ロバート・ハインラインの『宇宙の戦士』を映画化した本作。
しかし、原作のコアと言うべき暴力についての思想や、国家と国民間の安全保障などは全スルー。
とにかく〝デッカい虫(エイリアン)と戦う兵士達”とい>>続きを読む
青いパパイヤを開いた時に現れる、無数の白い種
そして、それを指で弄る
朗読する詩の内容と、蝋を垂らされ動けないアリ
妖艶な光を放つ、油分を含んだ髪
言葉から離れ、暗喩的な映像と不穏な音楽でベトナ>>続きを読む
久しぶりに観ました。
学生時代、この作品のファッションに大いに影響された。
監督のRレスターはビートルズ映画を手がけた人で、この作品は当時の若者達を大人側からの冷めた目線で描いている。
音楽も65>>続きを読む
2分後の未来を垣間見る事から起こる騒動を描いた短編
これは舞台で見たい
70分という長さも丁度いい。
「未来に引っ張られている」から始まる二人の会話は秀逸。
『ノストラダムスの大予言』を熱心に読>>続きを読む
ある日の午後
ほんの2分間をひたすらタイムループする事態が。
類似作品と違う点は、時間が巻き戻っても、登場人物全ての記憶が残っていて、意識は継続しているという設定。
邦画[三尺魂]を緩くした雰囲気で>>続きを読む
通常版をWOWOWで観ていたけれど、ストーリーも曲も良かったので爆音上映にて再視聴。
この作品の放つ熱気もさることながら、大音量で聴く曲は一段と迫力が増していた。
特にピアニストが覚醒する場面と、>>続きを読む
ニューヨークとマルセイユ
何の脈絡もなく交互に展開している導入部分。
何が起こってるのだろうと興味が湧いて来たと思ったら、歯切れの良いテンポのお陰で、100分があっという間に。
レストランで食事をす>>続きを読む
1968年、コロンビア大学で起こった学園紛争を題材にした作品。
当時の実質的な状況を捉えながらも、エンタメ寄りに纏められていました。
しかし、配信もDVDもないので、この作品を観るまでには相当時間を費>>続きを読む
そう言えばマーク・ラファロ出ていたなぁと思い、久しぶりに鑑賞。
情景描写、心理描写、会話
主人公二人については良いと思うけれど、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロの無駄遣いって気がする。
クラ>>続きを読む
「美しき痴人」ベラに知的好奇心が芽生えた途端、ダンカンの知性を軽く追い抜いたのは痛快でした。
社会的弱者を目の当たりにし、どうやったら救えるのか?に想いを馳せる。
哲学書を読み、他者と交流する事で、>>続きを読む
何度も観た作品ですが、やはりIMAXの迫力を味わいたくて。
冒頭の、ラジカセ置いて「サイコ・キラー」の演奏が始まった瞬間、うっかり歌いそうになりマジで危なかった。。
バレンシアガで売られている様な>>続きを読む
ラストの平山さんのシーンは、不覚にも涙が溢れてしまった。
あのシーンは観る人の経験値によって感じ方が変わる様な気がする。
今度は今度、今は今
「木漏れ日」の説明テロップが消えて、劇場内が明るくなっ>>続きを読む
アイリスとイーライ・ウォラック演じる脚本家との交流が楽しい。
「観たわ。アイリーン・ダンって最高」
「バーバラ・スタンウイックがまぶしいわ」
物語としても充分に楽しめるが、ハリウッド黄金期のラブコ>>続きを読む
パリの朝について語り、マクドナルドのバンズは食べない。
暗殺地点でその時を待つ間も、ヨガをやり筋トレをし、ストレッチャーで眠る。
そんなパーフェクトな暗殺者がミスというより、目を疑う様な大失態を犯して>>続きを読む
柄本明さんの怪演に引き込まれました。
名刺を切らしていると詫びるシーン
マグリットの絵に重なるカットから、会話を途中で切るエンディングの流れ。
ゾッとする余韻。
地味な作品でしたが、本当の自分と理>>続きを読む
真帆が父親の前で逆演説するシーン。
言いたい事を言ったあと、中々とどめを刺す一言が出てこない苛立ちと諦め。
しかしこのシーンは、マイノリティに大きな癒しを与える。
ラストシーンの全力疾走
感情のダム>>続きを読む
キャリー・マリガンの演技に圧倒されました。
映像、音楽、主要キャストの演技、情景
どれもがうっとりするほど素晴らしい。
しかし、主題が重いので引きずりそうです。
尊厳というものを排除〝された″人は>>続きを読む
哀愁系ホラーの最高峰
特にプロムでのブチ切れシーンは、何度観ても体温が上昇します。
ロベルタは「生かしておく理由がなくなりました。私、これでおいとまいたします」と言った後にパイナップルを転がしたけれ>>続きを読む
簡単に言うと泡沫の夢物語なのですが、「夢見る事からも学べるんだぜ」って、Wアレンは言いたかったのかなぁ。
やりたい事が見つかったら、あとは本人次第。
