sioriさんの映画レビュー・感想・評価

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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

ずっと死の匂いがしている 不穏!
『悪は存在しない』の発想元だというのはかなり納得した 終盤の流れ、捜索シーンやアナが木々のあいだを歩くシーンなんかそのまんま、なんなら「アナ」と「花」も似ている
あと
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孤狼の血(2018年製作の映画)

2.5

想像の範疇を超えないから、はあ、そうですか、となって終わる 悪そうに見えてこんなにいい人なんですよ〜系はおもしろくない 特に13年前の事件の顛末、なんやねん、しらんわ!

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.0

若いころの松重豊、良いな〜 でかすぎて見切れてるのとかかなり良かった あと画はやっぱりかっこよかった
でも全体的にはものすごくトンチキなので雑にツッコミながら見た

ラストのやり取りが黒沢清の映画に通
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義父養父(2023年製作の映画)

3.5

朱色のレースカーテンをばつばつとひきちぎるショットが不穏でとてもよかった。赤いカーテンはこわいよ 画がずっとばしっと決まっていた
澁谷麻美さんと松田弘子さんはどちらも好きな映画に出ていて、信頼している
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ好きというわけではないけれどすごいもんを観た、という気持ちにはなる 面白かったし タイトルの出方かっこいい。4℃だからか鉄コンを感じてそっちを観たくなった
音楽山本精一なのね

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

終盤から得体の知れない鳥肌が止まらなくて今もまだその状態がつづいている、興奮してどうしたらいいかわからなくて、とりあえず自分の店に戻ってパンフレットの7インチ流しながら店のなかをただうろうろした
初日
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

まわりの評判よく期待しすぎたか、なんだか上手く掴みきれず。エンドロールが終わった瞬間、不思議な顔でとなりを観てしまった。むこうもおなじような顔をしていた。
暗い画面が多く、パルの画面の光量?のせいなの
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Here(2023年製作の映画)

4.0

呼吸が気持ちよくなるような映画だった。気温や湿度や匂いまで心地よいような気がしてくる、この感覚は『きみの鳥はうたえる』を観たときにもおもったな、なんでしょうね
食べるシーンや眠るシーンがたくさん出てく
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

夜中に、歩いて家まで帰るのだいすきだからずっといい気持ちで観た ミニマルでささやかなロードムービー
長く静かなワンカットとさりげない音楽がとてもうつくしい はじまりと終わりの部屋のショットすばらしかっ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

東京行きの新幹線のなかで
短い時間に濃いキャラクターとストーリーを詰め込んで、どうしてこんなにおもしろくなるの…すごいよカウリスマキ…

首吊りに失敗して、紐をつけたままうろうろ歩いて、オーブンに頭を
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マリの話(2023年製作の映画)

-

ホン・サンスとか濱口竜介のエッセンスを上澄みだけすくって作ってみた、みたいな感じがして嫌だった あとふつうに不快感がすごい

桜桃の味(1997年製作の映画)

-

半分ほどまで観てからかなりあいだをあけて、続きをながら観してしまったから観たとは言えないかも

死ぬのが怖くなってからの表情の変化と、一面砂地の黄色から見えるものの色味が増えていく
ラストのメタさは好
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

カウリスマキはむっつり無口な男たちがなんともチャーミングでよい。船乗り込んできてぬるっとお隣に座るシーン、ショーウィンドウぶち破りコーヒー注文の妄想がかなりよい。可愛い。

彼方のうた(2023年製作の映画)

3.5

朗らかだけど寂しげで、あたたかいのに嘘っぽくて、小川あん、はるさんの目は水面みたいに透き通っているのに空っぽのようにみえて(でもそういえば川の水面を見ているときって底知れない不安もわいてくる)、どうし>>続きを読む

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

おお、丁寧に暗くて報われなくて良い!と思ったら評判良くないのね 前半のブラジルの街の様子とか、入り組んだ建物のあいだ逃げるシーンとか良いのになあ むしろ終盤の唐突な技の繰り出しのほうが笑ってしまった>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.0

2024.2.14 元町映画館

前回からちょうど5年経っている…
前みたときよりも理解できるようになっていた、うれしい
全体的な感想は前と変わらないが、風景や家のインサートがとんでもなく良い効果を生
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

あまり三宅唱っぽさはないなとおもったけど、テーマとの向き合い方に彼の真摯さは現れていたな エンドロールの映像がいちばん三宅さんぽくて良かった、なんというか、あそこでいちばん安心した
とにかく理解のある
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.5

おどろくほど凡庸で冗長で退屈な映画だった 時計5回以上みた まああの漫画を実写にするとこうなるのか…漫画はすばらしいのにね
真木よう子がなにか一言話すたび、スクリーンとわたしの間に薄い幕が張られ、どん
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

