紅茶さんの映画レビュー・感想・評価

紅茶

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KUSO(2017年製作の映画)

3.1

これをカレー食べながら見たのをかなり後悔している。
汚い・穢らわしい表現、モノだけで世界を作ろうとしたような狂気を感じた。誰かと見ることを想定されてない作品なので見るなら一人でひっそりと見よう。

武器人間(2013年製作の映画)

3.6

武器人間のグロカッコよさだけでお腹いっぱいだからこそストーリーの単純さがいい塩梅になっていると思う。
男の子のB級ロマンといえばそう。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.6

メッセージの返信時間から推測出来るそれぞれのキャラの心理描写や「液晶パネル越しに我々が見ている」ということを上手く逆手にとったアイデアが唯一無二で面白かった。2も是非見てみたい。

メメント(2000年製作の映画)

4.2

ミステリーと「一定感覚で記憶がなくなる」という設定がこうも綺麗に噛み合うのかと驚かされた。逆さまにストーリーが展開していくことで「記憶がないから過去がわからない」という状況を私たちにも味わせてくれるの>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

私たちは人間のはずなのにこの作中で出てくる人間はなぜか私たちと同じ生物に見えなかった。あるいは、この映画を見ている私たちが猿化していたのかも知れない。
おそらく、前作を見ておくべきだったのだろうなと見
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馬ありて(2019年製作の映画)

3.6

馬という動物と人間という私達との共生の仕方を見つめ直すことが出来る作品だった。作中、馬主が「昔みたいに畑で使われる方が良かった」と言ってたシーンが心の中ですごく引っかかった。
近年、ヴィーガンを主張す
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.0

心理学を学んだことがあるか否か、もしくは「動作や行為に含まれている無意識に興味があるか」で見え方が変わってくる作品だなと感じた。ホドロフスキーがクライエント行っていた治療法は簡単に言えば「深層心理下に>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.1

時間潰しのために特に予告も見ずに見始めたので冒頭部分は何が始まっているのかよくわかっていなかった。しかし、最終章が近づくにつれ徐々に事件の概要がわかってきたため誰が犯人かどのようなトリックかを考える余>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

4.0

鯨の死体処理問題のニュースを見た時に真っ先に頭に浮かんだ作品。
この作品を見る上で「特撮番組のスピンオフのようなもの」だという前提の上で見る必要がある。この作品が初めて上映されたタイミングが『シン・ゴ
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.5

お酒を飲みながら見ると楽しい映画。
主人公も周りの人間も全員どうしようもない人間なのだけどだからこそコメディとしての面白さが引き立つし色々な意味で「モンスター」だった。強いてマイナス点を言えばモンスタ
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愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

3.0

お互いと憎みつつもお互いを愛している、純度100%のほっこりではないけれど2人の間にしっかりと絆が見える良い映画であったと思う。互いにダメ男が好きで彼らに振り回される姿は女性からすると少しイライラする>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

4.0

我々は誰しも歳をとる。徐々に体が動かなくなってくるし、社会的な価値もあっという間になくなってしまう。それを踏まえた上でこの作品を見ると心が痛くなってしまった。
風刺としての映像作品だからこそ見ることは
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.9

正直、オッペンハイマーという名前すら聞いたことがなく「原爆って作ったのノーベルじゃないの!?」というレベルだった。映画を見終わった後の感想としてはこの映画を見たからと言ってオッペンハイマーが嫌いになる>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.0

今見るとちょっとブラックジョークが多めなコメディ映画に見えるがこの映画の上映された年を考えると笑いの種類が少し変わってきそうな作品だなと感じた。
ドイツ生まれの博士のクセが痙攣なのか敬礼なのか微妙に判
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変な家(2024年製作の映画)

2.2

原作がゆっくりとゾワゾワさせてくるタイプなのに対してこれは緩急つけて一気に脅かしてくるタイプなので心臓が止まってもいいように2つ持っていくことをオススメする。
どうしてもホラーが苦手な人は佐藤二郎が喋
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

この作品をパーツごとに分解すれば「少女の成長物語」「輪廻転生」「生と死」「親殺し」と意外とシンプルな要素ばかりである。
だけど、これらの要素を繋ぎ合わせるために使われている世界観が素晴らしすぎる。SF
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.1

内容としてはイカれたサイコパスがある一家を殺害するというシンプルなものなのだが、物語の視点が全て殺人鬼側であるという点では異質な作品であると思う。
しかも、映画において殺人鬼側の視点で常に物語が進行す
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.3

一度入ったら全部見るまで出られない見せ物小屋の中にいるような気持ちだった。BAD時特有の景色の歪みや様々な作品のオマージュがこの作品のキメラのような不気味さを引き立てていた。ところどころに伏線が仕込ま>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