要するに、「やるか、やらないか」
初見は面白い、>>続きを読む
いつもの事ですが、導入部が終わりテーマ曲のイントロが大音量で流れると、血の巡りが一気に良くなる気がします。
特に今作のアクションに次ぐアクションには力が入りましたが、ジッポライターや手錠、車のハンド>>続きを読む
不信、疑惑、不眠症
難解でもなく、かと言って単調な犯罪ミステリーって訳でもない。
観ている間に色んな映画を連想しますが、予想を超える到達地点と、観了後も長い余韻に浸る事が出来ました。
日本版ポスタ>>続きを読む
原作未読
予備知識なしで観たけれど、会話/心理描写が秀逸。
特筆するとしたら、友達の家でアイスクリームを食べながら話すシーン。
こういう発言って安っぽくなりがちなんだけれど、キャラクターの輪郭がはっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「イリス」とは虹の女神という意味。
このイリスを、長年魔女という意味だと思っていたのが恥ずかしいのですが、作品的にはそれほどズレてはいませんでした。
冒頭部分
ほぼ台詞はないのだが、映像(特に空き瓶>>続きを読む
伊坂幸太郎らしい作品。
終盤にかけての伏線回収も結末もバレバレ。
でも、最後の濱田岳の熱演には自然と力が入りました。
のんびり、ダラダラと観る分にはお薦め。
このレビューはネタバレを含みます
オープニングの、ダイアーストレイツの曲に乗せて当時の風俗が流されるシーンから、すでにこの世界観にトリップさせて貰えました。
中でも、ソニーと追加契約について交渉する母親役のクリス・メッシーナが一歩も>>続きを読む
淡々と流れる時間の中で、時折挿入される雑音という違和感
ショーペンハウアーの引用で、この些細な違和感は才能だと刷り込まれる前半。
しかし、その正体が顕在化する後半は、外的自意識である虚像が壊れていく>>続きを読む
開始から30分ほどは情報過多に戸惑いますが、そこから先は映像に浸っていれば無問題。
中国系移民のコインランドリー経営者が「世界を救う」という、余りにも不釣り合いなミッション遂行を描くのかと思いきや、実>>続きを読む
原作既読
市川実和子のやさぐれ感
リリー・フランキーの抑えた演技
ラストレター以来の鈴木慶一(ムーン・ライダース)は、じっくり観ないと分からないほど馴染んでいた。
この三名がいなければ、平凡な人間>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マーク・ラファロが企画を立てて、自ら主演した実話ベースの作品。
「巨大企業だ。やろうと思えば何でも出来る」
「体制は腐りきっている。自分たちの身は自分たちで守るしかない」
大きな敵(大企業)は、さ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
(モリコーネのドキュメンタリーを観る前に)
ハリウッド製作の西部劇とは違い、派手な演出や無駄な台詞を削ぎ落としたミニマリストの西部劇。
勝負を一瞬で決め、「間違えた、棺桶は四つだ」とだけ言い残して>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
逞しい身体が資本のジョー
誇張された情報を信じ、南部の田舎町から単身ニューヨークへ向かう。
だが大都会の中で、ジョーは何者にもなれず、何も得られない。
最後に残された希望は、親友と太陽降り注ぐフロリダ>>続きを読む
素晴らしいドキュメンタリー。
一糸纏わない発言は、時として歪曲されアンチの格好のネタになる。
しかしテイラー自身は、批判や孤立を恐れず、自らの主張を一貫させ一歩も引かない。
覚悟の差と言えばそれま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイトルの〝目を澄ませて”は、観る側へ向けた言葉なのかもなぁと、エンドロールを観ながら考えてしまった。
特筆したいシーン
河川敷で警官に職務質問された時の不安な表情と、会長が試合録画を観ている様子を>>続きを読む
畳み掛けてくるトラブルに、ジョン・キャンディの悪気のない鬱陶しさが加算され、更にイライラ。
しかし、最後はホロリとさせられる。
ジョン・ヒューズ作品は、疲れた一日の夜に適している。
軽い気持ちで観ら>>続きを読む
クラシックな図書館に、趣味の悪いボストンバッグを持った若くて綺麗な女性が現れる。
彼女の正体は凄腕の殺し屋。
8歳の少女のドライブテクニックといい、様々なギャップで意外性を持たせながらも、本格的な>>続きを読む
豪華なセットと伏線回収のテンポの良さで、後半は前のめりで観てしまった。
D•クレイグ演じる世界一おしゃべりな名探偵は、今回も絶好調。