若色さんの映画レビュー・感想・評価

若色

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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

4.1

ほぼ20年ぶりに見返した作品は、コミュニティ、自由、労働について考えさせられる映画でした。

ここ数年、観たい映画の上位にずっとランクインしてたのだけど、Disney➕しか配信してないOMG状態が続い
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

これは面白い!痛快!スカッと映画…と思いきや、人種差別の根深さは現代も終わっていないという恐怖の余韻が残る。

白人至上主義者をこれほどまでに痛快に叩きのめしてる映画なので、スパイクリー監督を心配する
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.9

爆笑必須。痛快ダメダメ市議会ドキュメンタリー。しかしこれがリアルということがそこらへんのホラー映画よりも恐怖。

個人的、閉鎖イメージNo.1の富山県。
ごめんなさい、わたしは2016年のこんな大量の
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浮雲(1955年製作の映画)

3.3

昭和20年の戦後直後の日本のリアリティを感じられる作品。

戦時中に海外に飛ばされていた妻ありの役人とタイプライターの女の子のグダグダ恋愛劇なんだけど、物語前半は男の方がとにかく最低。
典型的な人のも
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

名作PVを世に送り出してきた、映像作家が映画で描きたかったのは、見えないもの、である。

同世代で洋楽を多少聞いてる方であれば、ジャミロクアイの「Virtual Insanity」の映像に度肝を抜かさ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

驚きのラスト。
主人公の脈略がないような衝撃的な行動に観客は心を掴まれたまま劇場を後にする他ない。

監督は「自然」を別の言い方で表せないかと考え、「悪は存在しない」という表現に行き着いたそうだ。
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スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.5

モラルをガン無視のこちらの映画。観てるこっちがハラハラするわホント。

知らないおじさんの車に乗って、高速道路で下される浅野温子。しかもSAとかでもなく、道路上にたまに膨らんでる緊急避難所のところ。
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ベスト・キッド(1984年製作の映画)

3.6

「Wax on!Wax off!」の有名なクダリ(クダリ?)をやっと見られました。

もっとふざけた感じで大会に臨むと思ったら、体幹の訓練など、途中から意外とちゃんとしてた。

ミヤギサンは魔術も使え
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.2

こっ、これは…


おもしろくなかった!!笑

料理の途中、味付けがわからなくなって結果、全てひとつの鍋で煮付けられた、美味しくない料理を食べた気持ち。
ほら、盛りつけして、レタス添えて、金粉かければ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

盲目(※といっても近くなら見えるようなので、完全な盲目ではない)の息子が弾くピアノの旋律に注目した。
事故により視力を失った息子は、優れた聴力を得る。おそらく一度聞いてある程度弾けてしまうような実力。
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.3

「ラブストーリーが観たいんです!」と言ってオススメされた1本。
気さくな人柄で知られるアン・ハサウェイって、美人なのにちゃーんとイケてない役ができる天才。日本の女優さんでアンほどのおブス役ができる方は
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

死別、不安、悲しみ、鬱憤、妬み、全てのストレスが膨らんだ風船のようにパンパンになった時、正論なんて通じない。誰にだって正義があって、それに従っている。
後半の殺戮シーンに批判がある。下手な作りだと。
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.2

以前めっちゃオススメされたんで期待してみたんだけど…どんな気持ちで観ればよいのだろうか。

タイトルのミナリは、野菜のセリのこと。水場でよく育つセリを最後はとってもありがたがるが…いやいや外来種やん。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

わたしにとってのいい映画の定義は「鑑賞後どれだけ話したくなるか。」であり、どんな駄作であっても、「とてつもなくつまらなかったんだけど!!!」と話している時点で、わたしの負け(いい映画だった)だと思って>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.9

演技の上手い女優さんはたくさんいるけど、杉咲花さんは頭ひとつ分飛び出してることがよくわかった作品。

この作品は杉咲花さんを抜きに語れない。
市子という物理的にも、精神的にも不安的な女性を杉咲花さんが
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.1

ソン・ガンホさん出演の映画にハズレなし説は本作でも継続。

韓国で大統領暗殺が起きたことはなんとなく知っていたが、軍が一時的に政権をとった折にこんな市民運動が起きていて、徹底
的にな情報統制の歴史があ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソンが描く新ダークヒーローは生き抜くためにこうならざる得なかった孤独な男。注目すべきはドクターとの会話。

「ジョーカー」のような重く、狂った人だと観るの辛いなと構えていたが、全然そんな
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.1

