バードメンさんの映画レビュー・感想・評価

バードメン

バードメン

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッドとジェフ・ブリッジスが逃げる男として出会うクライムムービーを描いてます。
ロードムービーとしての側面もあり、若きジェフ・リッジスの魅力や脂が乗ったイースト・ウッドの警戒な動きに
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

あまりに狂気的でリアルな人間の迫力をこれでもかと描いてます。
コメディにも近い演出もあり序盤はそういった意味でも楽しめるのと、独特のカメラワークや作中で流れる熱帯魚店のゆる〜いBGMも効果的で印象的。
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.9

ドイツとアメリカの合作映画でありドイツ色が強く奇妙で独特の間を描いた作品です。
細部にまで至るお茶目さと色彩の美しさだけでずっと観ていられる安心感。
そしてその中でも存在感を放つウィレム・デフォー。
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HAZARD ハザード(2002年製作の映画)

3.6

眠くて眠れない国である日本を出た大学生の男を描いています。
随所に挟み込まれる物憂げな音楽とムキムキのオダギリ・ジョー氏、漂流する仲間たちにもはや洋画なNYダークサイドシティー。
青春群像劇でありなが
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劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間(2016年製作の映画)

3.3

英雄の村に来てしまったライダーを描いてます。
沢村の一樹氏がマコト兄ちゃん( 山本涼介)の父を演じてます。
夢の偉人ジャーズの皆様に加えて仮面ライダーエクストリーマーのカッコ良さや終盤の死生観溢れる天
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ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー(2015年製作の映画)

3.8

チェイスのチェイスによるチェイスの為のお話です。
ドラマとエンタメのバランスが抜群。
ある意味ではそのテーマ性から初代ライダーすら感じさせる要素に加えて東京と風都シティーが隣り合わせだったという事実に
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

金ヒゲ船長の大冒険を描いてます。
そこそこ長い上映時間ではあるものの起承転結と演出に美しいロケーション。
宇宙服を含めた美術的な造形の美しさも含めてあっという間の時間。最低な音楽も印象的。
「でも飛ん
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仮面ライダー1号(2016年製作の映画)

3.4

44年振りに藤岡の1号ライダーが主演を務めた話しです。
当時の現行ライダーであるゴーストとの掛け合いやメッセージ性のやや高過ぎるシナリオ、スタローンばりの肉体を披露した藤岡弘、氏のアクションが楽しめま
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

シニカルにコミカルにアメリカのそれと人生の渋みを描いてます。
非常に繊細な部分だからこその笑えてしまう面と主人公であるモンク(ジェフリー・ライト)の周りで起こる様々な問題が絶妙。
繊細であればあるほど
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.1

208秒の事で裁かれる事になった男の話を実話ベースで描いてます。
やや抑えめな演出ではあるものの、当時の描写や実際のスタッフに救命道具を用意したと言われるリアルさと、トム・ハンクスにイーストウッドで全
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仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス(2015年製作の映画)

3.3

あのレオナルド・ダ・ヴィンチと戦ったお話です。
今作以降で冬ライダー映画の三遍構成から一つのストーリー構成になった事もあり、両方のライダーの掛け合いがより一層楽しめます。
中でも一代前のドライブ先輩の
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劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー(2015年製作の映画)

3.6

バイクではなく車にライド して戦う公務員ライダーの劇場版単独作品です。
ザ ・三条隆氏の脚本という感じで魅力的なキャラクターの描き方とライダーのデザインがとても良い。
1時間弱の短さもあり、スルッと楽
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

一人の男を二人で演じる潜入捜査ムービーです。
コメディタッチで描かれている分、かなり見やすいのと登場人物の色付けが妙。
派手な演出はないものの、主演二人の演技とその真実に心が大きく揺れる快作。
「カエ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.9

冒頭からまずコングが虫歯で可愛いのと軽装で地下空洞に行くラフさと一周回ってそろそろ観たい昭和ゴジラのむちゃくちゃ感が海外版で楽しめちゃうのがとっても魅力的。
選曲も好きだし映画館がなーんか暑かったです
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

一人の青年の栄光と破滅を描いてます。
演じたアル・パチーノの演技がとにかく凄い。
役に乗りすぎてます。もはや乗り回してます。
ゴッドファーザーで観られたマイケルとはまた違ったドンを乗り回してます。
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鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル(2015年製作の映画)

3.3

凱武の本編で語られなかったストーリーに焦点を当てた外伝の第二作です。
凱武の世界観を広げては深められる作品。
観なくても良いは良いで本編は楽しめますが、一通り本編を見終わった後に観ると戦極さんが半ズボ
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鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン(2014年製作の映画)

3.2

呉島兄さんの過去と駆紋戒斗の災難の二編からなるスピンオフ作品です。
どちらに置いても共通するテーマがありながら、わらじカツを食べた後のおしんこうの様な粋の良い構成。
河相我聞氏が変身する仮面ライダータ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

