きのぴさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.8

『キングダム』と『ロードオブザリング』を足してインドで割ったような映画。RRRにも通ずる迫力満点の無双系アクションと、太古から伝わる神話のような世界観にワクワクした。
「世界で一番美しい言語」と謳われ
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.6

生きるとは、死ぬとは、命とは。ただのサイキックアクションかと思いきや、生や死について結構考えさせられた。いつかは死ぬことが決まっているのに生に固執する意味は、確かにそれほど無いのかもしれないな。
研究
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.9

キアロスタミ監督の「そして人生はつづく」のようなドキュメンタリー調の設定で、同じくイランの人々の生活を現地の視点から体験させてくれる。
どの登場人物も本当に日常生活を送っているようにしか見えないからす
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最高の花婿 ファイナル(2021年製作の映画)

3.9

シリーズの中で本作が一番好きかもしれない。クスッと笑えるシーンがたくさんあって、これはフランス人が観たらもっとツボるんだろうなぁと思いつつ、とことん楽しませてもらった。好きなシリーズだから終わっちゃう>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.7

アクションシリーズにおいてだいたい一度は登場する殺人ウイルス回。だいたい製薬企業が悪者にされちゃう。悲しい。
バイクのアクションシーンが一番印象に残ったかな。それ以外にも大金が掛かってそうなアクション
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

期待を超えてきた。Alwaysシリーズで戦後の東京を情緒豊かに再現した山崎貴監督が、今度はそれを上回るリアリティで容赦なく破壊していく。いわゆるモンスターパニック系って今までそんなにハマったことなかっ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.5

こんなん奇天烈すぎて評価つけられないわ。ストーリーは意味不明だし、脈絡のない気持ち悪いシーンばっかりだし、この人は誰?これは何?が多すぎるし。多分もう一回観ても理解できる気がしないけど、それでももう一>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.8

「心温まる」を詰め込んだような映画。底抜けに優しい肉子ちゃんの無償の愛にも、能天気な肉子ちゃんを支えるキクリンの健気さにも心がポカポカした。そして病院でのサッサンのお言葉、良すぎて泣いた。
よだれ必至
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

ターミネーターよりはアバターに近いのかな。くつろいでタバコ吸ってるロボットとか、あまりにも人間的すぎるところには若干引っ掛かったけど、とにかく映像が綺麗で見応えがあった。
AIとの共生はいつか実現する
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

爽快なアクションにコミカルなシーン、ピリッとさせるところはちゃんとスパイスが効いていて、めちゃくちゃバランスの良い映画だと思う。出てくる登場人物もみんなキャラが立っていて、飽きることなく観ることができ>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

3.7

クリスチャン・ベイルとはまた雰囲気が違っていてこれはこれで良い。色男っぽい哀愁がなかなかシブい。
アクションや演出は若干古臭いものの、もはや名人芸ともいえるジャック・ニコルソンの怪演が、この映画のスケ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

この3人でしかも3時間半って、だいぶ気合の入った映画なんだろうと思って観たら本当にその通りだった。全てのシーンが徹底的に仕上げられていて、眠気と集中力さえ問題なければ存分に浸れる。フレームの切り取り方>>続きを読む

プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行く(2015年製作の映画)

4.0

インド映画の良いところ、楽しいところが存分に詰め込まれている。歌って踊って恋をして、笑って泣いてまた笑って、そのうえソーナム・カプールのご尊顔を2時間半も拝めるなんてこんな幸せなことはない。特に戴冠式>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

この映画はすごい。パッケージから父と子の感動の物語かと勝手に想像してたら全然違った。認知症の患者と介護者、両方の苦しみが十分過ぎるほど伝わってくる。
認知症の高齢者から見た世界って本当にこんな感じなん
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

キャストの顔ぶれに惹かれて鑑賞。名優4人の演技に魅せられて結構面白かった。
自分のアンダーカレントな部分なんて自分にもよく分からない。カナエもサトルも堀も、自分の本意を理解していれば全然違っていたんじ
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.9

制度の不完全さが家族を引き離す。幼少期からずーっと住んでいる国で市民権がないって、あまりにも理不尽だと思う。選択肢が無いまま犯罪に手を出してさらなる窮地へと、負の連鎖から抜け出すのって本当に難しいんだ>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.7

性別と世代が同じくらいの境遇だとすごく共感できると思うんだけど、それでも主人公の心情の機微や変化が丁寧に描写されててよく伝わってきた。
同時に、フランシスの成長が感じられる物語でもあり、ママとマミーの
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.6

タイトルのとおり、キリエの歌が最大の見どころ(聴きどころ)。キリエの歌で20回くらい鳥肌が立った。これだけ心に引っ掛かる歌声を持っていて、作詞作曲もアイナ・ジ・エンドだなんて、本当にすごいと思う。今後>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.1

