よっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

よっちゃん

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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

5.0

淡々とした進行の中で、少しずつ明らかになり、際立っていく主人公の哀しさと愛が素直に心に沁みた。生きていると、自分の身体を剥ぎ取りたくなるくらい哀しいことがある。記憶として残っていても持て余すし、薄らい>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.6

相変わらずアクションシーンはめちゃくちゃ楽しい。スーツかっこいい。どんな素材。こんな動けるスーツ。
めっちゃ簡単に人死ぬ。マナーが人間を作るなどと言っているが、前作のやんちゃで無分別な若者だったタロン
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.6

女性蔑視の風潮が強い中でプライドを保って仕事をすること。知らない誰かに内面を晒して身勝手な評価をされることについて、画家という営みの中では特に、満身創痍だっただろうと想像される。彼女は強い人として描か>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

初期007のオマージュ映画(言い切っていいんじゃないかと思う)。アクションシーンは見応えすごかった。無茶のある展開も小道具も癖の強い悪役も、お色気シーンまで、007だなーと思った。演出がこってりしすぎ>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.6

ストーリーや台詞回しはいかにも日本的で、既視感があり、取り立てて印象的なものはなかった。
黒澤明監督が日本で撮った作品には違う面白さがあるのだろうか。これを日本で撮ったらつまらないものだっただろうと感
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アムステルダム(2022年製作の映画)

1.0

極めてシリアスな題材をベースに、現代的で内向的な恋愛や価値観についてスポットしているコメディという印象。
ぜったい茶化しちゃダメなことを茶化されている感じがする。コメディにするには1000年以上早い題
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シャイン(1996年製作の映画)

4.5

過度に人生を美しく描く内容ではなくて、暗い部分や、許せないこと、どうしようもなく突然身に降りかかる不幸が真摯に描かれていた。それでも、美しい人生だった。

M(1931年製作の映画)

4.0

無音の効果がかっこよすぎた。口笛の不気味なメロディ。カメラワークの演出が最高。悪者たちが殺人鬼を捕まえるために結託する展開もアツかったし、裁きを下そうとするシーンも圧巻だった。正式な裁判とは異なる迫力>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

これはわからん人からしたらまじで1ミリもわからんだろな。めっちゃくちゃダメな人間なんよ、わかっとるんよ、消えたいくらい後悔して、そういう時にまた娯楽みたいに人間をとまり木にしてしまう。そして人生はつづ>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

3.8

宗教的な背景とか、道徳やモラルに対する問題提起みたいなわりと真面目な映画なのかなと思って見始めたのだけど、実際は、ばちばちにアクションシーンがいかしてて、頭使わずに観た方が楽しい映画だった。(一応そう>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

5.0

低い彩度のなかで際立つ光と灰色の美しさ、褪せたグリーン、炎の持つ清らかさ。そして水の音。音がない状態よりも、音を聴くことで静かさが知覚される感覚が心地よかった。
外界との境界としての身体のあり方、意識
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

心神喪失がトリックになってるタイプの映画のなかで、かなりまとまっていて面白かったと思う。スコア低くて期待せずに見たのもよかったのかな。テクスター役の演技にも引き込まれた。
心の中の暗い部分を際立たせて
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.0

満を持して視聴した名作。
レオナルドディカプリオの魅力が底なしでもはや人間として私が誇らしいレベルだった。生き物としての完成度すごい、ずっと眩しい、なんてかわいさだ、すごい。
最高に好きな人とその人の
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白鯨(1956年製作の映画)

3.7

わりと序盤で謎の男エライジャが壮大なネタバレをしてきたけど、古い映画なのに画面の迫力がすごくて、船乗りの個性も楽しかった。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

ナタリーポートマンの出演作何作も見てたはずだけど、本当にすごい、めちゃくちゃすごかった。なにかに熱中することとか、ひたすら完璧さを求めることって、心身のバランスが失調しやすいギリギリの環境かもしれない>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.5

画的な美しさが凄まじかった。ジュリアもアンナもめちゃくちゃかわいい。そして主人公の浅ましい生真面目さ。主義が日和見で、それでいて規範意識が高すぎると、イデオロギーの転換期においては卑怯な振る舞いに結果>>続きを読む

乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)

2.5

久しぶりに映画を観て不快になった。画的な美しさはあったと思います。それだけ。

基本的に、自分が内容を面白いと思わなくても、映画ってわざわざひとつの世界を映像化してくれているので、エンタメとして成立し
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