極楽蝶さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

極楽蝶

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のさりの島(2020年製作の映画)

4.5

天草が舞台の映画と言うだけで観たかった映画(天草出身とか言う訳ではないけど)。秀作です!
日常を淡々と描いていく映画で、「街の上で」と通じるところがあるように思った。おばあちゃん役の原知佐子さんが秀逸
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小さな町の小さな映画館(2010年製作の映画)

4.0

地方の単館映画館が多くの映画ファンによって一日一日生き延びている姿が良いですねぇ。映画ファンなら必見の映画。という僕も今回はじめて観たけれども(*^▽^*)

技術的には、未熟さを随所に感じるけど、だ
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

5.0

途中から涙がとまらなくなっちゃった。そんなに期待していた訳ではないのに、終わったみたら最高の作品だった!
最初の内はベトナム戦争での作戦のことを語らなかったり、正直に話さなかった退役軍人たちが、途中か
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Billie ビリー(2019年製作の映画)

4.0

ジャズに興味があるなら絶対に観るべし!
ジャズの世界では神格化されているビリー・ホリデイが相当にハチャメチャだっということは話には聴いていたけど、こうしてインタビューテープや映像で観ると驚きだねぇ。あ
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白い暴動(2019年製作の映画)

4.0

昨年この映画が公開されたときに見逃したので、「ピーター・バラカンの音楽映画祭」で再演されたので鑑賞。期待していたよりも良かったし、秘められたメッセージに共感した。誌面を利用した映像も良かった。
70年
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.5

カミュの「異邦人」は大学に入った頃に読んで強く感銘を受けた作品で、何度も読み返したので、この映画は楽しみにしていた。
原作にかなり忠実に映画化されていたと思う。本からでは想像でしかなかった海や町を見る
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

1.5

これはダメでしょ! 映像も演出もテレビドラマ。映画ではないと思う。
ストーリーとしてのまとまりはなし。葛飾北斎の全生涯を描いたことを差し引いたとしても。出演者は蒼々たるメンバーだけど、田中泯を除いては
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スケッチ・オブ・ミャーク(2011年製作の映画)

5.0

前日に観た「ジャズ・ロフト」の終演後のトークショーの終わりに、立川直樹さんが、今回の「ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェスティヴァル」の14作品の中でも、この「スケッチ・オブ・ミャーク」は絶対に観>>続きを読む

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

3.5

まぁあ90分弱の映画によくもこんだけたくさんの逸話を盛り込んだなぁと思うほど、たくさんの話が出てきて、一回観ただけでは、ちょっと消化不良。それにユージン・スミスのところに集まったジャズ・ミュージシャン>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.5

なんだか不思議な時間感覚の映画。特別に大きな出来事が起こるわけでもなく、アメリカに移住した韓国人一家の日常が進行していくけど、自然と映画に引き込まれてしまう。観終わったときには、もう一度観たいなと思っ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

デイヴィット・バーンが主役のブロードウェイのショーを映像化した作品だけど、最初の曲が終わった時に、既に映像内の観客と一緒に拍手をしてしまいそうになってしまった(笑) 映画なので、我慢したが、本当は曲毎>>続きを読む

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.0

北マケドニアの映画を観るのは初めてかも。それより北マケドニアという国がどこにあるのかも知らなかった。
観終わってみると奇想天外なラブストーリーなのかなぁ!? 職がなく容姿にも自信がない主人公のペトルー
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三匹の悪党(1968年製作の映画)

2.5

高知県安田町の「大心劇場」で鑑賞。田中邦衛追悼企画としての上演だった。上演前に館主と話したら、この作品を追悼企画に選んだ理由は、最初から最後まで田中邦衛が出ていて、重要な役割をしているからとのこと。>>続きを読む

マンディンゴ デジタルリマスター版(1975年製作の映画)

4.0

アメリカの南北戦争直前のアメリカの南部が舞台。アメリカの黒人奴隷はアフリカから船で運ばれてきて、売り買いされていた思っていたが、この映画では、「奴隷牧場」の経営者が主人公で、牛や馬のように黒人に子ども>>続きを読む

女王蜂(1978年製作の映画)

5.0

70年代に封切られた金田一シリーズの中では評価の低い作品だけど僕は傑作の一つだと思う。それに探偵映画の中では、推理の過程が丁寧に描かれていると感じる。確かに、家系図が複雑で全体を飲み込めないところはあ>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1961年製作の映画)

4.0

77年の石坂浩二が金田一耕助役の同名の作品とは、原作は同じといっても全く別物。むしろ、「悪魔の手毬唄」のタイトルと登場人物の一部を拝借した作品として観ると違和感なく楽しめる作品。何と言っても健さんが金>>続きを読む

獄門島(1977年製作の映画)

4.5

70年代の金田一シリーズなので楽しめる映画で、秀作だと思いますが、強烈な印象を残す役者さんがいないことが残念。とはいっても俳句が事件解決のキーになるとは面白いストーリー。釣鐘のトリックは、はじめて観た>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

