sugarさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

なんかもう凄かった。最高だった。
ずっとおもしろくてずっと独特。くらくらするような映像美に、ちらっと入るグロテスクさと戦慄もステキ。
目に入るもの耳にするもの全ての虜になり続け、言葉にならない多幸感と
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恋の門(2004年製作の映画)

4.3

独特でくせになる世界観とテンポで進むストーリーと、1人残らず変な登場人物たちの掛け合いに延々とニヤニヤ。
ちゃんとラブコメだし胸熱だし、きゅるきゅるで美しい松田龍平のコメディも松尾スズキも最高で元気が
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鈍獣(2009年製作の映画)

3.8

浅野忠信が演じる、鈍くて純粋でいつもヘラヘラと笑っている得体の知れないキャラクター。登場した瞬間に空気もハートもグワっと鷲掴みにするあの存在感と面白さ。虜です。

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.2

思い返してみると印象的なシーンだらけでやばすぎる。
無音と効果音の使い方、美術や衣装、メイクによる美しい色彩、独特すぎる構図と演出に目を見張る。
そして台詞と役者たちから滲み出る色気と可笑しさ。
奇妙
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

4.5

全編にじっとりと渦巻く静かで凄まじい狂気。そして容赦ない暴力と攻撃と、血みどろ具合に終始唖然。
こちらもへとへとになるほどの惨劇が繰り広げられているのに品があって、血の量は死ぬほど多いが色彩はしっかり
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

家族がじわじわと壊れていく様の丁寧さに、良いハラハラ感。ホラーもサスペンスもしっかり楽しめました。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

常に嫌悪感が付きまとい、映像も主人公の周りもどんどんおぞましいもので埋め尽くされていく。そして、衝撃的でグロテスクな映像表現は一生もの。
奇妙で難解な部分もあるが、確実に不快で最悪だということは全身で
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.3

スタイリッシュな映像に謎めいた世界観、おぞましく美しい精神世界の描写、そして容赦ない流血。
とてつもなく残虐でありながら綺麗で清潔さを感じる大量出血は最高ですね。ラストの血溜まりはとても刺さりました。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.3

周囲からの視線、思い込み、殺人鬼側の思考と視点のみが描かれているヤバさ。
異様な緊迫感をもたらす独特のカメラワークと音楽によって加速する不穏。
ドタバタと必死で犯行に及ぶ様子のリアルさと滑稽さに魅了さ
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呪いの館(1966年製作の映画)

3.8

たっぷりと不気味な雰囲気が漂うゴシックホラーど真ん中な作品。
屋敷の美術、照明やスモーク、螺旋階段の撮り方など奇妙な迷宮を作り出すような演出が素晴らしい。

地獄の門(1980年製作の映画)

3.8

吹き飛んだガラス片が壁に突き刺さりなぜかそこから血が垂れたり、神父の亡霊と目が合うとなぜか目から血が流れたりするのがとても好き。
目から血を流し口から真っ赤な内臓がどぶどぶ雪崩れ出るなんて初めて見たし
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白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

4.0

映像は全編青と緑を基調とし、差し色に赤、そこに夜と影の漆黒が常に混ざり合った配色がとても美しかった。
顔にかかる陰影の付け方や、人物の動きと共に移り変わる照明も素晴らしく、終始完璧に美しく撮影された映
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モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

4.2

照明やインテリアやドレス、そして美女たちの顔までもが画面を彩る美術の一部になっているような、どこをとっても素敵な映像にうっとりです。
特に、古美術商の店で紫色に照らされた美術品と点滅する緑の照明の中追
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シャニダールの花(2012年製作の映画)

3.9

綾野剛と黒木華の透明感と美しさと共に、人の体に花が咲くという奇妙で儚い世界観にじっくりと浸れて良かった。
この頃の綾野剛の透明で揺らぐような色気は最高に綺麗で、狂おしいほど顔が良い。

ブレイド2(2002年製作の映画)

4.2

デルトロ感たっぷりな色彩と照明によるダークな映像美と、グロテスクで凝った造形のクリーチャーデザインに釘付け。
前作以上のコミカルさと、馬鹿みたいに盛り盛りなアクションも楽しい。

ブレイド(1998年製作の映画)

4.4

血のシャワーからの血まみれアクションで冒頭からブチ上がる超最高なヴァンパイアアクション映画。
剣や銃に血清注射に肉弾戦といった様々なアクションに、CGを交えたグロテスクでファニーな死に様が満載。血が映
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呪詛(2022年製作の映画)

