たまごさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

不穏とか怖いとか言っているうちは、まだ大丈夫だ。
すぐ近くで起こっていることに異様さを感じなくなったら終わりだと思う。
そういう「普通の感覚」を忘れないことが一番なのでは。

私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

3.9

こういう出来事で確執が生まれました、という分かりやすい経緯が全く無い所が逆に家族らしいと思った。
何を見せられてるんだと思わなくはないが、長い時の中で、はっきりとは言えないが釦の掛け違いが起こってしま
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ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

4.2

海はあまりに雄大で、ちっぽけな人間にはとても敵わない存在?
でも実は人間の行い次第で、致命的に傷付けることも、また守ることもできる

何も語らぬ自然と、病で声を失った母

いつも側にある存在だと思い込
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ティアメイカー(2024年製作の映画)

3.9

ちょっと詰め込みすぎて駆け足感
シリーズでも良かった

アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.9

年上の女性x若い男性のカップリングへの風当たりって異常に強い…。逆だとそうでもないのに。

歳の差カップルと言えば、やはりオリヴィア・ワ○ルドさんを連想してしまう。

ミーン・ガールズ(2024年製作の映画)

3.7

Reneé Rappが人気の理由が分かる。

せっかく舞台からスクリーンに持ってきたのだから、ミュージカル映画としてもっと大胆で見応えのある演出でも良いのでは?と少し思ったけど。

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.4

気持ちとか感情は、論理や学問を前にすると常に下に見られがちだ。

フィリッパは学者ではない一般人だったからこそ、偏見や先入観のない強い"気持ち"こそが新しい発見の原動力だった。

純粋な好奇心、信じる
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

運命の相手と前世から繋がっていたと考えるのは常套句だが、"今が前世"という考え方はしたことなかったかも。

もちろん、それは現実との折り合いの付け方の一つでしかないのだけれど、大人はそのくらいずるい言
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プリシラ(2023年製作の映画)

4.7

ギャガ招待の試写会に当選して一足先に。

一見、古いセレブリティの世界の話に聞こえるが、実は女性の自立を描く普遍的な物語だった。
求めるものが変わっていくこと。それはごく普通のことであり、我儘じゃない
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

-

ちょうど観たことなかったので4K上映に感謝。
当時は時代の先を行き過ぎていたのでは。30年経ってやっと時代が着いてきた感。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.4

愛される、大切にされる経験は子どもの成長にとって、絶対に必要だ。全ての子どもは平等にその権利を有しているはずだし、なくてはならないもの。
期間限定の生活ではあったけど、間違いなくコットのこれからの人生
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

ピースを拾い集めて亡き父親を理解し直すのと同時に、親であることに行き詰まりを感じる今の自分を見つめ直してるのだろうか。
同性パートナーと子を育てる31歳のソフィはおそらく、かつての父親と同じくらいかそ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.5

「前を向こう」みたいな薄っぺらいメッセージではない。
今すぐダイナミックに動き出したくなる。
ダンスなんてできないけど、体の内側の衝動が熱くなる、そんな全身で楽しむ映画体験だった。

マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

4.1

パーティー会場で「誰もSEXしてねぇ!」は面白かったw
Z世代の異質さを端的に言えてる。

年上女性とのラブコメという伝統的で、ありきたりなラブコメを今やると一周回って面白いのかもしれない。
もう十分
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.4

舞台感のある台詞回しの会話劇で、
こんなに笑ったフランス映画は久々かもしれない。
ユペール様のラスボス感、大女優感(当然なのだが)は流石のもの。

女性に選挙権も無い時代をフックにしているのに、それを
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