真実を歪めるマスコミと、先入観から無理くり犯人像を創り上げるFBI。
この手の実話はイーストウッド監督に任せておけば間違いない。爆破テロを上回るほどに、メディアと国家権力の脅威の大きさを感じた。毎日垂
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

「ザ・スクエアでは、すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われます。」
ヨーロッパらしいシニカルなお笑いに乗り切れなかったところが大きい。大胆に展開してくれる『逆転のトライアングル』はすごく面白かった
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

無敵オブ無敵マッコールおじさんのイタリア出張編であり完結編。最初からアクセル全開で安定の無双っぷりを見せてくれる。中盤は善良な市民を甚振る極悪マフィアたちにフラストレーションをパンパンにされた後、待っ>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

なんてハッピーな映画なんでしょう。エイダお婆ちゃんの明るさ、温かさに心が洗われる。特に、綺麗なドレスに目を輝かせる顔が本当に少女のようで印象的だった。良い服を買ってお洒落するのって、やっぱり何歳になっ>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

小さな自然に囲まれて、来る日も来る日も虫や動物を観察。そんなお爺ちゃんに優しく寄り添うお婆ちゃん。日本の自然の美しさと、小さな空間の中で完結する慎ましさ、そこに沖田監督の温かいユーモアが組み合わさって>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.8

いや続くんかいってツッコミはあるけれども内容は面白かった。こういう軍事クーデターって実際に起こらないとは限らないし、海江田艦長の真っ直ぐな瞳と自信を感じさせる微笑みに、ビッグスケールな顛末を期待してし>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.1

こんなレベルの高いホラーは久しぶりに観た気がする。何かが起きそうな薄気味悪い雰囲気に、グロテスクな殺人現場。そして何より、國村隼が圧倒的に恐かった。演技力だけではもはや説明のつかない存在感、非人間的な>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

正直よく分からなかった。最重要人物ヨノイ大尉がどうにも何を考えているか分からなくて、作品の魅力を感じ切れなかった気がする。自分には超ストイックなツンデレちゃんっていう変な印象が残っちゃったけど、ヨノイ>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ興奮した。前例のない夢に挑戦するワクワクと、カーレースの臨場感に心をガッツリ掴まれる。何より、内気な青年ゲーマーの主人公と鬼教官ジャックのコンビがとにかく最高。初めはお互いを疑心暗鬼してい>>続きを読む

憎しみ(1995年製作の映画)

3.8

パリ郊外の不良3人組が、暴動が起こった翌日に1丁の拳銃を拾う。ドキュメンタリーって言われても信じてしまうくらいリアルな日常。死と暴力の気配が辺りに充満した、持続性のない日常。
色々と考えさせられた。特
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.6

3人とも変な人なんだって頭に入れておかないと全然感情移入できない。最初、まともな人たちだと思い込んでたから意表を突かれたけど、3人のヤバさを理解してからは心の動きを感じ取れるようになった。美しいピアノ>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

「あなた、誰なの?」
自分が何者か、何が本当かだんだん分からなくなっていく恐怖、凄まじい。この映画のすごいところは、主人公ミマの中で自己分裂が起きてるだけじゃなくて、ミマに強い感情を向ける周囲の人間の
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.8

面白い!!!タートルズの映画を観るのは初めてだったけど、ユニークなアニメーションもカメ兄弟たちのキャラクターもすごく良い。特に、等身大ティーンエイジャーな4匹の会話が見ていて楽しかった。ミュータントも>>続きを読む

ブラザーフッド(2004年製作の映画)

3.9

コテコテの韓流イズムが息づいていながら、目を背けたくなるような戦闘シーンや赤狩りが生々しく描かれてて、期待値を超えて見応えのある戦争映画だった。二大スター起用して美しき兄弟愛か、なんて舐めてかかると足>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.1

まさしく愛についての物語。ただ老老介護を社会問題として取り上げた映画ではなくて、愛し合う夫婦の関係性、二人にしか分からないこと、愛が故の苦しみや葛藤を、静かに感じ取る映画だった。そして静かに震えた。>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.9

デッドレコニング鑑賞後、続編公開までにゆっくり最初から勉強しようと決心。
当然ながら映像技術には多少古さを感じるものの、トム・クルーズ先生のスタントや緊迫感を煽る演出は今も昔も素晴らしいなって実感。燃
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.8

見応えのあるタイムリープ・ミステリー・スリラー。匂いをきっかけにタイムリープするって設定がなかなか面白いし、ゆっくりと不穏に展開していくストーリーも魅力的だった。
多分誰も悪くないし、厳しくジャッジす
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

半世紀前の映画が、こんなにも前衛的に感じられるのって本当にすごいと思う。設定や展開が斬新というよりは、登場人物たちのディテールや動き方、表情なんかがどことなく奇怪で不思議で引っ掛かる。不安を掻き立てる>>続きを読む