香月さんの映画レビュー・感想・評価

香月

香月

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ミッシング(2024年製作の映画)

3.0

娘が行方不明になった両親が悲しみを抱えてどう生きるか、という話だと思ったけど、もっとリアルな世界だった。

それぞれが痛みを抱えながら、他者はそれを結局同じようには感じられないから、自分ばかりがそんな
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

晴明物語は基本的に好きなので、たぶんそれなりの期待値があった分、ちょっと物足りなかった。
晴明と博雅の出会いからバディとして深まる過程と、事件の調査、復讐と盛り沢山な分、映画の尺ではバディの深まりがち
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.0

児童福祉の視点で観てしまったけど、最初から最後まで頭を悩ませざるをえない作品だった。
福祉司の心情がめっちゃ分かる…ってなってツラい。
子どもも周りの大人も期待と裏切られた気持ちが始終つきまとうのがホ
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

東野圭吾で気になっていたけど、キャストの揃い方がうーんと思いながら、原作未読で鑑賞。
推理作品としてはちょっと物足りない感覚だった。
キャラクター一人ひとりや関係性の描写もやや弱い印象。
匂わせるだけ
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ティル(2022年製作の映画)

2.8

この手の作品を見る度に感じる差別への違和感が、この作品ではある意味当たり前のことになっている事実を突きつけられたような感覚。
理不尽でありながら命を守るためには従わざるを得ない状況の連鎖と、それにより
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

まずワンス・アポン・ア・スタジオからの始まりがめっちゃ良かった。
新旧作画テイストも問わず、ヴィランズも含めて、ディズニーに名を連ねるキャラクター達が集まりつつ、各キャラが絡むのとか熱い。

本作はま
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.0

ティザーとかでは正直少し弱いなぁと思いつつ、ポノック作品だしと思って鑑賞。
結果、思った以上に良かった!
某アニバーサリーイヤーなD作品と同日封切りのせいか、何故だか同じ回の鑑賞者がおじさま単独来場者
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

2.5

チャーリーとチョコレート工場は絶妙な皮肉っぽさとファンタジーな世界観のギャップで好きだったので、こちらはどんな感じかなと思って鑑賞。
子ども向けのファンタジー作品といった印象かな。
映像やミュージカル
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

まずシン・ゴジラから7年も経ったと知って驚き。。
でもシン・ゴジラとはやはり趣が全く違う作品でした。
今作は終戦間際の時代から復興期にゴジラが顕現したこと、ゴジラの意識的なものを感じさせない、ただ無作
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

4.0

明日から公開の齊藤工監督の長編映画『スイート・マイホーム』
前夜祭イベントということで工さん&主題歌yamaさんの登壇の後、本編を一足先に鑑賞。

作品としてはホラーであり、スリラー、サスペンス、ミス
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

トランスジェンダーの主人公girlに続くルーカス・ドンの2作目。
girlと大きく違うのはほとんどのことが言葉で語られない点。
二人の少年のジェンダーがどうとか、誰がどう思ってるとか、何が起こったとか
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

予告ティザーもなく、同日まであらすじも何も明かさずで上映できるのは宮崎駿とジブリのネームバリューがあってこそだなと思うとやはり宮崎駿凄い。

内容やらキャラクターやらは今回全てネタバレになっちゃうから
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

明確な描写や台詞はなく、あらすじを知らなかったら上手く理解できなかったかもしれない。
ゆるやかで自由な親子の夏休みのようにも見えると同時に、お互いの心情の見えなさやほの暗さを感じる。
子どもの頃感じた
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

是枝作品の中で一番好きな作品だった。
泥だらけの窓を叩く雨が星のように煌めいてはまた黒く塗りつぶされる宇宙を模したような描写や、ビッグクランチの話をしている時のアスレチック越しの描写、トンネルの暗さと
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.0

アフリカからの移民の少女と少年が社会的に、精神的に互いを支えながら生き抜こうとする話。
家族のために働き、自分の生活を確立することがこんなにも難しいのかと思えるような状況が淡々と描かれている。淡々とし
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.5

子どもたちにはどうにもできない家庭の事情を抱えた子ども達が、意気がりながら、ビビりながら、成長していく物語。
子ども達が走り抜ける度に、地域の大人たちが遠巻きに振り返りながら子ども達を見て後ろ指を指す
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.8

ティザーとタイトルからあらすじは見えている中で、大筋は想像の域を出ないストーリー。
それでいて最初から最後までグッと息が詰まるような感覚。
大量殺人でありながらサイコパスと感じさせず、誠実ささえ感じさ
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.5

