椎名さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.5

ジョニーデップに似てるな…ジョニーデップだったわ…
展開はシンプルなんだけど、なんだかんだ互いを思う家族のかたちとか、あと情熱100%の友人とか、登場人物に色があって親しみがもてる。緊急連絡先が庭師…
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

ラブストーリーは、たった一つのシーンのためにあるんじゃないかと思うくらい、最後のファミレスが良かった。そのたった一つを、どれだけ丁寧に描けるかって難しいんだろうな。積み重ねてきた時間が全部反射してて、

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

会話劇だった。面白かった。
会話って言葉のやりとりだけじゃなくて表情、距離感、仕草の全部を引っくるめたコミュニケーションなんだと思った。それを会話劇でやってるんだと思った。

言葉にできないことを無理
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

見てる時はなんてことないけど、見終わってから、ウワー、もう一回見たいな、良かったな、と思う。ぼんやりすればするほど思う。
帰りの電車で読んだ月と六ペンスのストリックランドが別のキャラクターに見えてきた
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

サマーウォーズのなつき先輩が恋人の条件として出した「東大で旧家出身でアメリカ留学から帰ってきたばかり」という言葉がいかにエグいかを知った。
門脇麦の所作に現れる一朝一夕じゃ体得できないような生活環境の
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.5

「教えてくれよ、この仕組みの深さを破壊する方法を」と呟いたハサウェイを思い出した

ピンポン(2002年製作の映画)

3.5

「そこんとこよろしく」のサーブカットで、かっけー!って声出た

キャラのバックボーンを掘り下げるには時間足りないことは最初から分かってる。あれだけ強烈なキャラクターのイメージがここまで実写で活きてるの
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.5

二回見た。二回見て、本当にこの夜戦が好きだと思った。宇宙だって明るくはないんだよなと、帰路に夜空見上げちゃったもの。
夜だからこそ機体の全貌が見えない不気味さ、スケール感を印象付けるアングルもあって、
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

あ、これ予想と違う展開だ。
って、気づいた時に、ジャケ絵から勝手に物語を想定してたんだなと改めて思った。
京都の街をごりごり作り変えていく感じが面白かった。あといわゆる入れ子構造の設定も。背景画の映画
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

楽しかった!!楽しい!って思った。何回も鳥肌が立った。

音楽って楽しいんだって体感を思い出した。思い出したってことは身体から抜けていたんだと思う。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

4.0

1-Aのチーム戦は見てて楽しいねぇ
本編からの派生ストーリーとしても面白かった。
バクゴーが着地と同時に体の向きを反転して蹴り入れるまでの一連の絵か格好良くてオ〜と思った。とりあえず本誌ではこのラスト
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フェリチタ!(2020年製作の映画)

3.0

見終わってから、コメディ映画というジャンルの大きな括りを改めて意識した。悲劇の対照を成すという意味でコメディ。必ずしも笑いを引き起こすものだけがコメディに分類されるわけではないんだなと。
家族の在り方
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

異国日記で槙生が「メッセージって映画みた?言語習得という概念についての映画」と言っていたので見た。なんでタコになるんだろう。タコになるというより結局タコのイメージに似るってだけ?コミュニケーションをと>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.0

音楽もよかったな。フロントミュージック、効果音とかではなく。途中、頭の片隅で「親子の物語でもあるんだ」「これはドランの映画だった」というのを同時に認識して、なんとなく腑に落ちた。
ラストのバイク二人乗
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.5

リヒターがモデルになっていたが、見ているときはほとんど意識しなかった。語りかけが少ないからこそ、キャラクターへの先入観をもたなくていいのかな。
ロトの番号を例にした偶然の無作為の(ように見える)特定の
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ウォーキング・オン・ウォーター(2018年製作の映画)

3.4

2020/12/26 17:40
熱烈に語り、怒り、落ち込み、喜ぶクリストの表情の数々。まるで布みたいに波打つ桟橋に「見て、ほら」とおおはしゃぎする姿が印象的だった。
仕事ができなかったときにクビにで
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

静寂を際立たせる音楽の使い方がすごく良いなと思った。息を引き取った瞬間の無音ではない静寂さの表現にハッとした。
ワンカットのような一連の出来事の中に、流れながらの緩急がある。
カメラワークが面白かった
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

2.5

ジニーのスタイリングがすごい良いなーと思った。自分に似合う服をよく知っている女性。観覧車にいつ乗るんだろうと思っていたけど最後まで乗らなかった。

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.0

当時、この題材を描くことの重さは計り知れないと思った。
三船敏郎が演じる阿南陸将のぐっと言葉を飲み込む表情や、板挟みになる苦悩みたいなものは言葉少なであっても伝わってきた。
あと黒沢年男が演じる畑中少
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.0

阿南陸将、鈴木総理の人柄を描くエピソードが多いので、より寄り添いやすいのかなと思った。見やすいというか。ああ、この仕草や状況にはこういう個人的な背景があるんだなとか。
あと、2015年版では自分も後を
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危険なプロット(2012年製作の映画)

3.5

「車に火を放つよりマシさ」
写実か?パロディか?それは様式化か?すべては書きません。それではなぜ現在形で?
「作中での事実」は脚本であるということを思うと、添削されながら進む二重の物語の構造が面白かっ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

ダンケルクで待つ一週間、民間船でダンケルクに向かう一日、その空で戦う戦闘機の一時間が並列で進むのが面白かった。キャラクターへの没入が少ない分、展開を追うことに集中できた。砂浜を俯瞰でうつすシーンに時間>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.5

時間そのものというより時系列の操作だなと思った。順行時系列と逆行時系列の中間がラストシーンなので、原因と結果がループしている感じがした。最近、記録より記憶にという方針の展覧会を見たので、記憶の不確かさ>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.0

なべちゃんという存在の大きさがとりわけ印象的だった。他所の家族の事情に踏み込まない、全くの否定も肯定もしない、そんな距離感が映画だとよくわかった。あと新村くんの良さって、文字じゃないんだなと思った。無>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

2.5

過度な照明がないので、自然光と蝋燭による陰影がきれいだった。
くすんだ光の感じと女性たちの衣装の色合いが良い。当時どれだけ白い衣服が流行ってたのかは知らなけれど、電気がない当時、顔を明るく見せる意味合
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.5

幼少期見たことがあって、このテーマソングと少年が白い犬みたいなドラゴンの背中に乗って空を飛んでいるシーンだけずっと覚えていた。その思い出だけ抱えていても良いのかも、見たら興醒めしてしまうかもと思ってい>>続きを読む

ローマに消えた男(2013年製作の映画)

3.0

窓の外から見えるセーヌ川と対岸のノートルダム大聖堂の光景が良かった。
ダニエルを巡った過去のシーンで、幼少期のエンリコとジョバンニの姿があったのが気になった。ここに到るまでの二人の関係やそれぞれのエピ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

DVD販売されたら逆再生してみたいなと思った。
逆行する設定は面白かったし、理解を置いてけぼりにする映像のスピードと情報量と音に圧倒された。「すごい」と「わけわからん」の二つの感情があるけれどその接続
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

痺れるアクションや手に汗握る情報戦がメインではないスパイ映画だった。冷静で頭が切れるスマイリーが、妻アンに関することではまるでボロボロになってしまう様に胸が傷んだ。ビルが緊急電報をもらった時は、アンと>>続きを読む