はあ、もうすごかった、すばらしすぎた、力が漲った!
これまでの自分のことを肯定してもらったみたいな気持ちと、いろんなこと気のもちようでどんなふうにでもなるねって ありがたい

映画のなかのすべての要素
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.5

2024.2.4 U-NEXT

10年ぶりぐらいに観たけどおもろ〜
常にクライマックスでアトラクション乗ってるみたい たのしい ラスト分かっててもテンションあがるね

・・・

2015.7.5 D
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

-

ドラマの人なんだな〜という感じの印象。あとこういう枠だとやっぱり今泉力哉ってすごいんだなとしみじみと。好きなわけではないけれども。
みらんちゃん、おもった以上に出ててびっくり、聞きなれない関西弁ちょっ
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きのう生まれたわけじゃない(2023年製作の映画)

4.0

ふしぎな心地の映画だったけれど、弱くちいさなひとたちへのまなざしがすごくやさしい、いい映画だと思った。
この世とあの世のさかいめがあいまいなかんじ。死んだら、はい、そこで終わり、というのではなく、まわ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

カウリスマキの、淡々としていて、どこまでも現実で、でもやさしさとユーモアがたっぷりなところ、だいすきだ
犬が出てきてから良さが加速した かなり、いい顔つきの犬だった 犬〜

「結婚するところだった」っ
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.0

黒沢清、毎回ものすごくおもしろいし、画もかっこいいし、ほんとうにすごい監督だ!と感嘆するんだけど、やっぱり苦手。いちいちこわいんだよ!なんなの?意味もなくカーテンを揺らすな。今回も不穏すぎる。画も暗い>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

つい最近観て微妙だったゴジラよりかは作り込んであって良かった、が、ちょっと期待しすぎた まあまあ面白いってぐらい やや冗長 あと作画がいまいち 鬱が畳みかける展開なのは好み

ゲゲ郎のビジュアルはもち
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

ドラマパートが本当に面白くなくてどうしようかと思った、あまりにコテコテすぎる
神木隆之介が狂うシーンは良かったけど、それ以外は演技も過剰で微妙
ゴジラの熱線とテーマソングは否応なしにテンション上がるが
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.0

配信終了とのことで最後まで観た。シスターフッド的な。なんとなくツボにはまらず。ジャスミンのトーン低めなのにコミュ力高いところいいな。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

すばらしい ずっとつづいてほしい
最後の車のシーン、ある、ああいう瞬間、なにが悲しいとかでもなく、音楽を聴いていたら不意に心が揺れて、感情が溢れる瞬間
役所広司がずっと朗らかで、小さな光にその都度目を
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.5

なんかいつもの小津とちがう。とくに後半、お父ちゃんが倒れてから、不穏だし、ずっと死の空気があり重い。起きてきたところと、黒い着物に着替えて出かけてゆくとこ、なんだか幽霊みたいに見える。笠智衆のシーンは>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

4.0

今と、回想と、空想が入りまじる、色の薄い夢をみてるみたいな
寂しくて暗いトーンの映画なんだけど、乾いていて、おもたくなくて、良かった 栗の木の枯葉みたいな感じ、音楽も映像も美しい

(2023年製作の映画)

3.0

お〜ん…?おもろいといえばおもろいが、、
これが最後の作品になるのかなあ、、

加瀬亮と西島秀俊はエロくて良かった、加瀬亮のわからせシーンとかあるんちゃうと予想してたがなかった 私ならぜったい撮る

逃げた女(2019年製作の映画)

4.5

ホン・サンス、もはやなにがいいとか説明できないけどなんかとにかく好きだ。このキム・ミニかなりかわいいな。今観てよかった。逃げた女、ってタイトル、良い。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

事が起きてしまってから真実が判明した時、水道橋博士が演じる軍人に対して「こいつも殺されてしまえ」「逆襲されろ」とつい思ってしまったことが怖かった
まだ苦しい
東出さんと井浦新がとてもよかった

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

この監督良いなあ〜地獄の解像度が高い あと、まあそれでもなんとかなりますから、って終わり方なのが良い どんなにつらくてもお腹は空く

ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

映画として良かったのかまだ判断しかねる、けど、多分良かった 息が詰まったし、そこはかとなくいやな気分で映画館を出た 石橋英子の音楽、車は走ってゆく、無音のエンドロール、良かった

友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.0

気持ち悪さよりもなによりも、こういういざこざってはたから見るとここまで滑稽なんだなと唖然としてしまった 吹越満はもちろん好みでした 私はマヤのことを笑えない…