このレビューはネタバレを含みます
実際の映像、平穏な最期を考えるなら観てくださいと言える作品。規格外の医師(長尾先生)にも映像の提供に同意した方々にも感謝します。
長尾先生の言葉、スタッフや患者、その家族への説明がときに冗談を交え>>続きを読む
いいなぁこの作品、ホッとします。
陶器、やはり人の手で時間をかけて創られるものは既製品にはない魅力があります。同じ窯で焼いても完成する陶たちの表情は様々、展示会で陶そのものが異彩を放つこともあれば>>続きを読む
ドイツの過去と向き合う姿、こういう作品が出てくることに感心します。
動機を語らないコリーニ役のFネロの存在感が圧倒的、問いかけに対し少し首をふるだけで神の領域。
謀殺と故殺の違い、観ながら少し考>>続きを読む
あらすじにある通り寂れた団地の老人たちに地道に声をかけ続けて遺影写真(おもいで写真)を撮る話です。話がうまく出来すぎなのですが、観ていてなんだかずっと涙が目に浮かぶのです。
ジャケ写の方々(深川さ>>続きを読む
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親は子ども信じなければ
子の言葉に迷わされても
親子の絆は常に試される
土屋さんは良かったと思います。見つけた子どもの筆箱を海に放つ光景は印象的、世間的には間違っているかもしれないけど。
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怒り、戸惑い、穏やか、優しさ、主人公ケリーを演じるコンスタンス・タワーズの表情が素晴らしく、冒頭から魅入ってしまいます。かつて娼婦だったケリーは人生をやり直すことができるのか、媚びを売ることのない芯>>続きを読む
綾野剛さんにしびれます。
行き先の分からない少年、居場所と守るものを得た青年、手を伸ばすたび壊れていく中年、そして最期の選択とかつての仲間とただならぬ抱擁、孤独で寂しい一人の人間の栄枯盛衰と切なさ>>続きを読む
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気持ちが高ぶるとは言えませんが、良い作品だと感じました。子どもは純粋。
ナチスといえど人間、支配する地域の村人と関わりたい気持ちを持つのも自然、村人がナチスを嫌うのも自然、最後のむなしい場面を見つ>>続きを読む
東山さん⇔田口さん⇔常盤さん、この三人のやり取りが笑えます。安心して観ることができましたが、イタリア版を既に観ているので先の展開が見えてしまいました。
東山さん、ドジな役でも綺麗なんですよね、周り>>続きを読む
笑えたし呆気にとられたし。
濱田さんの気だるく駄目な感じ、水川さんの優しさと勢い、一見の価値ありました。
とくに水川あさみさん、怒り爆発の瞬間最大風速といい、夫の考えをほとんど見透かし支配する度>>続きを読む
人は犯した罪を認めない
認めないから希望はない
向こう岸のまだ見ぬ世界
象は静かに座っいるだけ
レンタルということもあり二日に分けて観ることに、それだけ重苦しいものがありました。監督のことを調べて>>続きを読む
北京下町、銭湯「清水池」を営む父は毎日なじみ客とのふれあいを大切にし、知的障害のある次男はそんな父を手伝い、営業終了後に父と街を走るのが日課。ある日、都会で暮らす長男が帰郷。父と子、兄弟、銭湯を憩い>>続きを読む
原作の漫画も主演の工藤遥さんも知らずに観ましたが、なかなか爽やかな高校生応援映画、自身も脇役の男女四人とともに小寺さんから目が離せなくなりました。
壁や岩によろしく挨拶し何かを感じながらひたすら登>>続きを読む
その時の流れのまま、道なりに歩む、馬なりで駆ける、無理をしない、力まない、時には真実より矛先の和、矛先を失っても復活の輪、もう年始から笑いました。
ラーメン時間制限すんどめ試合放棄のコミネさま、コ>>続きを読む
やはり面白いですね、三万人以上が働く保険会社の本社はフロアもエレベーターも人でいっぱい、17時20分に皆サッと仕事を切り上げる最初の光景からワクワクします。
主演二人がまた素晴らしい、ジャックレモ>>続きを読む
炎柱の煉獄杏寿郎、熱いですね。子どもから大人まで幅広く人気があるのもなんとなく理解できました。
この作品をみた子どもたち、この先繰り返し観返すのでしょうか、大人になっても忘れられない宝物になるので>>続きを読む
原作未読ですが場面ごとに文章が浮かんできて一気に小説を読んでしまうような感覚を味わうことができました。欧州に場面が飛ぶのに少し違和感あったでしょうか…
過去の不可解なグリコ森永事件を題材にして、裏>>続きを読む
この作品は面白く分かりやすい、大高洋子さんがはまり役、最後も重苦しいまま終わらずホッとできて良かったです。
人を観る目について考えさせられます。よく家庭でもあの家はどうだこの家はどうだと無邪気に会>>続きを読む
どの光景を切り取っても画になる、素晴らしいです。島の景色、落ち着いた会話、島の女たちの歌、神話、ゆっくりと溶け合い、静かに胸のなかがざわつく感じ。
