toshnさんの映画レビュー・感想・評価

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バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.3

荻上監督作品、今までなかなか縁がなく初鑑賞。独特のテンポと世界観、面白い。
でももう一捻り欲しいところ。
肝心の吉野刈りの子供達がみんなテカテカのヅラ丸出しなのが残念‼️メインの5人くらいはリアリズム
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.6

これが実話ベースとは驚き。
あんなに楽しい?法廷は初めて。
やはり欧米社会はユーモアのセンスがある。
温かい親子愛がいいな。

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

マスコミ報道のあり方やSNSの暴力との戦い、それによる無力感、思っていたより社会派の作品だった。
石原さとみの熱演も良かったが、ヒメアノールの森田剛のキレっぷりには及ばず。青木崇高と中村倫也の抑えた演
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犬猿(2017年製作の映画)

3.6

大好きな吉田恵輔作品なのでもちろん面白いのだが、ニッチェがちょっと苦手(笑)
新井浩文はやっぱり怖い役、上手いな。
監督お得意の二段並行進行がとても楽しい。
ハッピーエンドかと思ったら、さすがの結末。

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

人に知られたくない辛い過去やトラウマを抱えて生きるのに日本は狭すぎるのか。2人が何もかも捨てて遠い国に行けたらいいな、と思った。こういう抑圧された演技は松坂桃李の真骨頂。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

前半はムロと濱田のゆる〜いコメディ的展開から、半ばでタイトルが入ってからは怒涛のサイコ展開。この落差がすごいな。
森田剛の二重人格的演技も鬼気迫るが、ムロと濱田のゆる〜い演技も捨てがたい。
ゾクっとす
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

三島由紀夫はその思想的背景や性的な描写などで敬遠していたが、この討論での三島はすごい。
非常に概念的観念的禅問答のような全共闘の突っ込みや揚げ足取りを余裕とユーモアでかわし、わかりやすく(比較的)説明
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.7

みなさんの評価辛めだけど、面白かった。
原作未読だから逆によかったのかもしれないが、酪農の厳しさが良く伝わってくる。
農業高校は合宿みたいで楽しそう。
若々しい広瀬アリスや黒木華もとても魅力的。

日本暴行暗黒史 異常者の血(1967年製作の映画)

3.3

若松監督らしいちょっと雑な演出は気になるが、オムニバス形式で時代を遡り、低予算だと思うが意外にしっかりとした作り。
モノクロとカラーの混在はいまいち効果薄。
主演四役の野上正義の堅実な演技はよかった。
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

ソマリアの内戦、とてもリアルな描写で面白かった。これが実話ベースというのがすごい。
ソマリアの内戦に巻き込まれる各国外交官たちの描写だけでも面白いのに、南北の確執がそれに輪をかける。善悪の判断のつかな
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.6

シュールなダンスのオープニング、現代アートをあしらったお洒落な映像と好きな世界観なのだが、なんかいまいち乗り切れない。
元夫の行為の意図が分かりにくいし、なんかスッキリしないんだよなあ。復讐にしては時
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クライング・フィスト(2005年製作の映画)

3.8

人生に失敗した2人が再起をかけて最後に戦う。
チェミンシクは善い人やっても悪役やってもサイコやっても惨めなオッさんやってもうまいな。
ボクシングシーンはとてもリアルで緊迫。
どちらが勝つのか、最後まで
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

ユーチューバーの生態がリアルで目指している人には是非見てもらいたい作品。登場人物が嫌な人ばかりでめげるが、誇張もあるとはいえこれもリアル。芸能界も似たようなもんかな。
エンディングほちょっとシュール。
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

松山、東出、柄本3人のキャラが明快でみんなに共感、感情移入できる、堅実で良い作品。
見方によっては3人誰が主演でも成り立つ。
ボクシングシーンも良く鍛えられていて素晴らしい。邦画はこの辺りが弱い作品が
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

3.6

石井監督作品らしく勢いはあるんだが、コメディとシリアス家族ドラマの境界線が曖昧で収まりが悪い。祖父が来て家族の中で一番狂っていったのは一番冷静な主人公だった。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

やっぱり深田晃司、うまいな。
微妙なすれ違いと少しズレた行動が登場人物関係をどんどん壊していく。いかにもありそうで無さそうなギリギリのラインを描くのがうまい。
誰にも感情移入はできないが共感できる行動
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

オリジナルの「生きる」は大好きな作品だけに忠実なリメイクが嬉しかった。
「生きる」は名作だが少し冗長に感じられる部分があるが、今作はコンパクトに上手くまとまっている。その分少し情緒に欠けるかな。
イギ
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黒い家(1999年製作の映画)

