びたみんさんの映画レビュー・感想・評価

びたみん

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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0

デヴィットリンチ個人的最高傑作。その圧倒的なムードに魅了される。数々のモチーフが効果的に配置され、ストーリーはドキドキが止まらない。映画芸術の最高点に到達した、大傑作。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.8

デヴィットリンチが仕掛ける最上の迷宮。とにかく雰囲気の良さと、滑らかに進む物語に翻弄される。ミステリアスでシュールで、不思議。とにかく魅了される世界観。

汚名(1946年製作の映画)

4.5

ヒッチコックの中で一番良かった。とにかく面白い。演出は淡々としながらも、細かい巧さが至る所に散りばめられている。緊張とサスペンスがエンディングまで持続していて、ハラハラドキドキが止まらない。トリュフォ>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

5.0

青春映画の金字塔。現代映画、沖田監督作の一つの頂点。堅苦しい言葉を並べたけれども、とにかく面白い。面白くてむずがゆくて、切ない。人が変わることや、出会いの奇跡、人生の色々を詰め込んだ傑作。長回しのうま>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.2

良い映画。たしかキェシロフスキの「トリコロール赤の愛」で言及されていた本作。繊細で美しい映像と、思春期の不安定さと、大人との軋轢を巧くみせたストーリー。ピーターウィアーの真骨頂。名作。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.8

映画が好きになった原点。荒唐無稽ながら緻密で計算されたワクワクドキドキ感。とにかく観ていて心が引っ張られる。難しいことなしに、面白さの原液を飲まされている感じ。父子の掛け合い、アクション、音楽、ダンジ>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.1

沖田修一監督作。傑作。この空気感がたまらない。長回しが、ドラマティックでなく、ゆるさを演出するために用いられていて興味深かった。ラストの星野源のフィルムも良い。

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.9

あとさき考えない潔いラストが大好きになった。イギリス映画って、なんか苦手意識があったのだけれど、この映画は本当に愛らしくて美しくて大好きな映画になった。

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.5

大好きなエドワードヤン監督作だが、すこし眠たくなってしまった。話がどう転ぶのかよくわからず、ぼーっとしてしまった。DVDの画質の悪いので観たのが良くなかったか。けれども、観終わった後、ヤンヤンがプール>>続きを読む

白熱(1949年製作の映画)

4.2

傑作。だいぶ前に観たが、ジェームズギャグニーの顔が頭にこびりついて離れない。とにかく狂気が画面全体にほとばしっていて、面白い。テンポの良さ、画の決まり方、ラストの潔さ、どれをとっても超一級の作品。ラオ>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

2.5

評判がいいので観てみたが、なんだかよくわからなかった。エキセントリックな演出や、独特なテンポは目を引くが、それ以上の魅力を感じなかった。出演陣は、好演で若い中尾彬を観ることができる。追悼。

ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

文句なしの傑作。心地よささえ感じる美しいアクションの数々、テンポの良い筋運び、善悪の曖昧さを訴える強靭なストーリー。すべてが、この時代このキャストでしかなし得ない、ヒーロー映画の金字塔。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

人生や、社会のうねりを巧みに切り取った青春映画の傑作。群像劇が美しく展開され、長尺ながら飽きさせない。恋や、嫉妬や名状しがたい曖昧な思いが交錯し、ついに最悪の結末になる。歴史に残る傑作。

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

5.0

良い。全部良い。とにかく観るべき。筆舌に尽くしがたい良さ。
三人の微妙な関係性、美しい映像、独特で、心地よいテンポ。
脱出シーンの大胆な省略が良い。
爽快で、突き抜けた明るさと、切なさが伴ったラストシ
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デッドマン(1995年製作の映画)

4.8

ジム・ジャームッシュの傑作。この素朴なジョニーデップが好み。ニールヤングの音楽。ロビーミューラーの撮影。ゆったりと、心にしみていくテンポ。超越的なストーリー。初めて観た時すべてが刺さった。タルコフスキ>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.7

リドリースコットの安定した熟練の筆致。急に中国が出てきた時は、中国資本?と思ったが、原作通り、考えすぎだったようだ。後半の脱出劇より、前半の火星でのサバイバル生活のパートの方が面白かったので、少し終盤>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.3

すごい映画だった。残酷なシーンもあるが万人に観てほしい映画。これほど大きなテーマを上手くまとめ上げたのは、凄い。主人公が徐々に狂気に陥っていく様がリアルで、心が締め付けられる。映像も陰影が濃く、臨場感>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.2