3.9

血が滲む天井画、仏像や祭壇、地下道の禍々しいアイテムの数々に、おぞましい生き物や身体中に書かれた文字やあざ。
美術とビジュアルがめちゃくちゃ良い。

ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

4.2

血の量もどろっどろのグロ描写もたっぷりな中に、美しさや芸術性もしっかり感じられた。
蜘蛛によるじわじわ顔面破壊をはじめとするバリエーション豊富な人体損壊を芸術作品かのようにじっくり見せてくる。効果音も
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マーターズ(2007年製作の映画)

4.0

勘弁してほしいくらいリアルで訳がわからなくて展開の読めない中での残酷描写は、やはり心臓にくるキツさ。息が震えるような恐怖を感じる。
繰り返される暗転の度、次の展開を見るのが恐ろしくて仕方なく、ビジュア
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.5

エルヴィス・プレスリーの名前すら知らなかったのに楽しめるだろうかと思っていたが、そんなことはもはや関係なかった。
とにかくもうステージに立つオースティン ・バトラーが叫び出したいほど最高で、震えるほど
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.3

とめどないコメディに、ファンタスティックな映像美、アクションとドラマはしっかり熱くてグッとくる。
シンプルかつひたすら楽しませてくれて最高。

極道戦国志 不動(1996年製作の映画)

4.2

様々なぶっ飛んだ殺し方で怒涛の如く人が死に、血はありえないほど噴き出す。
血しぶきと血の海はどれも素晴らしかったし、個性豊かすぎるキャラクターたちによる異様なテンションの高さも良かった。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.7

死ぬほど禍々しくて理不尽で、発狂しそうなほどしつこくて、笑ってしまうほど怖くて最高。
惨虐描写そのものではなく、叫び声やチェンソーの音、目のアップ、カメラワークでこれでもかと表現される恐怖が凄まじい。
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X エックス(2022年製作の映画)

3.9

じっくりと不穏な気配を散りばめていく前半からの、老夫婦による惨殺はおぞましくも物悲しさを感じる。
レトロさとシンプルさと、最終的にはなんだか爽快な気分で席を立てるのも良い。

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.2

哀愁漂う二人の神父や、冷ややかな色彩と光と影の美しさによって、神々しく絵になる場面がいくつも生み出されていた。特に悪魔祓いが始まってからは惚れ惚れしてしまうほど。
少女の様々な凄まじい演技に、白い息、
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.2

個性的で愛おしい登場人物たち、ユーモアと毒と切なさ、映像や音楽、随所にウェス・アンダーソンらしさ見られ、既にスタイルが確立されていた。
観ている間ひたすら穏やかな多幸感に包まれる、他にはないこの感覚を
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.4

日常に紛れ込むゾンビの気配の演出も、映像と音の扱いが天才的なのも、サイモン・ペッグも最高。
圧倒的テンポの良さと心地良い作り込み具合は、見れば見るほどニヤニヤしてしまう。

私の男(2013年製作の映画)

4.2

背徳感を抱きながらも理解できてしまえるような、複雑な痛みと悲しさに心が掻き乱された。
浅野忠信の、掴み所のない恐ろしさとどうしようもない色気。二階堂ふみの、純粋さと危うさと心をざわつかせる艶かしさ。二
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.9

異常なほどカッコいい音楽で盛り上げてくる殺人シーンはどれも斬新で美しくてステキ。またカメラワークや色彩センス、小道具使いも素晴らしく、映像は常に美しくカッコよくキマっている。
意外に多いコミカルなやり
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.9

画面を埋め尽くす強烈な赤色から感じる不協和音と死の予感。
壁、床、家具まで真っ赤な部屋に白と黒の衣装、そして美術や構図、光も影も全てが美しい。
どこまでも赤く絵画のように美しい画面に見惚れているところ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.9

日常の隣にある異常で美しくて危険な世界。登場人物の行動原理も心情も理解なんてできないのに引き込まれて眺めていられる唯一無二の魅惑。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.4

ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが本当に素晴らしかった。繊細で確かな演技で表現される感情の揺れ、苦しみ、互いへの想いが胸に染み渡るように伝わりそして突き刺さる。
山で過ごす瑞々しく特別な二人の
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.9

音楽もダークな映像も良いし、謎だらけでも魅力があって、何より若きジェイク・ギレンホールがめちゃくちゃ良い。危うい目つきと表情に引き込まれた。
解説を読んで理解していくのも面白かったけど、この映画で一番
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曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

4.5

黒沢清監督のインタビューを中心とした映画『アカルイミライ』のメイキング。
「人間のほとんどの行為には理由がない」
「理由がはっきりしていくのが嫌」
人間ドラマについて「人間の心を描く心理のドラマはやり
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.0

憂鬱で不安定で怯えるオダギリジョー。異様なほど飄々としていて亡霊のように存在する浅野忠信。わからないようでわかるような歪で不思議な人間ドラマ。
ひっそりと嫌な予感が入り混じってくる空気や、廃工場と水と
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