このレビューはネタバレを含みます
『怒りのデス・ロード』が、実質フュリオサの物語であったが故の必然の前日譚。何気に一章が1番好きでしたよ!
って言うか、途中マックスいたよね!?
この映画のどの部分が自分の"関心領域"なのか?を試されてる感じ。"音"の演出が見事に不快なので、個人の想像力の差で、印象がまるで違うはず。
濱口監督のカメラを回し続ける覚悟と凄みが増している。物語は容易に掴みどころを与えず、結末を安易に提示することも無い。ハッキリ言えば好みは分かれると思うが、唯一無二であることは間違い無い。
前半の尺があるから後半が活きるとも言えるが、前半の尺のせいで後半が性急に見えるとも言える。何にしても格之進の無念さがも一つ伝わって来ないのが惜しい。とは言え剛君の佇まいと果耶ちゃんの凛々しさで見応え>>続きを読む
こんな狂った世の中でも、悪意より善意の方が多いと信じたい。石原さとみは圧巻だった。
万感。感無量。胸いっぱい。
ファーストカットのツーショットで痺れ、途中何度も目頭が熱くなり、ラストシーンで泣いてました。
"天命"に導かれて、"継続"して来た道程で、"父娘"の物語として、"奇跡>>続きを読む
宇宙船や侵略という大仰な背景に惑わされがちだけど、これは極めて内証的な物語で、現実に立ち向かうにせよ、逃避するにせよ、味方になってくれる存在が居ることは幸せなことだ。
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娘にあんな事されて、そのまま車に乗り続けるなんてあり得ない。大した武装もして無いんだから、ブチギレて襲いかかると思うけど。あと、そもそもだけど、2泊3日も掛ける必要無い。家に誘い込めた瞬間にヤレば良>>続きを読む
ジミーの旅の目的が明かされるに至り、その道程の苦しさや切なさを想うと涙が溢れる。そういうことなんだろな…と言う予想通りではあるけれど、それでもここまで感情を揺さぶられるのは、ミューズ清原果耶の存在感>>続きを読む
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ここからオリジナル版に辿り着くには、まだまだ時間掛かるね=新たなトリロジーへ。ラストの"人類たち"と狩られる"生物たち"が何処で分岐に至ったのかも気になった。
無粋なツッコミとは知りつつも、サイロ>>続きを読む
幻想的で夢現な世界観の中、外から眺める未解決事件は、おおよそ謎だらけでモヤモヤしかしないと思いつつ、アーマが同級生に詰められるシーンが、剥き出しの感情そのままのリアリティで一番怖いかも。
当時の歴史的背景を最低限でも理解していないと、多分付いて行けない…。現に自分は付いて行けてない…。パンフレット買ったら詳しく解説してくれてるかな…。
"大人と大人未満"、"ルールと理屈"、"男と女"…。本来は二元論では無い命題に縛られて、それでも自分を肯定する為に踠き、戦い続けるのが青春と言うものです。自分が高校時代に出会っていたら、チヅルに恋し>>続きを読む
VHSで持ってるけど、DCP素材でのスクリーン上映と言うことで勇んで参戦。本編はもとより、エンドロールが贅沢で至宝のひとときかも。
前作で感じた"地下空洞"と言うノイズな世界線が、更に"未開拓エリア"の登場で、"そっちぢゃ無い"感が増幅…。途中で「オレは『猿の惑星』を観てるのか?」と錯覚すらさせられ、モンスター・ヴァースの限界を>>続きを読む
やっぱり映画館で観ると音響の迫力が違いますなー。2度目でもテンション上がった!また物語が動き出したので、柱稽古編も楽しみ!