タナダユキ監督は女優さんを美しく撮ることに長けた監督です。

期待して観てしまったのでこの点数です。永野芽郁さんが悪ぶってる役は無理があんのよ。2階から裸足で遺骨抱えて飛び降りるのにも無理あんのよ。海
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

「テルマ&ルイーズ」で決定付けた男性社会へのカウンターパンチは、テルマ〜の公開から12年経った2021年でも健在だった。

映画のつくりが超わたし好みの映画だった。聡明で美しいヒロイン。オシャレでカラ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

「パターソン」ほど淡々と描く度量はなかったか?東京のシティプロモーション映画は、役所さんの一人勝ち映画でした。

ありふれた日常の美しさ、尊さを描いたジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」の日本版だ
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フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.6

これ絶対ジャケットで損してるよ!めっちゃいい映画よ。

しかも実話と聞いて、希望が湧いてくる。
観たきっかけはNHKで放送していた「世界サブカルチャー史」
本作も1992年に起きたロサンゼルス暴動の実
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.9

かっこよすぎる。タランティーノのデビュー作は今後の活躍を期待しかできない密室会話劇。

ポスターかっこよすぎだろ、とリバイバル上映が決定した直後に観ることを決意。実は「パルプフィクション」初見時に、あ
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.8

思った5倍良かった。ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」好きは必見。

マリー・アントワネット側から見た彼女は、淫乱で育ちが悪く品のない公妾。
しかしバリー夫人側から描かれた本作は、王宮の中
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

性がどうこうじゃなく、とかく刺激的な映画。

まず色を語ろうと思う。
モノクロで幕を開ける本作。ベラ(エマ=ストーン)の性の快楽を得ることにより色を付け出す。
色の効果はそれだけではなく、シーンごとに
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.8

三宅唱監督だから描けた青春群像劇。見たことある、この危うさ。そこに身を投じてる時には気がつけない、この脆さ。

光の扱いうまい監督さんだと思った。
暗い部屋、冷凍庫が少し空いてる光で不安な心象が伝って
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

鬼太郎ファンタジーは、キレイなアニメーションと風刺の効いた作品。

鬼太郎アニメ世代のわたし。鬼太郎漫画を万人に受けやすいキレイなアニメーションに仕立て直し、お茶の間に届ける仕様には慣れているはずだけ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

2.8

点数低いのはわたしの選択ミスでもある。移動中に観るには辛すぎた。

長回しの多さ。
ゴーストを布多めのシーツで表すところ。
スタンダートサイズの画角。

ひっくるめて学生映画みたいと思ってしまった。
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.5

ウド・ギアのゲイの演技が魅力的。若い時に養った色気は歳を重ねても衰えないのだろうか。
スワンソングは、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すこと。タイトル通りの、女優でかつての親友への最高傑作となる
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.8

間違いないキャスト陣。特に主役を務める岡山天音さんのカイブツさが見もの。

笑いに執着し、笑いに取り憑かれたハガキ職人のツチヤタカユキの半生を描いた私小説が原作の映画。
ツチヤはいつもパンパンに膨らん
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.1

むなくちょ悪い映画だなぁ、いつまで経ってもむなくちょ悪いなぁと思ってたら、最後までむなくちょ悪い映画で終わった。
イケメンいるなと思ったら、ベン・アフレックさんだったんですね!自身も2017年のmee
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.3

今、これいる?っていうブラピのセクシーシーンは笑う☺️
色々皮肉ってるんだろうな。

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.5

そういや2023中に見ていた。
今になってふんわり思い出すってことは、なかなか良い映画だった気がする。

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ観てよかった。報道は人を介する以上、絶対的な公平性はあり得ないが、公平であろうとする姿勢は感嘆の一言。地元の選挙で自分なりの候補者一覧を作った身として、選挙がスリリングであり、「面白いじゃ>>続きを読む

レイダース 失われたアーク《聖櫃》4DX(1981年製作の映画)

4.3

インディ3部作の1作目は、実はほとんど見返してなかったことが判明した。

ディズニーシーのインディジョーンズアトラクションのシーンは本作から来てることをやっと気づいたし、「最後の聖戦」はこんなにも本作
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

高校演劇作品が映画化と聞いて、高校演劇出身者は観ないわけにはいかない1本。
これは脚本がいい。。!!
これは高校演劇でも優秀な成績を収めるわ。

そして城定監督。
女の子の撮り方がエロい。本物がエロい
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.3

あぁそうか。
城定監督作品だったのか。←見終えた後に思い出した。

そうするとやたら長いキスシーンや交わりシーンに納得がいく。
男女の絡みはとてもキレイに撮る。納得。

でもずっと白いままのTシャツ。
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