しゃちほこパンツさんの映画レビュー・感想・評価

しゃちほこパンツ

しゃちほこパンツ

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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

子どもの成長を見守るって言葉があるけれど、その瞬間に親(大人)も成長している事に気づく人も多くいるのではないでしょうか。

大人はある日突然自分が子どもに成長させられている事に気づく。

ジョニーとジ
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FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

3.3

血まみれの拳と肘が俺の武器!
なんなん!興味しかそそられませんやんこのキャッチフレーズ!
キャッチフレーズに煽られてフラフラと劇場へ。

この手の映画にしては主人公の背景しっかり描いてて驚き。
タイの
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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.7

恐らく皆さんが世紀末映画を選択する中、敢えてのこの作品チョイス。
スリラーってかジャンプスケア混じりのホラーの要素が強くて、家の中でやってるリアル鬼ごっこみたいな感じでした。
あんまり期待しないで観た
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

3.8

この作品のシリーズ知りませんでしたが...

めちゃくちゃおもろいやん!

中学ん時、パンチパーマにトンボサングラス、竹刀持った風紀の先生おったわー(もちろん体育教師)
いやもーあの出席簿、バンバン殴
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

3.0

移民(社会的弱者)側からの視点で描かれた作品。
移民が社会からどれだけ虐げられているのか、国家が行う理不尽な政策、そしてそれによって居場所を奪われる過程を描いており、その怒りや不満が沸点を超えるまで。
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.5

現代の時代劇らしく、全体スタイリッシュに描かれておりました。
構成やカメラアングル、光の使い方も意識されていてクオリティ高いなと。モノクロで観たらまた感じが変わったのかな。

草彅剛さんも、絵面的には
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関心領域(2023年製作の映画)

3.3

ドイツ人家族をフォーカスして描いている。
将校の関心は収容所の管理。どれだけ効率良く焼却できるのか。あの家族の中で唯一収容所に出入りしていると考えられる人物。
妻の関心は家族の管理。ファッション。旅行
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.0

家族
家族のあり方への執着

三浦友和さんが素晴らしいです。
多くを語らずとも、ヘタな演出に頼らずとも
見事に家族のあり方へ異常な執着を持った父親を表現されていました。
あの演技力にはぐぅの音も出ませ
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.3

感情表出の演出が少し過剰に感じられるので繊細な方は感情移入し過ぎてしんどくなってしまうかも。そうでない人もくどいと感じてしんどくなるかも。どちらも結局しんどくなるので、そういう意味では成功なんでしょう>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.9

ずっと緊張感があって気持ちがぞわぞわする作品でしたね。不安を煽るような音響も凄く効果的でした。

驚いたのは中1で1と0.99の違いを証明させるとか難しいことやってること
子どもでも自分の意見をはっき
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.5

「人類よひれ伏せ」

人類にひれ伏す事を強制させるために、人類の叡智欲しがるって。え?ってなるけど。まぁそこは置いといて。

ハリウッドにしては珍しく、種族などのバックグラウンドを丁寧に描いておりまし
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すて猫トラちゃん(1947年製作の映画)

3.0

終戦後
戦争孤児も多かっただろうし
子どもの数も3人(匹)で多め。
歌が主な娯楽の1つだったであろう事が推測できる作品です。
さらに、ディズニーを彷彿とさせるような作りにもなっていて
あの時代にあの技
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用心棒(1961年製作の映画)

4.1

用心棒って椿三十郎とシリーズやったん!
台詞で気付いたー!
短筒出てきたり、腕が飛んでみたり、三十郎のピンチがあったり、飯屋のおじぃが人質になったり、ドキドキハラハラ娯楽性が盛りだくさん!
敵対構図も
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

まだ嘴の黄色いピヨ子9匹が気になる雄鶏さん。
教育しながらピヨ子を助ける。
少し狂言的な要素もあり、どこかおかしみも感じれましたね。

奥様の雰囲気がよき。
分かりやすくてとっつきやすい作品でした。
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鬼婆(1964年製作の映画)

3.9

嫁と姑。戦争。未亡人。家族の形。男と女。いつの時代も普遍のテーマ。
女が生きるために。女として生きるために。
逞しいんだけど、女性的。故のこわさかな。
おーこわ。

切腹(1962年製作の映画)

4.1

武士は食わねど高楊枝
武士であるが故の生きづらさを皮肉っているように感じました。
仲代達矢さんと丹波哲郎さんが素晴らしい。
あの低いのに朗々とした声。非常に聞き取りやすく、気迫が凄い。お腹から出てるよ
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

芥川龍之介の本を読んだ時に
人間の心が悪に変わる瞬間を文字で表現できるって凄いなって驚愕したものですが
それをまた映像作品として表現できてる黒澤明って監督はやっぱり凄いですね。
三船敏郎はいつもの如く
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