原作の再現度が高く成功している実写版だと言えるだろう。くまのシーンやそり上での戦いのシーンなどのクオリティも高く、時々出てくる料理には涎が出そうになるほどだった。
ほぼ全てに満足しているが強いていうな
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.9

グロいけどクセになるのはヤクザの兄ちゃんが面白いからか、それともシンプルに狂気的だからかわからない作品。
多分、日本ヤクザの兄ちゃんじゃなくて普通の外国の人だったらそこまで面白いと感じなかっただろうし
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.3

「スランプを表現する」という点においてはすごく出来てると思う。頭の中にある出会ってきた人や素材たちが作品にでようと躍起になっていたり次の作品を楽しみにしている周りの反応が如実に現れていたりとジャンルを>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.0

群像劇だと聞いてから視聴したので『パルプフィクション』のような形式だと思っていた分難しかった。
紙に時系列を書き起こしながらゆっくり見ていたのでなんとか理解出来たが映画館で一度見るだけだと理解出来ない
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

5.0

ちょっとおバカな詐欺師と賢い孤独な女の子という異なった2人のいがみ合いながらも結託して先へ先へと進んでいくのがとても良い。今ではある種のテンプレでもある「車で擬似関係の2人が旅をする物語」だがこのシン>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.4

映画の内容だけに焦点を当てるとお茶の間で見ることなど到底出来そうにないスキャンダラスな作品なのだけれど都度都度引用される絵画や傷や後悔からくる心理描写が鮮明かつ耽美的である一人で考え事をしながら見るの>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.3

「計画性のなさすぎた銀行強盗」というただそれだけの内容なのに焦る主人公の心理描写や次々に開示されていってしまう主人公の個人情報に野次馬やメディアが一喜一憂している様が飽きさせずに終始ずっと面白かった。>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

愛してくれない実の両親と愛してくれる万引き常習犯の他人、どちらが正解で間違いかを決める権利は私にはないが「本当の家族とはなにか」を考えさせられる作品だった。
最初から報われない結果になるのはわかってい
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クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア(2002年製作の映画)

2.7

前作とうってかわった作風と新たに登場した女王があまり自分とはマッチしなかったかな。
ヴァンパイヤの過去や歴史を紐解けるという点では良かったのかも知れない。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

5.0

ヴァンパイヤに生い立ちをインタビューするという設定から斬新だが、何より登場人物全員のビジュがいい。惚れる。むしろ吸ってくれ、頼む。ヴァンパイヤの誇り、元人間であるが故の葛藤、不老不死故に大人になれない>>続きを読む

アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015年製作の映画)

2.9

行動に対する「責任」とは、服従とは悪か否か、考えさせられる作品だった。人の善悪の線引きは自分がその線を超えないようにするために勝手につけているだけにすぎないのだと私は考えたが他人から見るとそれは言い訳>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

恋人の記憶を上手く上書き出来なかった者の哀れな逃避行に芸術的美しさを感じつつも殴りたくなるほどの甘っちょろさを感じた。登場人物を主観的に見るか俯瞰的に見るかで評価が大きく異なり、人によって好き嫌いがハ>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

5.0

少年と女性しかいない島、何度でも再生出来るヒトデやトカゲ、ドブみたいな色した謎の食べ物、タコの吸盤のような女性の背中、薬...。不気味とも神秘的ともとれる要素の数々と男の子が子を産むというタツノオトシ>>続きを読む

獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

4.3

北欧の静かで仄暗く、それでいて冷たくて美しい舞台が少しずつ化け物へと変化していく主人公にマッチしていてとても良かった。どれだけ醜くなろうともなお好きでい続ける恋人の純愛さには自分も見習うべきところがあ>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.1

スピンオフとはいえ「マンガのお話を綺麗に実写に落とし込む技術」の高さは素晴らしいものだった。常に漂い続けているどんよりとした雰囲気がジョジョの奇妙な世界観にマッチしていて「普通に見えてどこか歪な世界」>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

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とにかくカーアクションがカッコいい。今までは段々と規模がデカくなっていってたのに対し今回は今までを振り返るような作品のテイストに終わってしまうのだという寂しさを感じた。
結局サンドバッグの中に入ってた
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

5.0

「私たちを最後に裁くのはAIか法か。」というテーマにおいてここまで綺麗な世界観が作られるのかと感動した。兵器のデザインや主人公のメンタルの強さなどとにかく好きな作品。思想のぶつかり合いに混ざれないのが>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.3

作品のなかで夢と現実がぐちゃぐちゃになっていく感覚がありとても不思議な作品だった。現実が朧げになっていくなかで人の死だけは確実にそこに存在し続けているのが対比的で良かった。親御さんとみるのはマジでオス>>続きを読む

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