前作は認知症がもたらす混乱を絶妙に描いていたけど、今回は神経症圏のうつや不安がベースになっていて、全くそういうことへの知識や理解がないと主人公や妻たちと同様に混乱して翻弄されるかもしれない。
でもそれ
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零落(2023年製作の映画)

3.5

漫画家としての業が最後までこれでもかと貫き通されていた。
自分は人とは違う存在なんだ、周りは分かっていない、そう思いつつそんな周囲に受け入れられたいという人としての業が漫画家という主人公を通して描かれ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.8

風景や音楽が壮大で美しい一方で、内戦の音が時折響き渡る島が舞台。
誰もが自分の持つ正しさを主張して、互いの価値観を感じとりながらも理解はできない平行した世界。
はたから見たらなんのために戦っているのか
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.8

久しぶりに3時間近い長編スペクタクル映画を観たので正直途中で疲れた。笑
歴史物は人員もロケーションもコストが半端ないなと改めて。
キムタクはうつけ期・人間期・修羅期と演じわけが凄く感じられたのは良かっ
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.7

ドラマシリーズからの鑑賞。
久しぶりの入間みちおと坂間千鶴だった。
劇場版ならではの複数事案が絡んだストーリー。
入間みちおと坂間千鶴のバディを好む人にはドラマに比べて少し物足りないかもしれない。
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

本日封切り作品で今年最初の劇場鑑賞。
一本目からヤバい作品を観た。凄い。。
カメラの画質から操縦不能状態になった飛行機の臨場感、危機感を煽る緩急、どこを取っても半端ない臨場感のある作品だった。
最初か
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.8

チャーリーとチョコレート工場のロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』を原作にしたミュージカルを映画化したNetflix配信作品。
年始はなんだかこういうミュージカル映画が観たくなる。
ロアルド・
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母性(2022年製作の映画)

2.0

評価が別れる作品かなーという印象。
個人的には構成としては良かったし、同じシーンを母と娘で捉え方が全く異なる様子を映像でうまく見せていたのも良かった。
終盤で娘がふと思い出した事柄の部分では「確かに!
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

迷わずIMAXで鑑賞。
ティザーの曲が良すぎて期待値高まりつつ、そうなる作品は大体ガッカリするパターンが個人的に多いから警戒しつつの鑑賞。
結果、良かった。

最初のタイトルクレジットまでで結構盛り上
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.8

永野ちゃんとキャラクターがいまいち自分の中でうまく融合せず、キャラクター自体もメインの女子ふたりがしっかりぶっ壊れてるのでいまいち感情移入することもできず終わった…。
窪田君演じたキャラクターのちょっ
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

3.8

原作は2013年製作のイギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」。
阿部サダヲのキャスティングが相変わらずハマりすぎる。
特性がありながらもそれ故の純粋性でやり抜こうと頑張る牧本の姿に好感が持てる
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

久しぶりのガリレオシリーズ。
そこそこの期待があった分、期待を大きく越えることもなく、失望もなくといったところ。ティザーの作りが良すぎた感もある。ポスタービジュアルは毎回イマイチなのに…。
Xの献身は
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと気になってたらNetflixで配信公開もしてると知って鑑賞。
こども達のひと夏の冒険的な様相と、子どもの頃に大切だった場所や思い出の場所に想いを馳せるような作品。
途中、思いの外ハラハラさせら
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百花(2022年製作の映画)

3.0

ティザーやあらすじで目にしていた内容から想像していたものとは少し違った。
「認知症で記憶を失う母と、息子が忘れられない記憶」っていうのは確かにそうなんだけど、そこから想像したような「母子」の愛情よりも
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.0

バイオレンス×ヒューマンドラマといった印象。

工さんは期待通りのイカしたクズ具合で、ダイナーの役柄に近い印象。相変わらずタトゥーやらごついアクセやら黒い服が似合う。笑
後半のビジュが勝ってたのは玉城
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MIRRORLIAR FILMS Season4(2022年製作の映画)

3.5

“変化”をテーマとした36名の監督による短編映画を4シーズンに渡りオムニバス形式で公開した4シーズン目。

本命のコンプラ沙莉ちゃんVerも良かった。
工さんが前回以上に際立ってたし、大水さん秀逸すぎ
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.8

ティザーで主人公パットのイカした姿に惹かれて鑑賞。
引退して老人ホームで繰り返しの日々を送っていたところから、親友の死に化粧という依頼を受けて、かつて自分が輝いていた地に戻っていく。
華やかな当時と時
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