春とヒコーキ土岡哲朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

春とヒコーキ土岡哲朗

春とヒコーキ土岡哲朗

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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どうせつながるんだから、自分のために生きろ。

質の良い、わけのわからないもの。ポスター1枚を出した以外は宣伝一切なし、あらすじも声優も秘密での公開。公開初日にいったい何があるのかのワクワクで観に行っ
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

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仕事に追われながらも、プレイヤーであり続けたい。

管理職なのが良かった。前作の映画『誓いのフィナーレ』では、主人公の久美子が部長に就任して後輩の人間関係の世話をするという管理職な立場になってしまい、
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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バランスが悪いのさえ面白くなってきた。

長いけど、面白い。世界の危機のために異常なまでに体を張るという、どでかい映画。そのポジションを全うして、今回も派手だった。アクション以外でも、サイモン・ペッグ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

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後半がみんな強すぎて笑ってしまう。

堂々と「ジュラシック・ワールド」だった。主人公たちは戦う相手でもある巨大生物への愛があり、環境保全を意識している側。一方、主人公側の事業にかかわりながら、自分の利
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バービー(2023年製作の映画)

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こんなカラフルで楽しいのに、社会を諦め、また納得した。

揺り戻しの社会に、バランスは訪れない。女の子に勇気を与えるコンセプトを持った人形のバービーを、実写映画化。今、バービーを映画化するとなったらも
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怪物(2023年製作の映画)

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コミュニケーションを失ったらだれしも怪物に化ける。

人によって見え方は違う。まず体感時間30分ほど、安藤サクラ演じる母親・早織の目線で子供に暴力をふるった教師とそれを隠蔽する学校との闘いをまずは見せ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

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136分、お腹いっぱいの冒険をありがとう。

(※2015年、公開初日に観たときの感想です)

シリーズ復活。ルーカスが昔言ったものの実現しないと思っていた、9部作構想。それが、まさかの「最後の三部作
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I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(2015年製作の映画)

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強く、やさしく、温かく。

フルCGに変えても、テレビアニメと全く同じ優しさ。電話口の先生の声がうにゃうにゃしていたところで、そうだ、これだった、と以前にテレビアニメを観た記憶がこみ上げる。そんな強烈
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

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ずっと楽しいが、特に最後10分、興奮が止められなかった。

怖くて楽しい、想像の二面性。人間は、楽しいことばかりでなく、怖いことも想像する。どちらも、想像力。その表裏一体を感じさせた『ジュラシック・パ
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

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また違う、超かっこいい映画。

前作とは違う方向で戦っている。アクションをここまでてんこ盛りできるのかと衝撃と感動を与えてくれた前作。そのハードルで迎えた今作は、アクションの数こそ減ったものの、ストー
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

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やっとこさ、最強が集結した。

前作の比じゃなく、良い。前作は、終盤のニューヨーク決戦以外は、画がチープに見えた。今回は、最初からアベンジャーズ全員で戦う上、全編通じて「死」の匂いが蔓延した高級感ある
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ヒミズ(2011年製作の映画)

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死んでいる場合じゃない。

結局、先生が言っていた言葉に着地する妙。「普通の人間なんて一人もいない。夢を持て!」。無責任な能天気バカの先生が言うと、いかにも薄っぺらな台詞だった。しかし、紆余曲折があっ
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セッション(2014年製作の映画)

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天才への鍵は、地獄に落とされても手放さない執念。

執念が超人を生む。厳しいどころか、罠にはめてくる師匠(先生)。サックス奏者チャーリー・パーカーの再来を見出そうとしている師匠の言葉、「次のチャーリー
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幕が上がる(2015年製作の映画)

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無限の宇宙に挑む、有限の今。

宇宙には果てがないから、果てには永久にたどり着けない。けど、裏を返せば、どこまででも行ける。演劇部の主人公たちが演じる「銀河鉄道の夜」に込められたメッセージである。これ
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百円の恋(2014年製作の映画)

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クズでも、クズだから、やるしかない。

クズの根性。32歳だがニートで交際経験なしという、ダメな要素しかないヒロイン。彼女がボクサーと恋をし、ボクシングに打ち込む物語。しかし、それで今更、爽やかな世界
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

知性が、頭だけでなく、心にも効いてくる。

論理的だが、心を乱してくる。「シュレーディンガーの猫」の理論を再現してみよう、というアイデアを形にした映画。
細かい理由はない。彗星が抽象的で神秘的なフリと
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

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作られるべくして作られた映画。

21世紀になった年・2001に公開され、新世紀という人生で一度お目にかかれるかどうかな時を掴んでいて、さらに何回観ても面白い。最初に、大阪万博会場の太陽の塔が映る。1
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

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ものすごいロマン。

ホラーかと思うくらいポルターガイストだったり、発狂だったりするんだけど、クライマックスからのワクワクドキドキが尋常じゃなかった。ドキドキ自体は序盤からあって、ちょいちょいUFOが
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

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人間が、何より分からないのは、自分。

主人公の意識が過去の記憶に飛んでしまうという描き方が、回想として物語を埋めると同時に、主人公の精神の不安定さを表していて面白い。描写の仕方やメッセージ性だけでな
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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(2010年製作の映画)

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重量級和製ダークファンタジー。
世界観がめっちゃ好き。ゼブラタイムを逃げる哀川翔と、「君臨」って感じで歌う仲里依紗の映像が織り交ぜられたオープニングが最高。キャラもみんな最高。
前作は全体的に軽いテイ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

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まったく飽きが来なかった。
無実の罪で刑務所に入れられた主人公は、何とか上手くやっていこうと、真面目な人なりに囚人たちと打ち解けていく。しばらく、主人公が関わったとされる事件のことは進展せずに、刑務所
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第三の男(1949年製作の映画)

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映像の教科書っぷりを楽しめる。
ミステリーがしっかりしてるし、下水のシーンと観覧車のシーン、かっこいい。タイトル通り、「第三の男」って誰?ってすっごい気になる。いざ、「第三の男」の正体が分かったとき、
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

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頭脳戦マンガの実写化で一番良い。
藤原竜也が、人間の心の弱さ、そして強さを炙り出している。香川照之がものすごく面白く、船での説教は見もの。天海祐希はスタイリッシュでクール。光石研の可哀想っぷりもたまら
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おくりびと(2008年製作の映画)

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宗教的な意味じゃなく、亡くなった人への敬意って大事。
日本アカデミー賞を席巻した映画、という印象が強くてハードルを上げすぎていたとは思う。
主人公は父親を許せたわけじゃないかも知れないが、それでも親は
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アリス・イン・ワンダーランド(2010年製作の映画)

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初めて3D映画を見た。世界が「不思議の国のアリス」の世界であって、ティム・バートンが作ったものではないが、今の映像技術で見られるのは面白い。
最後に多くのファンタジーのようにモンスターと戦うっていうの
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