてはどこまでも惹かれない映画だった。
AV女優が主演のVシネさながらの安いアクションとCGには怒りを通り越して呆れの感情が込み上げてくる。
ミサトレイアス
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画一本通して舞台の半分以上が湿地というのもラブロマンスと法廷ドラマが同時進行するというのも中々珍しい。
美しく切り取った湿地帯の情景と空を眺めているだけでもそれなりに満足感はある。
現実はヒルとか虫
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

安楽死賛成派でまだ死を意識するには程遠い若造の自分としては最高の制度とも思えたが
本心ではまだまだ生きたいと思っている人間でさえもこの制度に吸い込まれるように気付けばサインをしてしまう事が実際に起こり
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