小津作品で特に好き。何より映像感覚がとても好み。冒頭からばっちり画が決まっていて、夏の暑さがありありと伝わってくる。帰郷したような懐かしさもありつつ、旅芸人の悲哀を感じつつ、色々な感情が混ざる。若尾文>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.1

こんな家に住みたい!おしゃれなのに、ただそれだけで終わらないジム・ジャームッシュの力量に感服。心地よいリズムを保ちながら、二人の焦燥感を上手く描き出した。昔のコンテンツも気軽に楽しめる今だからこそ生ま>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

重層的な構造で、複雑ながら、ラストは純粋な感動が押し寄せる。美麗な映像に、心地よいサントラ、変わった演出全てが上手く組み合わさって、本作にしか出せない魅力を持ち得ている。短編を組み合わせる手法も、力技>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.6

最高のロードムービー。おじいさんと、トラクター。デヴィッドリンチのスローテンポな時間感覚が上手くモチーフとマッチして、哀愁漂う傑作に結実した。引き算の美学というか、もはや達人の域に達したような映像感覚>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

良い映画だったなー。こういう青春洋画もっと観たい。どこまでもまっすぐで明るく、テンポも良く、泣けて、笑えて、エンターテイメントのツボをしっかり押さえた傑作。ひさしぶりに見返したい。

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

3.8

フリードキンの傑作。ラストの怒涛の展開含め、全編手に汗握る。活劇としても面白いし、撮影がロビーミューラー、ジムジャームッシュなどの撮影も担当している、なので芸術的でもある。ウィリアムデフォーの存在感。>>続きを読む

破壊!(1974年製作の映画)

3.7

移動撮影が多く、心地よいカメラワークが多い。アクションも多彩で、テンポも良い。70年代の空気感もうまく染み出ていて、鬱屈とした雰囲気が好み。ラストもこれぞニューシネマな終わり方。

グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)

3.8

ザラザラとした質感、殺伐とした雰囲気。たまらない。これぞニューシネマ。病んだ登場人物たちと、病んだ社会。鬱屈した主人公の気持ちがありありと描かれる。イージーライダーの裏返しのような映画。ニューシネマ好>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.5

今の時代にはないリズム、テンポ、静謐さ。美しく、おかしく、ワクワクする。ジャックタチのこだわりが随所に宿り、かっちりと世界観が確立している。

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.8

カタルシスが半端じゃない。これぞ映画だ、と言わんばかりのラストの快感と美しさ。感動の洪水。人生を思わせるゆったりとした流れ、テンポ。男と女、生と死、すべてをひっくるめた空前絶後の名画。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.6

男の友情。アクション。スペクタクル。名音楽。荘厳なテンポ、リズム。美しい映像。ばっちり決まった画。全てがあるべき場所にはまったような名画。泣けます。

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

4.8

大好きな映画。子供たちが自然で、みずみずしく描かれていて、本当に観ていて楽しい気持ちになる。エピソード一つ一つが際立っていて、エピソードの流れが心地よい。子供の権利向上を訴えながらも、エンターテイメン>>続きを読む

座頭市(2003年製作の映画)

3.0

やっと見た。
少し期待外れだった。第一印象はヘンテコな時代劇。
なにを意図したシーンなのかよくわからないシーンが多く、展開もそこまで熱中できるものではなかった。テンポが独特で、構成も不思議。
アクショ
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大病人(1993年製作の映画)

3.7

あんまり評価が高くないが、個人的に大好きな映画。たしかに、こじんまりとした映画ではあるが、生と死や、安楽死について、はたまた死後について考えさせながらも、しっかりエンターテイメントの範疇に収まっている>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.5

構図が決まっていて、映像の質感が良い。ストーリーはあるような、ないような感じだが、不思議な魅力がある。その後に連なるアニエスヴァルダの重要作。

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.1

淡々と、不幸の連鎖が起こっていくのが面白い。映像感覚がみずみずしいながらも、閉鎖的で、独特。また見返したい。

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.9

面白い。簡潔ながら、ひりひりするサスペンスが展開される。そしてなにより、美しい映像。こんな可愛いガールフレンドいるのか、とか、ラストシーンとかツッコミどころはありつつも、映画の古典であり名作だと思う。

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.2

美しいシーン多かったけれど、ちょっとぼーっと眠たくなってしまった。内容もよく覚えてない。また見返そう。

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

4.4

良い。沁みる。
DIYで家を作り、人間関係ができていく。生活感がにじみ出ていて、あたたかい。心地よいテンポで、ラストは泣ける。人生の悲哀、悲喜こもごもつまった傑作。

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