観察する、対象をじっと観ていると細かな部分や僅か>>続きを読む
衝撃を受ける苦しい作品。
監督が小津作品から少なからず影響を受けたとか画的なことは言われてみればそうなのかと。
衝撃を受けたのは主人公の姿、生活。何もしないで惰性で生きているのか、自然な流れに身>>続きを読む
いつも曇り空で少し重い感じの風景ですが、最後は星がよく見えて気持ちがとても温かくなる作品。
質素な暮らしを送る村人たちに訪れるこの上ない幸せな一時。そこに至るまでには、神と父に仕える人生を選んだ姉>>続きを読む
1919年から約30年にわたる激動と嘆きのギリシャ。ロシア革命で街を追われた人々、ぬかるんだ大地を歩き、ようやくギリシャに戻り村を築く。
村のリーダーであるスピロスは戦争孤児のエレニを育て、老いて>>続きを読む
最後に衝撃を受ける作品。
自立、自由、人間性とは何かを考えさせられます。みんなが社会に適応しながら生き生きと暮らして個人の人柄も尊重されればどんなに良いことか。
更生、矯正、これも考えさせられま>>続きを読む
これはとても楽しい作品。
両想いの男女を演じるジョン・ウェインとモーリン・オハラの息が合っていて、動きも大きく分かりやすいし、キスシーンも堂々たるもので安定感抜群です。
駅と町の人々の騒がしさも>>続きを読む
臆病な印象を与えるほど美しく正確に踊る新星プリマ(ナタリー・ポートマン)の苦しみ。ポートマンの身体が本物のバレリーナのよう。
一人二役、白鳥の繊細で清らかな美しさを表現するだけでは完璧ではない。人>>続きを読む
草彅さん(なぎさ)と服部さん(いちか)の演技がとても見ごたえありました。
皆さんの感想をつぶさに読んで迷った末に遅ればせながら鑑賞。あーいいなと感じる場面と、うわぁこれは見るの辛い遠慮したい場面が>>続きを読む
日本の再会もの作品
寂しいようで寂しくない、寂しくないけどたまに寂しくなる。孤独なようで孤独ではない、でも孤独も悪くない。好きになれば嫌いにもなるから過ぎないほうが良いかもしれないけど、永く続くかも>>続きを読む
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韓国の再会もの作品
学生時代に親しい時期があったスンミンとソヨン。その15年後、新米建築士スンミンのもとに突然ソヨンが訪れて家の設計を依頼します。スンミンは婚約者がおり、ソヨンもいいところの奥様に>>続きを読む
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ベトナムの再会もの作品
あらすじを読んで何となく結末が想像できて、やはり想像どおり、じつは同じ人でした。
ジャケ写にあるように現在と過去(こども時代)が交互に描かれます。
現在の章は面白おかし>>続きを読む
湿り気の多い空気、静寂と闇を際立たせる水と雨の音、ヘッドライト。
誰にも気付かれぬよう人混みにまぎれ、そして人混みから自然と去ってゆく。
力を使うことで生きる男たちの行く道はどこも行き止まりで通>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
真実は相対的、私の伝えることが真実になる、サンドラ・ブロック演じる主人公の言葉に冒頭から唖然、その場を支配する独特な雰囲気があります。
選挙戦略担当として勝つためなら何でもあり、罠をしかけ罠をしか>>続きを読む
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かつて反体制活動に身を投じた学生たちの30年後の話。内容や展開は地味ですが、出演者が豪華という面で楽しめました。ロバート・レッドフォードが77歳の時の作品、愛娘の人生を守るため、無実を証明するために>>続きを読む
優しく真面目な人ほど。
壊れないよう考えること。
辛いなら我慢しないこと。
嫌なら素直に伝えること。
失う代わりに得るものも。
想像力ない哀れなもの。
壊さないよう考えること。
何か訳があると思うこ>>続きを読む
深くそして強く心を動かされる作品。海、山、空の薄暗さや木漏れ日などの眩しい光景は美しく、台詞が一つ一つ気持ちを表すようにゆっくり出てくる、映像と言葉が織り成す情景がとても合っています。
出演者も素>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
自分のこどもは犯人なのか、被害者なのか、どこかでいまも生きているのか、それとも。
こんなこと想像したことないので、自分ならどう感じるのだろうかと考えているうちに気持ちの整理もつかないまま、観終わっ>>続きを読む
澪(松本穂香)と野江(奈緒)の友情に泣けるし、主演の脇を固める豪華な顔ぶれは安心して観られるし、料理は美味しそう、牡蠣の季節だし。
窪塚洋介と中村獅童がこんなに落ち着いて渋かったかなと思うくらいシ>>続きを読む