かさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

2.8

ペラペラなストーリーだけど演出の妙でたまらない臨場感。
エンドクレジットで流れる曲が好きです。

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

取り巻く環境の複雑さに、気の緩みや偶然といった複数の要素の積み重ねで、事態がどんどんと悪い方向に傾いていくという相変わらずの作風。本作でもファルハディはフラットな視点から人間の汚い部分を視聴者に突きつ>>続きを読む

ハードエイト(1996年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

過去に冒した過ちと償い、血縁を超越した擬似的な父子関係といった、PTA作品で扱われることの多いテーマが本作でも色濃く反映されてて興味深い。

シャツの袖に着いた血をスーツで上塗りするように隠すラストカ
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

2.0

世界観がなんとなく掴めてきたおかげで前作よりは楽しめたけど、主人公のトニー・スタークにイマイチ魅力を感じられずにいる。敵に関しては言わずもがな。

日本庭園を背景にメカを着込んだ男が戦闘を繰り広げる絵
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クロニクル(2012年製作の映画)

2.5

内気な少年がひょんなことから超能力を手に入れるも、力の使い方を誤り破滅に向かってしまうという奥浩哉的な王道(?)ストーリー。

モキュメンタリーで作ってあるという点を除いて特に新鮮さはないが、手持ちカ
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ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

インドは特に経済的な格差が大きく、生涯を搾取されたまま終えるなんてことも本当に珍しくないのだろう。
奴隷根性の染み付いた現状を脱却するには、これほどのぶっ飛んだ行動に及ばないといけないというのはどこま
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サバハ(2019年製作の映画)

2.0

演出と画作りのチープさが惜しすぎる。設定だけは最高の映画。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

彼らの言語を会得することで、英語(地球上の言語)には存在しない概念を持ち思考できる、というところまでは理解できるも、人間が“時間は流動的ではない”という解釈を獲得してしまうのは、一種の超能力のような、>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.0

女の子2人の掛け合いに、ラノベや日常アニメ的な、どこかおじさんが想定した若者の会話を読まされているような不自然さを覚えてしまった。(実際そうなんだけど、やり取りの内容がリアルではない、という意味)
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フレッシュ(2022年製作の映画)

2.9

マッツ版ハンニバルを彷彿とさせる静かで荘厳な画作り。タイトルカット以前と以降で作品のタッチがガラッと変化する演出もなんだかかっこいい。

グロ描写は抑え目で、視聴者の想像力と移入度に頼りすぎな気もする
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.5

内容はこっちの方が好みだけど、どっちも切り口が新しくて面白い。
歪んだ思想と止まらない負の連鎖。肌の色に囚われて本質を見落とさないように。

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.4

過激なレイシズムが当然の価値観として刷り込まれる恐怖。
ネオナチとして育った過去は影のようにいつまでも付き纏う。環境に溶け込むも地獄、抜け出そうとするも更に地獄。

誤ちに気づき精算しようと奔放したと
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スーパー!(2010年製作の映画)

1.9

本質的には他のアメコミ作品とやってることは同じなのに、こちらは妙なリアルさをはらんでいるせいで、正義感を履き違えて暴走し続ける主人公があたかも異常者のようにうつってしまう。コスチュームを纏った中年の姿>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

2.0

状況が状況だから当然ではあるんだけど、「団地が漂流された」という事実に対して登場人物達が初めから悲観的なせいで、いつもとは違った世界での冒険のようなワクワクはさほど感じられなかった。

メイン2人の軋
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

これ系のトリックでMR.ROBOTを越えるものに出会えたことがない。
ホラーでもなくスプラッタでもないマトリックスの亜種みたいなジャンル。嫌いじゃないけどさすがに食傷気味。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

理知的な立ち振る舞いの中に見え隠れする、どこか野生を感じさせる仕草やルックスの不自然さ。
本能の赴くままに互いを求め合う、動物のような言葉を介さないやり取りが、更に人間との違いを浮き彫りにし生理的な嫌
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

1.2

主人公の松子は、不幸に負けずに明るく逆境に立ち向かう悲劇のヒロインのような描かれ方をされてるが、劇中での逆境はほぼ全て松子自ら招いたものという事実のせいでとても同情はできない。

