バッシーさんの映画レビュー・感想・評価

バッシー

バッシー

汽車を見送る男(1953年製作の映画)

3.7

真面目一徹な男の転落劇。

自社を、誠実さに定評があり道徳心が高いって言っちゃう社長に苦笑。

成り行きで社長の横領した金を手にした経理主任のまさかの無謀な逃避行。

とりあえず向かった先が社長の愛人
>>続きを読む

ティーンスピリット(2018年製作の映画)

3.6

歌のオーディション番組に出場。

サクセスストーリーなんだけど、人物や関係性の描き方が物足りない。オーディション主体だから仕方ないかな。

アイドル映画、ミュージックビデオ映画と言えばそうかも。

>>続きを読む

黄色いからす(1957年製作の映画)

3.7

誰も悪くはないはずなのに、結果として家出するまで追い詰められる少年。

親子のすれ違いというより、子供が小さいうちは事情が何であれ親がしっかりしないとね。

不測の事態で早合点して誤解、子供はテンパっ
>>続きを読む

土砂降り(1957年製作の映画)

4.0

前半は、よくある男女の縺れかな、この内容で今撮ったらつまんねえかも?でも美しき佐田啓二と岡田茉莉子はまるで洋画のような見映えだな、なんて思っていたら…。

当時ならではの内容だった。連れ込み宿を営む妾
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.5

復活した残虐宇宙人が、怖いもの知らずの少女に服従する羽目に。

意図するところは分かるんだけど、怪物を凌駕する少女のイカれっぷり、この素に戻る暇もない冗談ワールド一辺倒にちょっと置いてけぼり。

フィ
>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

3.8

波止場を牛耳るマフィアに立ち向かう男。

邪魔する奴は殺すという恐怖に沈黙を守り、長い物には巻かれろの労働者達。

のっぴきならない状況でブレまくりの主人公が反旗を翻すまではもどかしいが、単なる復讐譚
>>続きを読む

私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.6

大学は出たけれど…。

母親には嘘をついてナニーとして働く女性の奮闘、観察、体験記。ちょっぴり恋愛も。

タイトルの意味が最後に分かるけど、すっかり忘れてた。でも少し溜飲が下がる思い。
キレるだけの理
>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

4.0

昆虫採集に来た教師が、砂穴の家に閉じ込められる。

原作は二十言語で翻訳されたという安部公房の小説。昔読んだ気もするが、記憶が定かでない。
この映画もテレビで放映されたのをチラ見した覚えはあるが、放送
>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

古い映画は、知ってる俳優さんの若かりし姿、当時の街並み等の見所もありますね。

前半の邸宅内での会話劇は、とても引き込まれた。

後半の詳細な捜査過程は面白かったけど、既に最悪の事態を回避してしまった
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

早い展開、分かりやすい演技、都合の良い設定で、ベタベタなドラマなんだけど、なるほど、アメリカとかでウケるのも分かる気がするとは思った。
正直、この監督はあまり良い印象は持ってなかったんだけど、シン・ゴ
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

夏休みを親戚夫婦の家で過ごす少女。

原題の意味は寡黙な少女ってことだけど、そんなでもない気はした。寧ろ無口な叔父と距離が縮まってゆく感じ、変にベタベタ陽気じゃないのが良い。

細やかな日常の丁寧な描
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.9

冒頭のわずか2分弱の映像に、凄い情報量が詰まってる事を20分くらいかけて解説してる動画をたまたま観てしまって、思わず鑑賞。

ファッションの事、分からないけど興味を持って観れた。
無茶ぶりに応えながら
>>続きを読む

太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)

3.9

史実に基づく、キスカ島の撤退作戦。

他の島々では数万人規模で玉砕。四面楚歌の状況。

失敗すれば玉砕。戦争という地獄。
生死の狭間の期待や希望、或いは絶望と覚悟の心境は計り知れない。

モノクロなが
>>続きを読む

スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

3.8

スタローン自身が語る半生。

生い立ち、昔のインタビュー音声、タランティーノやシュワルツネッガー等の言葉、制作過程の裏話…とても興味深く観れた。

去年、ロッキーとランボーを再鑑賞しておいて良かった。
>>続きを読む

この日々が凪いだら(2021年製作の映画)

3.6

荒波はないけど、さざ波はある、そんな日常の変化。

こんな会話するかな?と思いながらも妙な生々しさが邦画にはあるなとか、暗い話にしても何か非凡な刺激のような物を映画に求めているんだなとか、雑念が浮かん
>>続きを読む

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.7

女優を誘拐しての映画撮影。

高慢チキな女優が過激なゲリラ撮影を通して変貌して行く。

拝金主義のハリウッドに反抗しての主張や思想は分かるようでよく分からない。笑

しかし、拾いきれないほどの皮肉めい
>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

原作の漫画は、連載当時に北斗の拳やドラゴンボールを読むついでに…という感じ。

キレのあるアクション、遊び心溢れる映像で楽しめた。

キャラクターも良かった。特に主役の鈴木亮平は流石というか、他にこれ
>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.9

ハイジャックの話かと思ったら違った。

嵐によって不時着した島は無法地帯だった。

移送中の犯罪者が頼りになる展開って、そっちか!

