粗相丸さんの映画レビュー・感想・評価

粗相丸

粗相丸

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

終始不気味なBGMが漂う中流れる幸せな家庭の映像。
虐殺描写は一切ないが時折聞こえてくる悲鳴や銃声が生々しい。
何より怖いのは、この幸せな一家が、平和ボケしている現代人のメタファーであることに気づいた
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

エモい系の恋愛映画は初だったがとても良かった。
アミのジミーに対する緩急のある接し方に気づいたら自分までニヤニヤしてしまった。
帰国を告げられた後のジミーのクソガキムーブすらも愛おかった。
清原果耶推
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

解説記事を見て無理やり理解した気になっている。
悪は存在しないがなにを意味するのか正直わからない。
ただ何かとても良いものを観た感覚だけ残ってる。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラシリーズが初めてすぎて、これ進撃の巨人ですやん!てなってしまった。
本当は進撃の巨人がゴジラですやん!なのかもしれないが。
ゴジラって不死身なんですか?

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

クリティカルシンキングのお手本のような映画。
義務教育に取り入れたほうがいい。
ただ最後の3番陪審員が有罪に固執していた理由だけどの解説を見ても腑に落ちない。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.5

アクションシーンをここまでコミカルかつ華やかにできるのはマシューボーンだけじゃないかな、知らんけど。
ギリギリ劇場で観れて大満足。
早くキングスマンの続編が観てーです。

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

4.0

オッペンハイマーの予習がてら視聴。
第二次世界大戦下においてアインシュタインがどういう理念を持っていたのか良くわかった。抑止力としての原爆が結果として広島に投下されてしまったのは、親日家であり平和主義
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南極料理人(2009年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かったということ以外何も覚えてなかったけど、やっぱりめちゃくちゃ面白かった。
好きな映画ベスト5に入るくらいに好き。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

75歳を超える高齢者は自分の意思で死を選べる制度が存在する世界。
死の権利が高齢者にどのような影響を与えるのかがメインの内容かと思いきや、社会から孤立した高齢者がやむを得ず死を選択する的な展開だった。
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

普通へのアンチテーゼ。
原作を読んだ後も思考することが多すぎて考えがまとまらなかったのを思い出した。
普通とか多様性といった言葉を易々と使えなくなったし、アイデンティティの確立や自分の居場所は生きる上
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

とにかくアツい。
もし映画館で観てたら帰りに勢いでジャズバーに立ち寄っていたと思う。
後半はアキコさんと同じタイミングで涙してた。
話題になってたCGはご愛嬌で、なんなら最後は慣れてきて愛着すら感じた
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百花(2022年製作の映画)

3.5

こちら側の想像力が足りないだけかもしれないが、もう少し詳細に描ける部分があったのではないかと思う。
どういう気持ちで息子を1人置き去りにして不倫してるのかがよく分からない。
一年いなくなって何事もなか
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紙の月(2014年製作の映画)

3.5

真面目に生きてきた人間が大人になってから遊びを覚えて痛い目を見るパターン。
何コイツキモ…というシーンがたくさん。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.5

ワンシチュエーションでここまで楽しませてくれるのありがたい。
友達と見たらめちゃくちゃ盛り上がりそう。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

"自分にはこれしかない"ってものが無いことが一種のコンプレックスだったけれど、そんなもの無い方が幸せなのかもしれないと思ってしまった。
それを持つ者だけが見える世界があり、経験できないことがあると思っ
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市子(2023年製作の映画)

4.5

市子と関わりのある人物の証言から徐々に明らかになる市子の壮絶なバックグラウンド。
こういう流れの映画はわかりやすいしすごく没入できるし感情移入しやすい。
2024年初っ端からいい映画に出会えた。

渇水(2023年製作の映画)

4.0

あえてチープっぽく撮ってるのかシンプルに予算が少ないのかどっちなんだろう。
妹想いの姉ちゃん良かった。
ハッピーエンドっぽくなってるけど母親も蒸発してるの普通にエグい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

同じような日々の繰り返しでも、全く同じ日は来ない。
日常の些細な変化を愛でていきたい。

87分の1の人生(2023年製作の映画)

4.0

パーティ会場から出た後のシーン、気づいたら息止めながらみてた。
フローレンスピューに可哀想な人の役をやらせたら右に出る者いなそう。