現状を変える機会もあ
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.0

犯人がわざわざ接触してきて1から10まで全て種明かししてくれる親切設計。
ここからライアン・レイノルズの「リミット」に繋がるそうです()

呪怨(2002年製作の映画)

2.5

Jホラーとしては掟破りなほど怨霊の姿を見せてくれるのは確かに革新的だし、家の中でのセーフゾーンである布団にまで恐怖が侵食してくるのも斬新だけど、今見ると流石に攻めすぎだろってくらいやりすぎてて笑っちゃ>>続きを読む

机のなかみ(2006年製作の映画)

2.5

高三の娘と風呂に入りたがる父親がキモすぎて泣いちゃった。
勘違い家庭教師の暴走っぷりと男勝りな彼女のやり取りはニヤニヤしながら見れたけど、答え合わせは少女漫画みたいな学園ドラマであんまり笑いどころがな
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

1.0

殺人鬼の怖さがビジュアルのインパクトだけで実際はそこまで強くないというのが笑える。
最恐のお化け屋敷を自負してる連中が、そこら辺にいる女の子に正面からの勝負で善戦してて大丈夫なんですかね…

殺人鬼が
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ラストのモールス信号はかなりシンプルなラブコールだそうで、その後の展望なんて無くても愛さえあれば乗り越えられるとでも言いたげな十代のみに許されるエネルギッシュな青さが最高。
属性盛り盛りだけど本当にシ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

2.7

色鉛筆のような質感で繊細に描かれたサイケデリックな悪夢。
ストーリー自体は筋が通っててわかりやすいのに見てると頭がおかしくなりそうな世界観。

あまりに類を見ない独特な作風で古さを全く感じさせないのは
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クラッシュ(1996年製作の映画)

2.5

交通事故という事柄そのものに性的快感を覚えるのか、はたまた、結果として自分やパートナーが傷つくことに愉悦を味わっているのか。ラスト付近のカーチェイスも彼らにかかれば愛撫のような意味合いを帯びてしまうの>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.0

男たちが密室で“裏切り者”を炙り出そうと画策するも糸口が掴めず、次第に疑心暗鬼に陥っていくというお決まりのパターン。しかし視聴者側に推理をさせる気はなく、あくまでもモンスターパニック。
要素が分散しす
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.4

PTA作品を見れば見るほどにこの監督が好きなのか苦手なのかわからなくなる。
相変わらず擬似的な父子関係をテーマとして描いてるのはなんとなくわかるんだけど、抽象度が増してて一回の視聴では理解しきれない。

ザ・フライ(1986年製作の映画)

2.7

俺とお前で超融合の展開もちょっとだけ見てみたかった。
余韻もクソもないブツ切りエンドが割と嫌いじゃない。

ある戦争(2015年製作の映画)

3.0

戦場での一刻を争う場面で下した判断が、後で振り返ったときに理路整然であるということの難しさは計り知れない 。
しかし、“仲間を救う”という大義があれば事実や法を捻じ曲げても問題ないという思想もやはり受
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

2.5

シャマランの映画だという先入観のせいで、どんでん返しを見越して先の展開を深読みしてしまったがまあ普通のオチ。(求めすぎなのかもしれない)
ウィッカーマンのような独自のしきたりが発展した閉鎖的な空間で起
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デトロイト(2017年製作の映画)

2.5

久々に見るガチの胸糞。レイシストの白人警官を演じるウィル・ポールターの独擅場と言えるくらい劇中での存在感が強い。初めは正義感を履き違えた青い若造のようにも見えるのに、話が進むほどに目を逸らしたくなるほ>>続きを読む

テイク・シェルター(2011年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

結局どっちやねんと言いたくなる視聴者に解釈を委ねるあまりにありきたりすぎるオチ。
こういう作品は必ずラストをぼかさなければならないっていう決まりでもあるのかな?w

人におすすめしてもらったのに全く肌
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.1

エログロはもちろんのこと、爆発にゾンビまでもが搭載されたお手本のような楽しいバカ映画。
スプラッタ描写がとことん惜しみなくて、観客が求めてるいるものを本当に的確に届けてくれるのはさすが。
デス・プルー
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.0

とりあえずお前に盗聴は向いてないからさっさと転職しろ。
こんなに繊細で神経質な人間に今までこの仕事が務まっていたことが不思議でたまらない。