tomharakさんの映画レビュー・感想・評価

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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

4.2

フェイクドキュメンタリーの金字塔『ありふれた事件』をブーストさせたような田代のミッションシーン。

とてつもなく馬鹿馬鹿しい行いをして次元を飛び越えるのを『エブエブ』に先んじてやってんの凄い。

ミミ
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.3

タイムリープ&異界の静止画切り貼り表現で
あ、大林映画なのか

少女たちの関係性にもマジ泣けるし物凄く真面目にお話をつくっている。
花子である意味はよくわからんけど。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.4

国産のモンスターパニックホラーとしては最高峰の出来なんじゃないか

カップルの夜の捕獲シミュレーションシーンがとても可愛らしく良い

工藤らがこれまでつくってきたDVDがなんだかんだいちばん役に立つア
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.6

劇場版の方を先にみてしまってたのでまあ、いろいろ今後の展開の為の仕込みの回なのだな、と

工藤の霊障には暴力で対抗、が完全に確立

浮気カップルのエロシーンや、無言でなんもしてないけど先生(藤原章)の
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.5

最近観た劇場版の前に、昔こちらのみ観たことがあったんだけど微妙に内容忘れてたとこもあったので観直す

最後のカマしはシリーズのコンセプトが固まる前の1作目だからこそのものだと思うけどインパクトはあって
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.8

劇場版続編の方を先にみてた

序章?つうくらいフェイクドキュメンタリーの枠組みやつくりの低予算感を遥かに超えてドラマの盛り上げと登場人物たちのテンションがヤバい。
恐怖演出アイデアの豊富さよ
ゲームの
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.9

霊障に対する工藤のウルトラ暴力がイキ過ぎて最後そのままの意味で大怪獣映画

白石監督の画風とも言えるざっくりしたCG感の心霊表現について、もし実際にこういったものがみえるときってこんくらい現実の空気感
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

鈴木亮平の仕上がりが凄すぎる、コメディとシリアス双方において完全に(アニメ版)冴羽獠を再現出来てる
神谷明が吹き替えてんのかと思うくらい声も寄ってた

お話や演出はベタではありますが、なにより銃の扱い
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

誰もが大なり小なり抱えてるけど蓋して省みたくない暗部や恥部を、超リアルに感じられる範疇でブーストして描くのが毎度本当に上手い
概ねのシーン身悶えするくらい観ててしんどい
傑作かと思います

鬼談百景(2015年製作の映画)

3.7

やっぱ和製ホラーは短編が良い、腕のある監督陣の力にも依るけどどれも歯切れよく怖く面白い

大畑創監督作の2本はどちらも実体があるお化け(?)だったのが印象的。
『一緒に見ていた』の女性の霊は校庭でわざ
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三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

3.5

手も凄いんですけど、白い人影が泳ぐように昇ってく映像、ハリウッド級かはわからんですが詩情すら感じてとても好きです

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

3.8

90年代初頭の空気感

喧嘩して離れてまた戻ってずっと全然楽しく無さそうだけど呪われたようにダイナソー続け物凄い音楽を生み出してきた3人

個人的にはセバドーも(セントリドーもフォークインプロージョン
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.1

イギリスの田舎風景と同じ顔のおっさんたち、というところでエイフェックス・ツインを思わずには居られない映画でした

雰囲気すごい好きですが終盤想定の3倍くらいキモかったです人間マトリョーシカ

イット・
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サバハ(2019年製作の映画)

3.8

仏教、キリスト教の最低限知識があった方が理解はしやすいお話かと

序盤、異様なはじまりからの禍々しいホラー感はとても良かったし、お話もどう転んでいくかわからない面白みはあったが後半で普通に納まって行く
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.1

前半はタイ東北部のロケーションの美しさも相俟ってお金のかかった海外ドキュメンタリー感強いけど終盤クライマックスに向けて箍の外れたような恐怖のドライヴ感が物凄い

儀式の日まで毎夜の監視カメラ映像はベタ
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.2

流石に生涯ワーストとまでは言いませんが、こういったジャンル映画を茶化したコントとかよりしんどい出来でした

どういった制作過程でこの仕上がりになったのか非常に気になります

それなりに上手い役者さんた
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.1

劇場での鑑賞であれば印象変わったかもですがTV放映での初見…全体的にテンポ遅め(過去シーンが特に)でいつものドラマ時間内でまとめられそうなお話をやむなく引き伸ばしてる感はあったすかね…

ルーブルはロ
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.0

始まって1秒で、1秒でも早くこいつらを地獄に落として欲しいと思わせるわかりやすい人間描写

全く情報入れずに観てたので、普通にキモい村ホラーかと思ってたらまさかの展開でそこそこ驚きを持って楽しめました
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N号棟(2021年製作の映画)