5.0

何度観てもドキドキ感を感じる作品。
若山富三郎と岸恵子、この二人の演技が素晴らしい。若山富三郎は俳優としてピカ一だなぁ。
作品の中で、映画がサイレントからトーキーへとなったことが、事件の一つの契機にな
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八つ墓村(1977年製作の映画)

5.0

何度観ても面白い。封切りから何度観たかな。出演者も豪華。
この作品では金田一耕助役が渥美清だが、飄飄としていて、この金田一も好き。小川真由美と中野良子のそれぞれ違った美しさも役にはまっている。
犬神家
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

5.0

凄い作品。傑作です。
4月にシアター・イメージフォーラムで観ているので、今日は2度目。
ラストシーンでナターシャがオーリャに仕事を指示する口調や態度が見物。ープニングとラストでは同様なシーンだが、厳し
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

5.0

豪華メンバーを揃えた傑作。何度観ても面白い。
高峰三枝子の存在が作品全体の仕上がりを高めている。圧巻。
島田陽子は美しいし、坂口良子は可愛らしい。三木のり平にも注目。
戦争で財をなした一族の業と戦争と
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三つ首塔(1956年製作の映画)

3.5

片岡千恵蔵、顔がデカイなー。
探偵ものとしては推理の妙に欠けるけど、楽しめる作品。
金田一耕助の助手の白木役が高千穂ひづるとは驚いた。高千穂ひづるは「ゼロの焦点」での室田夫人が印象的なので、この作品で
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戦火のランナー(2020年製作の映画)

4.0

本当ならあと少しで東京オリンピックというタイミングで盛り上がっている時に封切りとなると良かったのにねぇ。スポーツというかオリンピックが独立したての、さらに内戦になっている国民に連帯感をあたへるというメ>>続きを読む

デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング(2020年製作の映画)

4.5

デニス・ホーのことは何も知らず、香港の民主化運動の映画だと思って観た。確かに、香港の自由のための闘争をテーマとしているけど、デニス・ホーの歌と自由のためのバイタリティに感服。
多くの人にオススメします
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トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.0

タイトルにある「トキワ荘」というワードに惹かれて鑑賞^_^ 「ALWAYS 三丁目の夕日」の漫画家版だなぁ^_^ 時間の経過と共に漫画家の身なりや街の風景、出版社の内装も変化していき細かいところまで考>>続きを読む

紅い襷 La Chronique de TOMIOKA 富岡製糸場物語(2017年製作の映画)

3.0

先日、十数年ぶりに和田英の「富岡日記」を読んだ。そしたら偶然に前橋シネマハウスでこの映画を上映することを知ったので、今回鑑賞。
「富岡日記」のいくつかのエピソードが取り上げられていて、歴史を知る映画と
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妻は告白する(1961年製作の映画)

5.0

若尾文子にただただ脱帽。
大好きな映画の一つ。
女って、怖いなぁ^_^ でも愛おしい^_^

その夜は忘れない(1962年製作の映画)

4.5

この映画は何度か観ているけど、いつ観ても良い映画だと思う。田宮二郎と若尾文子が最高^_^
川の石を握り潰すシーンが、映画のポイントかなぁ。このエピソードが戦後十数年が経って表向きは平常を取り戻している
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空に聞く(2018年製作の映画)

4.0

この作品も東日本大震災のその後の映画。
毎月11日に地震発生時間に黙祷が録音でなく生でやる訳を話すところが良かった。毎回同じなら録音でも良いでしょ、と言われて、「バカじゃないの」と返したというシーン。
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フラワーズ・オブ・シャンハイ 4K デジタルリマスター版(1998年製作の映画)

4.0

オールセットで上海の租界を描いているが、そこで蠢く人たちがミステリアスで良いねぇ^_^

二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

3.0

東日本大震災の被災地で訪れた若い人たちのそこでの経験・体験が唄になっていく不思議な感じの映画。

本陣殺人事件(1975年製作の映画)

2.5

探偵ものは探偵が推理を巡らせる過程にワクワク感があって楽しめると思うけど、ここのところが足りないのが、残念。
でも、横溝正史原作の映画はそんなことを考えなければ、他でも楽しみがたくさんあるから、なんだ
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

4.5

森山大道の飄々とした感じが面白かった。
この映画は森山大道ファン、写真ファンの映画だと思うけど、一冊の写真集の編集制作に関わる人のドラマとして興味深った^_^

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

劇場の予告編では何度も観たが、その時は予告編倒れじゃないかと思っていたが、なかなかの佳作。難しいこと抜きに楽しめたぁ^_^

草原の河(2015年製作の映画)

4.0

成長していく遊牧民の少女が可愛い。それも自然風景に強い印象を受けます^_^
少女と第二子を孕んだお母さん、お父さんとそのお父さんの人間ドラマ。もう一度観るともっと感じ入るところが増えるような気がする。

陽に灼けた道(2010年製作の映画)

3.5

独特の世界観がある映画。主人公・ニマの心情に入り込めず不完全燃焼。再度観ないとなぁ^_^