EnCeTempLaさんの映画レビュー・感想・評価

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煉獄エロイカ(1970年製作の映画)

4.4

映像の構図に20世紀前半に出た、シュールな絵画の影響を感じる。漠然とした不安をはらんだ、映像は良い。何処をとってもスタイリッシュな映像でセンスの良さがある。話しは謎めいたおり、中々追うのが大変。時間軸>>続きを読む

光にむかう3つの夢想曲(1997年製作の映画)

4.0

随所にタルコフスキーの影響がある。ロシアの美しい風景を活かした、淡い夢の漂う、叙情詩。求心力は余りにないが、良質な作品

ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年製作の映画)

4.8

良かった。豊かで色彩にあふれる花華が美しい。スケール感溢れる自然、中世の街の風俗描写も良かった。物語は宗教劇だが、わかり易く、根源的な問がある。いつの時代にもある格差問題を神と清貧の発送で乗り越えよう>>続きを読む

エクスカリバー(1981年製作の映画)

4.0

豪華絢爛なオペラ仕立てで見応えあった。ワーグナーの音楽が素晴らしい効果を上げていた。

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.5

天地の大自然の営み 人類の開発と創造。大都市の威容。貧困と格差。流れが感じられる作風になっている。最後の方で少し深みも出てきたが90分は長い

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.4

中砂が死んでから、画面が暗転した辺りからの演出は素晴らしい。シンメトリーな人間模様に情念と幻想が入り交じる。尚、ハイフェッツのツィゴイネルワイゼンはCDで聞けます。

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

4.3

映像が美しい。美的センスが溢れ、詩的でファンタジーが心地よい。強烈さは少ない。
ベルイマンやドライヤーからの影響があって、ファウストの永遠の若さを追い求めている。神よ、ヴァレリエを護り給え

送られなかった手紙(1959年製作の映画)

4.5

森林火災の場面の迫力は凄い。その後の自然の恐怖は演じる方、撮る方、見る方に炎のごとくの緊張を強いる。良く撮った。映像も壮大で美しい。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.8

光、色彩が美しく花がある。ヴィジアルに力があって、とにかく魅せる。楽しい総合芸術。

卑弥呼(1974年製作の映画)

4.0

パゾリーニの作風に近く、影響を受けている。しかし、あれ程の強いインパクトはない。それであれば、もっと前衛的な演出を出してほしかったが音楽を含め中々良く出来ている。最後、現代の日本に戻るのもパゾリーニ風>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

濃厚で緻密な演出で見応えがあった。完成度が素晴らしい。

マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

2.7

次から次へとイメージの氾濫があるが、いまいち深みをかく。

アメリカの影(1959年製作の映画)

4.2

シャープでキレがあってスタイリッシュな映画で堪能出来た。現代的な感じで古さを感じない。

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.2

大変良く出来た映画。無駄がなく全てが揃っている感じがする。

マグノリア(1999年製作の映画)

4.3

巧みで複雑なストーリー展開で魅せる。長く最後は混乱してしまった。カエルの降るアイデアは秀逸で、思わず口が空いてしまった。
その後、画面が明るくなって、表情が柔らかくなるのが良かった。

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.4

戦後の混乱期に生じた、青春の悲哀を見事にえがいている。後半からの演出のキレは見事です。60年以上前の映画にもかかわらず、現代な表情を持ち、生命力を感じる。

捜索者(1956年製作の映画)

4.3

雄大な景色が素晴らしい。流れにキレがあって最後まであきない。ベトつかない感じがあって見やすく良かった。後に続く作品に影響与えているのが理解出来た。

生きる(1952年製作の映画)

3.5

生きる苦しみ 死ぬ苦しみ 病む苦しみ 死ぬ苦しみが差し迫る。何人も避けられぬ天の声

死よ、万歳(1971年製作の映画)

4.6

確かに、グロを見せたいわけではなく、生と死の根源を追求している。しかし、不思議な映像で魅力がある。シュルレアリスム風な味と前衛的な映像が渾然一体となっている。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

青春の一コマを鮮やかな映像で切り取った。リズムテンポがよく、最後の最後まで飽きない。お見事

クレージーホース(1973年製作の映画)

4.3

全く理解出来ない。過去のトラウマがキテレツな映像で表現されている。その開放が根底にあると思うが、ラストの展開は言葉を失った。手作り感が有るのが良かった。

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.5

凝った画面で、スリルもある。優秀な映画だと思います。最後のファニーハウスからの流れは良いね。

ゲルニカの木(1975年製作の映画)

4.6

不思議な魅力がある。シュールで意味不明な映像が所々挟まれるが、真面目な反戦映画。ラストの余韻が良い。

M(1931年製作の映画)

3.5

面白い。アイデアが良かった。犯罪を通じて社会問題を告発している。