3.2

考察って、映画面白く観て興味持ってはじめてこちらから進んでするものだと思うし
初っ端の売り文句で『考察型です』とか構えて来られちゃうとあんまノレないんですよね…

鑑賞後いちおう他人の考察聞訊いてへえ
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殺人の疑惑(2013年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

実話ベースとのことですが

二重に救いのない終わりでどんより

父親の良い人感とか、各登場人物の心情表現とか、演出のあざとさ、安さが折々で気になりました

※声紋通んなかった理由とかなんだったんでしょ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

仮面ライダーの昔からベタな設定のお話ではありますが全体のクオリティと折々のフレッシュなアクション演出、そして何よりも主演のルックと演技力で超上手くいってる例

基本、取り敢えず硬い壁があれば叩きつける
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

4.1

『哀しき獣』のアナザーサイドみたいな映画

てか…ミョン船長?

序盤、船長の陸での境遇描写でそこそこ感情移入して観てるもんで途中からマジしんどかったです

船長の奥さんが間男との行為のあと上から吊り
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.6

『鵞鳥湖の夜』の方を先に鑑賞してましたけどあちらにもありました他の映画であんま見ない中国地方都市の習俗や飯のシーンが印象深くとても良い
折々でのビビッドなネオン色ライティングも正しくノワールな画づくり
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.7

10年ぶりくらいにみてネタわかっててもやっぱおもろい

昔観たときより時代のバイアスで男たちの関係性に仁義とか利害よりもストレートに恋愛を強く感じた
女性向けコンテンツのイケメンイラストなどで散々元ネ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

IMAXレーザーにて

ザッピングでみせられてるよな複数時間軸で進む構造と、とっても多い登場人物にて、ある程度の予備知識が無いと(あっても?)もんのすごく把握しづらい映画、でも引き込まれる

画もだけ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

下高井戸シネマにて

良かった…!

山下監督は居た堪れない空気を描くのがずっと上手い

鮭皮んとことか、ブツ撮りで泣かせるのもほんと上手い

893の方々の取揃えも最高(特にチャンス大城!!)

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

主役親子が闇堕ち(?)し感情移入が出来なくなってのちお話はもういろんなことがどうでも良くなってくるのですが、とりあえず期待してたもの凄い画はいっぱい観れました。前作ではヴィルヌーヴ監督特有の世界観表現>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.1

原作の特に難解な中盤以降の展開を、いろいろ整理&改変混じえつつなるべく味わいを壊さずにわかりやすいかたちで落としこもうとしていただいた気配は感じました。

綾野剛、2度目の穴あけ後の表情などはかなり原
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ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

3.5

ジャマイカ本国と英国に渡ってからのレゲエの発展がいろいろごっちゃになったり把握しきれてませんでした、ロック中心に聴いてきてレゲエはハタから見ていた程度の音楽好きですのでトロージャンレコードの衰退を軸に>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.9

原作物凄い好きです。
すごくリアルな低温の日本映画的空気感を湛えているなか意図的に漫画らしい登場人物(特に探偵とサブ爺)たちの掛け合いを入れて絶妙なバランスを保ってたのが原作の魅力だったと思うので、そ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

今年いち楽しみにしてた映画ではあるのですが…これは困ったぞ…

つぎつぎ面白要素のつるべ打ちなのに全く面白くなってかない
初っ端からずっと現実と妄想入り混じりで世界を認識してる人の主観で進んでくので全
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.3

プロットや映画そのものの構造、画づくり、エリセのフィルモグラフィを踏まえたキャスティング含めいろいろな要素が多層的に意味を帯びてなるほど集大成的な作品かも、と思える素晴らしい最新作。

169分の映像
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

4.9

4Kでちぎりこんにゃく

改めて観ると生者の食事シーンの多さと印象深さ

この世のものでない時間感覚をこんなに完璧に表現してる映像作品は他にないとおもう人生ベスト幽霊映画、さらに美しくなった画質でこれ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.6

IMAXレーザー3列目にて鑑賞

『アメリカンユートピア』公開時にこちらも劇場にて初鑑賞、輸入ブルーレイにて家で何度も観てきましたが4Kレストア番のIMAX上映、矢張りというか音圧画圧ともに全く別次元
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.9

これだけの面子を一堂に集められる日はこの日しかないと踏んでからの冷や冷やの段取り、
集まったはいいが録音思うように進まなかったりツアー直後に来てくたくたの奴だったり、酒飲みすぎてたりの奴もいたりでみん
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.7

昨年末帰郷中の電車にて途中まで観てたけどなんかノレなくて中断してたのを何となく最後まで観きった。

原作?をある程度知ってる状態で鑑賞、90分の映画に落とし込むにあたってモロにゲームの周回プレイ的な展
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