原爆の父と呼ばれた男の光と影を描いてます。
日本人にはフックの強い作品であり、C・ノーラン作品で見られる轟音とその爆発が印象的。そしてオッピーのハイウェストが印象的。
「創り出しても良いのか
このよう
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サボタージュ(1936年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティの原作とデヴィッド・エアー、シュワルツェネッガーによるサスペンスアクション。
原作と監督のエッセンスで想像以上にサスでグロめ。
年季が入ったシュワちゃんの渋さにエクスペンダブルズばり
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.9

ある日、従妹のエヴァ(エスター・バリント)を10日間ほど預かる事になった話です。
商業映画第1作という中でここまでオフビート感溢れる89分はどのタイミングで観てもきっと楽しい。
主演陣はもとよりロッテ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

世間は師走の最中、不幸まみれの飲酒運転デカの話です。
日本版リメイク作品。監督は藤井 道人氏。
演出や展開にそこはかとない大振り感を感じるもののちょっとドキドキする成分を摂取するにはピッタリな作品。
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仮面ライダー4号(2015年製作の映画)

3.6

仮面ライダー3号の続編であり、555の続編でもあるお話です。
純粋にタイムリープモノであり、その多くが現代的に出尽くされてしまった中でも非常に正統派な印象。
たっくんもすっかり大人になりまして、クロノ
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スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(2015年製作の映画)

3.4

王子が3号に変身する一作です。
多数のオリキャス勢が登場。
中でも仮面ライダーBLACK /RXの倉田てつを氏の再演は当時よりもキレキレで渋さMAXな所も最大の見所の一つ。
ライダーらしく、レースバト
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仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(2014年製作の映画)

3.5

後半から一気に面白くなる一作です。
劇場版ライダーである仮面ライダールパン(ピース綾部)の存在感がシリーズの中でもかなりハマっててそこも見どころの一つ。
演出としてもシンプルに凝ってない直球型良作。
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.7

航空機をハイジャックしたんですけど機内に居た保安官がリーアム・ニーソンだった話です。
丁度良いスリリングさに加えて次々に起こる殺人に嫌味成分強めの乗客で最後までドキドキ。
今日はツイてないな
「ちょう
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

クリスチャン・ベイルがイケイケのサイコヤッピーになった話です。
風刺を交えた演出や展開の良さに加えてクリスチャン・ベイルの役作りが凄まじい。
ジョジョの吉良吉影と友達になれそう
「僕はパトリック・ベイ
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フランティック(1988年製作の映画)

3.7

パリに来てウキウキでシャワーに入ってたら妻が消えた話です。
ハリソン・フォードとポランスキーにモリコーネの組み合わせで観れるサスペンス。
過度な抑揚があるわけでもなく、ジワジワと迫るサスペンサーを楽し
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劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!(2014年製作の映画)

3.4

Jリーグとコラボした仮面ライダーのお話しです。
当時のサッカー界のスター選手もずらりと揃っていたりパラレルワールドな世界観ゆえの自由度の高さとで短時間ながら濃厚な凱武ワールドを楽しめます。
ゲスト枠の
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平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(2014年製作の映画)

3.4

平成ライダーと昭和ライダーがこれまでで一番ぶつかってます。
約30年振りの本郷猛(藤岡弘)の再演や555のその後にフォーカスを当てた作風、現行ライダーの凱武、新旧勢揃いのライダー、一部の戦隊と今作では
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.6

想像以上に哀愁とは…を考えさせられるお話しです。
物語を描く上での嫌味の演出がとても秀逸でいい感じの不快感を感じられます。
あと彼氏の部屋が良い感じに凝ってて好きです。

「かかとをそろえる
心をそろ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

ある日、見知らぬ場所に連行されて見知らぬ人に間違えられる話です。
演出や展開を含めて既に今のスリラー作品の様な美しさがあり、観るも鮮やかにスリリングに楽しめます。
ソーンヒルさんの軽口も楽しめます。
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.1

孤独を紛らわす為に漂流し続ける男の話です。
ジム・ジャームッシュの卒業制作作品
独白とアウトサイダーな人たちとの対話と不穏な音楽。
これほどまでに奇妙で面白い作品はないので、どっかのバーで勝手にこの映
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.5

俺たち(私たち)のヴィカスが今度は悪党になった一作です。
近未来世界の美術度で言うと第9地区と結構雰囲気が近いのもあって続けて観ても違和感なく楽しめます。
マット・デイモンのスキンヘッドやエクソ・スー
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砂の器(1974年製作の映画)

4.3

松本清張原作の映画の中でも原作を超えたと言われる一作です。
現代にも通じる差別や偏見を題材に胸が締め付けられるような演出の数々は今西警部補(丹波哲郎)の趣味が俳句である事を忘れる程。
劇中の組曲「宿命
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.8

突然狭い所に閉じ込められた上に一切の記憶も無くした女性の話です。
全体として面白い切り口でミステリー的であり、スリリングにホラーだったりあらゆる手段でドキドキハラハラを楽しめます。
鬼気迫るメアリー・
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狼よさらば(1974年製作の映画)

4.0

70年代の荒くれアメリカンダークサイドシティーに突然アマチュア刑事が現れて街を粛清し始めた話です。
音楽にハービー・ハンコック、主演にチャールズ・ブロンソン。
当時の空気感をたっぷりと内包した混沌さと
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