3.9

大好きな町田康が刑事役で出ている事に気がついて20年ぶりくらいに再見。初見では西村雅彦の演技うざいな、森田芳光の演出あざといな、という印象だったが。当時は日本ホラーの大傑作、怖すぎる貴志祐介の原作を読>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.1

20年ぶりくらいに見た。3回目かな、展開はわかっているのにボロボロ泣ける。
デニーロのほんの少しだけ蘇った青春が切なすぎ。デニーロの演技が凄いのは言うまでもないが、ロビンウィリアムズの感情が滲み出るよ
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.3

オリジナルは随分前に見ているがFINAL CUTは初めて。やっぱりこの作品は傑作だわ。
CGに頼らない戦闘シーンは鳥肌もの。サーフィン中佐やプレイメイトの慰問団など、圧倒的戦力差からベトナムを舐めてた
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.0

シリーズ仕上げのIIIと思って見たらこちら再編集の最終章だった。老いたマイケルが糖尿病にも苛まれ、痛々しい。後を託すヴィンセントも軽いチンピラすぎて彼の元でファミリーが結束できるか不安だ。その上敵がマ>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.2

マイケル、アルパチーノのドンへの成長譚だが、その孤独がひしひしと迫り切ない。
家族を幸せにするために自分を殺し、敵を殺し、身内を殺し、虚しさだけが残る。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

随分久しぶりの再見だが歳を取って見直すととても滋味深い。ドンのマーロンブランドは最高だし、若きアルパチーノの成長していく様も素晴らしい。非情さと家族愛の二面性が良い。これを見てしまうと2.3と続けて見>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

A24ホラーなので期待十分だったが今一つ。
怖がらせ方がちょっと普通で古臭い。
ヨボヨボの老夫婦にアッサリやられる若者達も情けない。ばあさんの性欲が一番ホラー。
一応パールも見てみよう。

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

救いも結論もないきつい映画だが、ホテルルワンダじゃないけどアフリカや中南米あたりでは実際に起きていそうな話なのが怖い。
力による支配がまた世界中で増えているような気がする。おごれるものは久しからず。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

トラウマを癒すためにカントリーハウスに滞在した主人公が自己の過去のトラウマをジリジリと炙り出されていく。A24作品らしい、エキセントリックな設定と美しい映像、そして不気味な音楽が怖い。異界に紛れ込んだ>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

オッサンとなった旧友同士が旧交をあたためるロードムービー。なのだが時は経ち環境も考え方も変わった2人の会話は盛り上がらない。
こういうシチュエーション、誰にでもありそうでよくわかる。しかしこういう展開
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.7

ハラハラドキドキ、よくできたパニックサスペンスだが名優ソンガンホとイ・ビョンホン2人に負うところが大きい。例によって日本を悪者扱いにする展開には白ける。領空侵犯したからといって民間機を狙撃するような度>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

ありそうでなさそうな青春のひと夏の想い出。
男2人に女1人、今だったらリアルな感じもする。これといった事件も起きないのだがずっと見ていられるし、登場人物みんな好きになる。
徹夜で遊んだ後の空気感、気怠
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市子(2023年製作の映画)

3.8

杉咲花の演技、すごいな。
表情に語り口、とても素晴らしいと思った。
作品の方は「ある男」をシンプルにしたようなストーリー。戸田監督、舞台メインのためか、ちょっと平凡でありきたりな演出が残念。主人公が口
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

ストーリーは興味深いし、安藤サクラもいいのだが、ちょっと消化不良。
もう一回見たら楽しめるかも。

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.9

大好きな「殺人の追憶」と同じくシムソンボ監督とポンジュノの共同脚本ということで期待に違わぬ良作。男らしく責任感のあるいい船長が、貧困の負のスパイラルに巻き込まれて徐々に狂っていく。乗組員たちも女性を巡>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.8

とても美しい映像のラブストーリー、ロードムービーなのだが。
テーマがあまりに突飛すぎて感情移入が、、、
性的嗜好でも何でも個性があるから人間って素晴らしい、のだが、、、
アメリカって広いな🇺🇸

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

アカデミー賞受賞を機に見てみた。
シンゴジラに比べるとオリジナルのゴジラに近い暗めの世界観、昭和の空気感もマッチ。
やはり例のテーマソングがかかると盛り上がるな。登場人物も少なめ、シンプルな脚本もいい
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

アメリカにおける白人の黒人への認識、とても皮肉と風刺が効いていて面白い。
日本人にはちょっとわかりづらいかな。
書きたいものを書いたら売れないが世間に迎合したら大ヒット、みたいなのもあるあるですね。
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

ストップモーションアニメのウエスアンダーソン作品。アニメはあんまり好きじゃないが、これは彼らしく独創的で素晴らしい。
近未来の日本が舞台、というかパラレルワールド昭和的だがシュールで美しい日本へのリス
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