妖怪は見たい者に見える
現象。
数ある妖怪の中で本作は狂骨がボスキャラとして描かれていましたね。
狂骨といえば京極夏彦さんの「狂骨の夢」

やはり現代のアニメなので、どうしてもドラゴンボールのように戦
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市子(2023年製作の映画)

3.5

市子に悪意や悪気など一切なく、ただ純粋に自分は市子だと。
演じ切っていた杉咲花さんが見事でしたねぇ。

生まれた環境で普通に生きていく事がこんなにも難しくなるのだと。平等なんかそこにはない。
現実を見
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

2.0

好みが分かれるかと。
私には哲学的くさ過ぎてちょっと好みじゃなかったです。
プラトーンとかの方が分かりやすくて好きかな。
コッポラさんの全身全霊がめんどくさいって思ってしまいました。
コッポラさん、フ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

なるほど。
これは怖い。
差別問題と絡める辺りが上手。
インテリ金持ちってほんま趣味悪いなって思わせる作品ですね。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.7

宗教は恐ろしい。

宗教絡みの事件は現代でも起こっていてその闇は深い
2世3世問題に関してもここ日本でも珍しくない問題。
家族が何らかの宗教を信仰していれば、必然的にその子もその宗教を信仰するし。
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.3

インディジョーンズ、ジェラシックパーク、エイリアン、ポケモン、ウルトラマン、エヴァンゲリオン、トランスフォーマー、SF、ありとあらゆる要素と刺激が入ってずっとトップギアで走ってる。そんな作品。

言う
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辰巳(2023年製作の映画)

3.4

低予算映画らしくある程度の倫理観は無視して作られてる所と、いわゆる女子ウケするイケメンが出ていない所が良かったかと。
オープニングの演者のクレジットが縦書きなのでうっすら昭和臭が漂っておりますが、期待
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

中学生とヤクザの友情物語
やっとみれました。

状況的には有り得へん設定やけど
漫画が原作なのね。しのごの言わずに楽しめってことね。納得。

兄貴のたんぽぽ裏切りでずぶ濡れの中合唱コンクール大会に出会
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

3.9

当たり前なんだけど
歴史は全て繋がっていて
たくさんの血と涙が流されて今があって
だけど今も差別は事実としてあって

観てて少ししんどくなる場面もあるけれど

だけど
差別はダメだって声を挙げる正義の
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

黒沢清の世界観が溢れでているので、たっぷりとそのうまみを味わえます。
哀川翔さんが出ているのでVシネ感もグッと上がって好きですね。

期待は裏切らない。
Cureの怖さとは違うけど、まぁでも怖いよね。
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異人たち(2023年製作の映画)

3.9

死は生きてる者にだけ存在するし、その死を昇華するのも生きてる者。
孤独を感じるのも生きてる者だけ。

アダムが記憶の電車に乗って両親に会いに行き、両親の死を昇華する。
それはハリーとの出会いによって出
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.7

着信音は魔界村、伊藤潤二の作品を愛するハポン大好きゲームクリエイター君がファイアーする話。

真面目に書くと
欧州映画によくみる手法で1つ1つの場面を凄く丁寧に写実的に描いているんだけど
もう少しフリ
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.8

女たらしでもおヒューがいい。
チャーミングで色気がありすぎる
ノッティングヒルの恋人の時のおヒューよりこっちのおヒューが好き。

レネーもこの作品のためにウエイト増やしたみたいやけど、それでもセクシー
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

やられたー!

70分でこれ作っちゃうん⁈

やー
今や超売れっ子ノーランさん
さすがでございます。

皆さんにもこの驚きを味わっていただきたいです。是非どうぞ。

貴公子(2023年製作の映画)

3.6

マルコ争奪戦。

オープニングは貴公子さんの強さと怖さ、謎めいた感じのワクワクするスタートね。
シチュエーションとしてはまぁ韓国映画によくあるといえばあるんだけれど
結構最後の方まで種明かしはないので
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.6

ドSクイーン、ミア・ゴス嬢現る。
魅力的だったね。パールの時も大粒やなーって思ってたけど、今回も全部の場面、ボンテージスーツでええぐらいのモリモリの女王様でしたね。お美しい。

お金持ちの変身遊びがい
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

3.3

平日の夜
明日も仕事やなー
でもなんか観たいなー
長いのも重たいのもちょっとなー

って時にちょうどよい作品です。
昼ドラみたいな感じ。
突っ込み所もあり過ぎるけど振り切ってて逆にそれがええわ。

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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

まず最初に。
プロレスものやからって観てない人
間違ってますよ。今すぐ観た方がいいですよ。

アメリカ南部テキサス
家には銃、保守的で信仰深く父親への返事は「Yes,Sir」
規律と統制がとれてる兄弟
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.7

baby faceのアンセルエルゴートがクールな音楽でスーパードラテク魅せてくれる軽くてスタイリッシュな作品。

暗くない感じがよき。