風車男ハリヲさんの映画レビュー・感想・評価

風車男ハリヲ

風車男ハリヲ

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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

フィンランドの伝説の老兵が、ナチスの軍勢を打ち払う!
最近流行りの無双系ではなく、倒れても何度も立ち上がる不屈の漢を描いた骨太バトル・アクション映画。死の淵から蘇る主人公の姿は、勇ましさを越えて畏れす
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.9

悪天候のフライトから奇跡的に生還したと思ったら、不時着先が反政府ゲリラ組織の巣くう無法地帯だった!
とにかくめちゃくちゃテンポが良い。開幕から即事故、即不時着、即ゲリラ登場でトントン拍子に進む。状況は
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.8

黒魔術系ホラー。
同監督の『ビバリウム』と同様にストーリーの起伏に乏しく、先の読みやすい展開ではあるが、それでも大幅な改善が見られたので退屈はしなかった。第一に、恐怖演出が生理的な嫌悪感を煽るもので不
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

良質なホラーミステリ。内容はまったく子供向けではありませんが、逆に言えば大人でも十二分に楽しめるほどストーリーの骨子がしっかり作りこまれています。キャラクター造形も良く出来ていて、アニメ好き・ドラマ好>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.3

展開の速さとアクションのカッコよさが見どころ。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

コングが主役でゴジラは特別ゲストみたいなもの。コングさんの所作があまりにも人間臭すぎて微妙な感じがしばらく続きますが、終盤は怪獣映画らしくド派手に暴れてくれるので、総合的には概ね満足。

トラウマ/鮮血の叫び(1992年製作の映画)

3.8

ダリオ・アルジェント監督お得意のジャッロ作品。
サスペンスとしてはやや強引な展開も散見するが、首狩り魔の恐怖はしっかり描かれていて見応えある。凶器を構えて迫り来るシーンの犯人視点等、臨場感は申し分なし
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.9

オーストリア産ホラー。
イースター休暇に叔母の家を訪れたら、地獄のような体験をしたというお話。
ほかのレビューではオチに対する言及が多いようですが、本作の真髄は序盤の不穏な空気感でしょう。
「親戚の家
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.0

洒落怖の代表作の映像化。後半からギャグのキレが増す上、ほかの洒落怖とのクロスオーバーもあったりして結構楽しい。全体的に怖さは控えめだけど、オチが良かった。

ヒッチハイク(2023年製作の映画)

1.2

『きさらぎ駅』のヒットに味を占めたか、ネット怪談の映像化が最近多いですね。本作も洒落怖で有名な作品のひとつ。
ぶっちゃけ全く面白くない。『きさらぎ駅』は原作の要素を取り入れつつ、“異世界脱出RTA”の
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クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)

2.5

骸骨仮面殺人鬼のスプラッター映画第二弾。
前作のエンディング直後から始まるので、先に前作を観ておいた方が楽しめますが、そもそもストーリー性の薄いシリーズなので、観ていなくとも支障ありません。
ゴア表現
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クロムスカル(2009年製作の映画)

3.0

髑髏仮面の殺人鬼が襲い来るスプラッター映画。
ストーリーは無きに等しく、記憶喪失の女性が殺人鬼から逃げ続けるだけ。それを追う殺人鬼は、道中で無差別殺人を繰り返す。で、本作最大の見どころが殺人シーンのゴ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

公開前に公式サイトのあらすじを読んで「どういうこっちゃ」と首をひねったが、文面通りの内容とは恐れ入った。「未来では内蔵摘出ショーが大人気!」と言われて、素直に受け入れられる人間は多くないと思う。
しか
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

他人を意のままに操れる超能力「ヒプノティック」の存在が明かされ、命がけの鬼ごっこをしていたところまでは楽しめた。後半は完全に蛇足。ストーリーの整合性を放棄し、「どんでん返しでいかに観客を驚かせるか」が>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.8

悪魔祓い映画の金字塔『エクソシスト』シリーズ最新作。
ブラムハウスが製作に関わっているとのことで、スタイリッシュな演出や革新的な表現を期待していたが、意外にも手堅いつくり。近年のホラー作品の中では過激
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アリゲーター2(1990年製作の映画)

2.7

前作との繋がりはなし。
ワニより人間の方がやべーやつ。ドラマパートが冗長で退屈だし、ワニの出番が前作より減ってしまったのが非常に残念。こっちのパーティー会場崩壊シーンは正直期待外れだけど、水中の死闘は
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アリゲーター(1980年製作の映画)

4.0

下水道に放流されたペットのワニが巨大化し人を喰う! 一口に「喰う」と言っても噛みちぎる・丸呑みにする違いに加え、様々なアングルで魅せてくれるサービス精神旺盛さがステキ。パーティー会場での暴れっぷりがワ>>続きを読む

死霊のえじき -ブラッドライン-(2018年製作の映画)

3.7

ロメロ監督作('85)のリメイク版……のはずなんだけど、大幅な改変によりほぼ別物化。知能ある変態ストーカーゾンビが難民キャンプに侵入! スピーディーな展開&勢いよく噴き出す血飛沫が特徴的な、元気いっぱ>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.8

内容については今更語るまでもない、コンサート映画の大傑作。
今回の4Kレストアでどの程度変化があったかというと、ほぼ別物と呼べるくらい鮮明かつダイナミックに生まれ変わった。生前ジョナサン・デミ監督が語
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

カセットテープに込められた呪いの歌をめぐる、王道かつシンプル構成なホラー。近年「村」シリーズで迷走していた清水崇監督の面目躍如。カセットテープの特性を活かしたギミックが凝っていたし、「歌」がテーマの作>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

監督がインタビューで明言している通り、大友克洋の漫画『童夢』にインスピレーションを受けた映画。舞台の団地、子供が超能力を使うといった基本設定のみならず、ほぼそのまんまなシーンもあります。ただし、決して>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

2.9

ギャグパートは笑い通しだったし、楽しいっちゃ楽しいけれども……。

ホラー要素が薄味すぎる。瞬間移動する幽霊(なぜか全力ダッシュもする)にはビックリするけど、怖いとは感じないし。ジャンルとしてはコメデ
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.6

『M3GAN/ミーガン』の大ヒットが記憶に新しい、ジェラルド・ジョンストン監督の長編デビュー作。あちらほど洗練されてないけど、既にクセの強さの片鱗は表れてますね。

よくあるお化け屋敷ホラーかと思いき
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オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

3.6

6月6日6時に誕生した赤子は悪魔の化身だった……。
ヒトコロスイッチ系ホラーの元祖にして金字塔『オーメン』の2006年リメイク作。オリジナル版に非常に忠実な作りとなっていて、ストーリーラインはほぼその
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ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.4

脚本はありがちなサスペンスもの。この映画の本質は美術に詰まっている。全編がブルーバックによる撮影で、背景から人が浮いているし、建造物は歪んでめちゃくちゃ。ずっと悪夢を見せられているような気分が味わえる>>続きを読む

イビルアイ(2022年製作の映画)

3.2

ダークメルヘン系ホラー。
不条理ものを得意とするアイザック・エスバン監督作にしては、オーソドックスなホラー作品なので珍しい。ただ、人物関係が妙に複雑な辺りは相変わらずの捻くれっぷりを感じた。雰囲気は悪
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