モリユウキさんの映画レビュー・感想・評価

モリユウキ

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パプリカ(2006年製作の映画)

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すごーい、リファレンス過剰摂取。
虚構と現実の混淆という、アニメでしか表現出来ないという説得力。
今敏に及ぶべくもないまでも、これくらいに尖ったものを自分も持ちたいな。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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題材はオッペンハイマーという非凡な人間ではあるが、不貞を働いたり、家庭の不和を起こしたり、仕事が上手く行ったりいかなかったりと、描いているのは人間の普遍的な人生の喜びやら葛藤やらなんじゃないだろうか、>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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反戦の意思や経済的困窮といったところから陰りを感じてしまうけど、ワンちゃんの名前がチャップリンだからこれは喜劇。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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平山(役所)が妹を抱きしめた後に1人泣くあの一幕だけでそれ以外の日常を肯定しづらい。変わり映えのない日々を新しく慎ましく生きていることを美しく肯定しているとしても。
それとは別に役所広司の演技は素晴ら
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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ドタバタラブコメであるはずの原作を用いて、ここまでダークでサスペンスなものが作れるのか...という驚き。
文化祭の前日という特別な日がいつまでも終わらなければいいのに、と大人になって懐古することはしば
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

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突然生き甲斐であった音楽とパートナーとの暮らしが失われて、焦燥と苛つきが止まらないルーベンへの感情移入を促すリズ・アハメッドの名演技。
元の世界に戻ってみれば、音をノイズのようにしか認識できず、これま
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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C’est la vie.
カトリーヌ・ドヌーヴよりもマドレーヌ役の人の方が好きだな。
あと節回しが長いおかげで単語が聴き取りやすいので仏語の教材にもいいなと思う。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

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民主主義と自然科学が理想とする世界って感じだな〜。
人間が集まって話し合う時に起きる、いつの間にか話が変な方向へ行っちゃう様子なんかもきちんといれつつ、あくまで理知的にwhyを突き詰め続ける様子が心地
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

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現代のYouTube配信事情と人類補完計画を掛け合わせましたみたいな脚本(GOLDと同じ人か~。。。)と、浮きまくってるウタの歌(歌唱自体の上手さはわかる)が全編通してキツかった。。。ここまで壮大で複>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

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ジャンプカットや早回しを使ったドタバタコメディ。効果音から俳優達の動きまでもろもろが楽しい。
ザジの目線から見た大人達のしょーもなさもいい具合に含んで、最後の乱痴気騒ぎには撮影クルーも写ってますよとい
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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劇伴と効果音がやばい!
有名作を後追いしているわけで順序が逆かもしれないが坂本慎太郎やオウガの大きな参照点なのでは?と思うようなサイケデリック・ロック感。アラン・ゴラゲールというジャズ・ピアニストが劇
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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でんぶは海のものと紹介するところと、小児麻痺でみなと同じように散歩に行くことを躊躇う泰明ちゃんのために図書館を用意するところには目頭が熱くなった。
小林校長はリトミック教育の先駆者とのことだが、作中で
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呪詛(2022年製作の映画)

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視聴者参加型を見る際の注意点:インターネットの接続が良好な環境で見ること。
(ここぞ!ってとこでブツブツとローディングされて完全に没入し損ねた。。)

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

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西アフリカの某国でフランス語吹替版を鑑賞。
当方の拙い仏語能力では4割も話してることがわからなかったと思うのだが、二十数年をかけて刷り込まれた「コナン構造」をもってすればお決まりのシーンとやってること
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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旅の非日常の中で惹かれ合うプロットは理解できるものの、人ってあの短期間のあれだけのやり取りの中であんなに恋仲になるか?というのは疑問が残るところ。
当時の移動時間を考えれば画面外での経過日数もあるのだ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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気持ちのいいくらいB級映画。
とは言えあるあると思ってしまうのは情けないような気恥ずかしいような。
大学生くらいの時に観れたら良いね、こういうの。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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震災三部作にして遂にそのモチーフに直接的な「地震」と「東北」を用いた本作。
端的にこの創作が「現実の被災者・被災地からの鑑賞に耐えうるか」というところに疑問を持った。つまり、震災をはっきりと用いても描
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

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理屈の上では覚悟の足りなかった妻夫木をいくらでも責められるのだが、いざこれが自分自身になった時、その時に湧き上がる感情に如何に冷静でいられるかは自問する。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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3DCGでの試合の描写がとにかく美しかった。漫画を映像化するということの一つの臨界点と言ってもいいと思う。
ただ、途中ちょっと間延びしたなと感じたのは恐らく各キャラの過去編がフラッシュバックで放り込ま
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アテナ(2022年製作の映画)

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『憎しみ』、『レ・ミゼラブル』に系譜するパリ郊外の移民コミュニティの話、であるにはある。
ついそうした脚本の方を語りたくなるものの、あくまで舞台設定をここにしてもっと普遍的なことを描こうとしたのだとい
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

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アカデミー音響、作曲賞が納得の映画音楽。ジョン・ウィリアムズの楽曲もさる事ながら、サメの遠近に合わせて曲が遠のいたり近づいたりするのとてもよかった。
撮り方もビーチでの複数カットだったりサメの接近だっ
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8 Mile(2002年製作の映画)

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ヒップホップものでどうしても思ってしまうのだが、ラップで売れなきゃここから出ていくことが出来ないという二律背反がいまいちぴんと来ない。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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「それが結婚よ」と本作を総括する一言。
語り口と展開はサイコパスに作られていても、作品の核は夫婦間の関係は如何にして紡がれるのかという点に集約されるのだと思う。
とは言え、エンドロールの後に続いていく
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

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アイワナダンスウィズユー!!!
登場人物に設定されたレイヤーは複雑でそう簡単に瓦解するようなものではないはずだけど、ミュージカルの高揚感でハッピーエンドにゴリ押しても許される作品。もっと早く出会いたか
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

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中年、高齢男性がいかにして人生の終局を迎えるか/自分の人生に納得を見出すかということだと解釈した。
最後に明かされる事実には声をあげたものの、常に死や終わりがつきまとっているというか、人類滅亡寸前とい
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

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ジョブズめちゃくちゃやな奴でわろた。
と、iPhoneを使って書いてるチョロさ。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

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ハートウォーミングだとは思うが、都合よすぎないか?
時間移動を多用する人間には常にリスクがつきものだと思うけど、この人一生やり直し出来てるし、不可逆も任意のタイミングで納得いってから選択出来てるし、「
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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痴呆症の末に死んだ母、介護からクソなことになった妹、精神疾患の義弟、扱いづらさもあるが純粋で愛すべき甥、そして「C'mon C'mon(先へ、先へ)」と付けられたタイトル。

これらの設定を用いて劇中
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