会話、カメラ、スマホ、手紙、日記…。これらのあからさまな状況証拠の羅列で、経緯を事細かく説明していくという邦画の悪いとこが全部出ている…。多分、警察ってもっと優秀。
ずっとプリシラが幸せそうに見えなかったんだよね…。そんな中で彼女が最後に下した決断を経てのラストシーンが深く切ない余韻…。
佐津川さんとヒコロヒーのトークショー付き上映会。
誰もがちょっとづつズレた中途半端な狂気を晒していて、それが怖いしイタイ。小夜子の妄想シーンが絶妙に卑猥。
もっとゴリゴリのノワール系を期待していたので、ライトな作りに肩透かしを喰らう。飄々としたキャラクターが売りだとは思うのだが、そこを受け入れられるかどうかが肝。アクションの迫力は流石のパク・フンジョン>>続きを読む
原作未読で、調べてみたら全12巻と結構長い話しだと分かったけど、コレは面白い!勿論、前章なので色々投げっぱなしで、ここで終わるか!となるけど、後章も楽しみ!あのちゃん最高でした。
王道であり、お手本である。故に今観ると迫力や刺激こそ物足りなく映るかも知れないが、勧善懲悪なドラマの中にラヴロマンスを絡めた定番の語り口の見本でもある。
"そっち方面のオチじゃ無いよね?"と言う期待と不安を見事に裏切らないのに、大オチのシュールさで華麗に裏切る。面白いけど、万人には薦めません。
今でこそ"クリストファー・ノーラン"と言う天才作家を知っているので、冷静に称賛出来るけど、初見だった当時は、かなりの衝撃を受けた記憶あり。そう言えば、本作には、時系列順行editのver.が存在する>>続きを読む
"悪魔"と言う実体のない存在(山犬は悪魔の化身?)よりも、"悪魔崇拝"に偏った集団心理の方が怖いと思うけど、何れにしてもダミアンの成長を待ってる間に、神への信仰離れはどんどん進んじゃうと思うw。
見応えは充分だが、物語としても心情的にもとても複雑……。当時の世界史や時代背景を予習しておいた方が映画的な理解は深まるが、"立場変われば見え方変わる"と言う話しなので、共感指数は深まらない。
"あの映画のシーンに似てるな"とか"フレームワークがこの映画にそっくりだな"とか錯覚するけど、逆なんだよね。それだけこの映画が後世に与えた影響力の大きさよ…。基本的に"静"なのだが、"静の中の動"の>>続きを読む
エイダがピアノを奏で、フロラが舞う浜辺のシーンは絵画のような美しさ。直接的で、時に無垢な欲望に晒され苛まれながら人は生きている。
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ビニールハウスでの生活の悲哀が殆ど語られていないのと、流石にこの入れ替わりは無理筋…。終盤の負の連鎖の捲りでちょい挽回したけど、やや思てたんと違う。
偏見や予断を極力排する為のFACTをいくら集めても、それを見極める人間次第で、そのFACTは都合の良い思い込みの"証拠"に成り果てる…みたいな事を言いたかったのだと理解。普遍なのは家族の悲しみで、時>>続きを読む
"信じること"の強さも脆さも危うさも、今の世の中に完全にリンクする衝撃的な傑作。この終わらせ方も完璧な余韻。IMAXではこういう映画を観るべき。
結局、マックスと同じで、
"分からない"
"解らない"
"判らない"
"ワカラナイ"
で良い映画。脳で体感出来ればそれで良し。
心が潰されるような不寛容に満ちた世界で、"家族"という柵で人生を諦めていたキナコが、最終的に愛と"家族"で繋がろうとする決意に希望を抱きたい。杉咲花は最早最強。
事件の真相よりも夫婦や家族の深層を"解剖"して行くのがミソ。主観と客観、事実と想像を選り分けて、結論を"選定する"裁判の難しさを追体験する構成の妙。
一緒に居なくても相手を想いやること。
一緒に居れなくなっても相手を思い続けること。
嬉しい涙。
悲しい涙。
苦しい涙。
悔しい涙。
優しい涙。
"ソウルメイト"とは言い得て妙だなと。
新キャラのイントロ編なので、終盤の盛り上がりまで時間が掛かるのは致し方無し。単体での続編は厳しそうだけど、SSUのクロスオーバーで登場したら結構アツい。