緊迫の銃撃戦と脱出劇。

襲い来る危機に立ち向かうシンプルさとテン
>>続きを読む

イフ・オンリー(2004年製作の映画)

3.7

仲違いして別れた恋人が死んで悲しみに暮れるが、翌朝目を覚ますと生きていた。

ジェニファー・ラブ・ヒューイットって、ラストサマーに出てた、あの小柄だけどセクシーな女優さん?という浅はかな理由で鑑賞。
>>続きを読む

ザ・ワン・アイ・ラブ(2014年製作の映画)

3.7

セラピストの勧めで、ある別荘で過ごす事になった夫婦。

実質2人の演者なのに混乱が生じる設定が妙案でスリリング。

何か、愛とか存在とか関係性とか、改めて考えさせられるような、そんな意図があるような気
>>続きを読む

世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方(2014年製作の映画)

3.6

フィルマのあらすじが凄い長文。

とてもキュートでポップな世界観。

そんなバカな…あはは…。ずっと半笑い。

まるでギャグアニメ?のような内容。

まだ表情の乏しい幼児に無茶苦茶やらせる意味では、実
>>続きを読む

ありがとう、ごめんね(2023年製作の映画)

3.7

他人の家の込み入った事情、立ち入った話を見ているかのよう。まさにそれが映画なんだけども。

激しい感情表現やスキンシップは外国ならではなのかと思いつつ、亡夫の母(義理の)と諍いながらも関係を続けてるの
>>続きを読む

傷だらけの天使(1997年製作の映画)

3.5

あまり集中して観れなかった。

子供を連れてのロードムービーのようで、全体として焦点がボケてとっ散らかった印象。

音楽は井上堯之だし、脚本は丸山昇一(探偵物語)なんだけど…。

身も蓋もない事を言え
>>続きを読む

if もしも・・・(1968年製作の映画)

3.7

Filmarksのあらすじが詳しい。

主役の人、どっかで見た顔かな?と思ったら、時計じかけのオレンジの人だった。

寄宿制の学校の様子を丁寧に描いてる。

男だけのむさ苦しさ、持て余す若さが伝わって
>>続きを読む

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.8

映像が迫力あって単純に楽しめた。

集められた数人の精鋭が、村人を導き巨大な敵を迎え撃つ。銀河の七人の侍ってことですね。

すごい当たり前だけど人が大勢死ぬな~
といつもながら思うの、特に敵が。

>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.8

女子高生が世界を救う?

政府の機関、夢と現実、輪廻士、無限の者…。

主人公の戸惑いと同様、何やら壮大な話で理解が追いつかないが、だからこそ逆に引き込まれたし、伊東蒼の演技力にも惹きつけられた。
>>続きを読む

ショッカー(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

殺人鬼との闘い。

けっこう無茶苦茶。

憎っき連続殺人犯の死刑執行を、主人公(遺族)が立会う設定からして驚きなんだが。

電気椅子で処刑するも、電気?となった殺人鬼が人から人へと乗り移って襲って来る
>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

3.8

この頃のシュワちゃん作品は、ほぼ劇場で観てるのだけど、ターミネーターとプレデター以外は再鑑賞の機会もなかった。本作の記憶は大味な印象なんだけど、Filmarksの評価が高いので観てみた。

次から次へ
>>続きを読む

星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.7

コロナ禍の逼迫した状況下の香港。
老いた母と暮らし、独り清掃業を営む男が若いシングルマザーを雇う。

顧客先からマスクを盗んじゃう女性の悪癖、一度はクビにしても許す男の真面目さと優しさ。

無邪気な子
>>続きを読む

プリシラ(1994年製作の映画)

3.7

鑑賞後、ドラァグクイーンについての詳細をwikiで読んで勉強になった。

砂漠に奇抜な衣装は幻想的。

そして、妙に美脚。

洋楽詳しくないけど、冒頭の「愛はかげろうのように」に心掴まれ、現地人との夜
>>続きを読む

元祖大四畳半大物語(1980年製作の映画)

3.6

松本零士が原作。

安下宿で暮らす主人公の駄目っぷりと無為な生活。

昔古本屋で買って読んだ「男おいどん」を少しリアルで過激にした感じ?

半自伝というか、自己投影なのか、四畳半の青春ものをシリーズ化
>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.7

終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル。なんのこっちゃ。

ゲロ吐いちゃうし。
一人だけペイントメイクだし。
一人異常者だし。
てか、一人死んでるし。

女大佐率いる国境警備隊ポ
>>続きを読む

忘れえぬ慕情(1956年製作の映画)

3.7

序盤、フランス人男性にデレる岸恵子の芝居が何だかわざとらしく感じてしまって。

しかし嫉妬による争いの様相を呈すると、こちらの観る集中度が増すのも言わずもがな。

悪びれる事なく両方の女性を愛してしま
>>続きを読む

すてきな片想い(1984年製作の映画)

3.7

主演のモリー・リングウォルド、去年観た2作品でお気に入りの女優さん。
当時の青春映画のナンバーワン女優として人気があったとは、今更調べて知りました。

悩める思春期の役柄が妙に合うというか、あの外人ぽ
>>続きを読む

股旅(1973年製作の映画)

3.8

時代考証の解説ナレーションは興味深いが、この時代の閉塞感やら殺伐さに陰鬱になる。

しかし主役3人が皆魅力的で、今撮るなら誰がいいかなど妄想したりして。
確かめずに観たが、直ぐに市川崑だと分かるカット
>>続きを読む

チ・ン・ピ・ラ(1984年製作の映画)

3.7

ヤクザのケツ持ちでノミ屋をするチンピラ。

プロにはなれない素人2人。

昔、友人の家でレンタルビデオで観て以来。

東京の街の猥雑な雰囲気は、今とそんなに変わらない筈だけど、何処か懐かしい。

いや
>>続きを読む

>|