多分人生で最初に映画館で観た映画なんですよね。総じてモスラの色んな形態を見せてくれる点で楽しいシリーズだったのは間違いない。
やけくそ度増し増しでめちゃくちゃ面白い。『オーメン』のガラスによる首切断とほぼ同じ殺し方の演出をぶっ込んでくる辺り、リチャード・ドナーはよほど気に入っていたとみえる。
前作よりさらに子供の冒険だけに絞った話。川北組最後ということで、特撮も気合入ってます。
昭和の無印モスラとも、平成VSシリーズのゴジラとも、しっかり差別化はできている。しかし平成ゴジラのフォーマットに慣れ切った当時のファンは、極端に子ども向けに振り切ったこの平成モスラに耐えることができた>>続きを読む
ラッセル・クロウはどう見てもロンドンでバリバリやってるトレーダーには見えないし、この子役もラッセル・クロウに成長するようには見えない。しかし恋愛の駆け引きを男女の〝決闘〟と無理やり解釈すれば、リドスコ>>続きを読む
たまにはこういう青臭いのを撮りたくなったということなのだろうか。スモークが無ければリドスコ映画だと気付かないくらい。
お気楽相棒ムービーと見せかけて、意外とベトナム戦争の影が濃い。リチャード・ドナー、人を建物から車の屋根に落とすのは『オーメン』でも同じことやってたな。
さすが、1作目から初期クレしん映画のエッセンスが詰まっていて面白過ぎる。何も話が進まない日常パートが若干長いのは、登場人部紹介的なことも兼ねてなんですかね。
アイスランドの美しくも寒々しい風景は最近でも『ラム』があったが、こちらは横幅の短い画角の効果で、写真っぽさというか人物の目を通した風景という雰囲気が強調されている。しかし、(全く位相が異なるとは言え似>>続きを読む
シーザー亡き後の、シーザーが神話となった世界。すなわちモーション・キャプチャーの神様であるアンディ・サーキス不在の新たなシリーズを始めることになるわけだが、それに当たってアンディ・サーキスも助言を買っ>>続きを読む
志村喬を見せつつ山根博士の義理の孫を出してきたのは良いが、彼らは別に山根博士の義理孫じゃなくてもできるようなことしかやっていない。平成ゴジラを通じて出ずっぱりだった三枝美希というキャラクターの何とも言>>続きを読む
やはりビジュアルは素晴らしい。平成版にアップデートされたモゲラが空中でセパレーションモードになる演出もぶち上がる。
川北ゴジラの円熟味。今回は幕張だが、相変わらず、両怪獣が並び立った時の街並みとの掛け合わせの構図が決まりまくっている。
木々を見上げながら進んでいくショットが印象深い。冒頭とラストで、それぞれで感じ方は全く違ってくるわけですが。元々はライブパフォーマンス用映像を作るという形式ありきのところからスタートしつつ、タイトルと>>続きを読む
地味なんだろうけど手堅いワンシチュエーション。程々にツッコミどころはあってもいい。CGのクオリティが2000年代前半っぽい。
バルタン星人の声の流用元ってのは結構驚いた。化け物そのものより、極限状況におかれた人間の心理に焦点を当てている。
ありえねえだろと思って観たけど、織田裕二の三船敏郎風演技自体は案外悪くなかった。同じ脚本を使って、黒澤版を超える演出が一つでもあったかというと、それは皆無。
観ているだけで楽しいデバイス、人体破壊、セックス描写盛り盛りなところなどは親父さん譲りですね。ブランドン氏の作品からは、特にマスクへの強いフェティシズムが感じられる。
このレビューはネタバレを含みます
自らの意思に反して異物を産み出すというモチーフ自体は散々手垢がついたものだが、それを反キリストに絡めつつオーメンの世界観に上手く落とし込んでいる。事件に巻き込まれる立場の明朗快活な主人公かと思いきや、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
顔に寄ったカットが常に多く、通常の彼ら自身をさんざん目に焼き付けさせられているので、クローンや仮面の登場以降は一気にそのアイデンティティが剥がされていく様を強烈に体験できる。インフィニティ・プールのよ>>続きを読む
轟音版の風立ちぬ。オッペンハイマーの物語でありながら、量子力学を通じたノーランなりのいつもの「俺と、世界と」的な話に収斂している気はする。
サブリミナル演出を多用し過ぎて安っぽい。そのくせ、死の描写の一つ(病院のくだり)がオリジナル版と比べて全く盛り上がりのないものに変えられていて、意味が分からない。神父の惨殺死体をそのまま掲載するネット>>続きを読む
救いは無いが美しい。ただこの紙のバレリーナは、スター・ウォーズのカミーノアンみたいだ。
スケールが大きくなる『2』モノの定番の割にはビルの中でしか話が進まないのがもったいない気もするけど、これも傑作。
面白いんだが、マシュー・ボーンのこの悪趣味さには相変わらず引っ掛かりを覚える(ジェームズ・ガンとかもこれに近い)。
『モスラ対ゴジラ』へのオマージュである名古屋襲撃は素晴らしいし、最後がみなとみらいというのも、いかにもバブリーな平成ゴジラという感じで良いですね(もうバブルではなかったかもしれんが)。ただバトラはモス>>続きを読む
一見普通そうに見える善良な市民の生活が、ちょっとしたところからズレていくという話を毎回上手いことやりますね。役所広司も悉くハマる。
PARTIIIは元々クライマックスの展開が1作目の変奏になっていたが、この再編集版では大司教との会話を冒頭に持ってきたことで、1作目冒頭のヴィトーの会話シーンともきれいに対になっている。しかしコッポラ>>続きを読む
RDJが飲んだくれ・ヤク中の役やってるとリアル過ぎて笑って良いのか分からない。フィンチャーの猟奇殺人モノとしては『セブン』が後味悪いなりにも分かりやすいオチであった一方、なまじこちらは実話なだけに余計>>続きを読む